最終更新日 2025年10月30日
ホイールは軽い方がいいの？でも軽いホイールって値段も高いんじゃないの？と思っている方も多いと思います。今回はスタッドレスタイヤ用にも装着していただける軽量アルミホイールのご紹介をしたいと思います。
人気のフローフォーミング製法についても詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧くださいね。
軽量アルミホイールの製造方法
ホイールの製造方法とフローフォーミング製法
ホイールの製造方法には、大きく分けて「鍛造」と「鋳造」の2つがあります。鍛造ホイールの方が強度も高く、軽量で乗り心地の向上が期待できますが、鍛造ホイールは大量生産できない為、コストがかかり高価で、スタッドレスタイヤ向きではないと言えます。
| 種類 | 製造方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| 鍛造ホイール | アルミの塊を高温に加熱し、圧力をかけて形成 | 強度が高く軽量だが高価 |
| 鋳造ホイール | 溶かしたアルミを型に流し込んで冷やし固める | 製造コストが安く、複雑なデザインも可能 |
そこでおすすめめしたいのがフローフォーミング製法のホイールです。詳しく解説します。
フローフォーミング製法とは？
フローフォーミング加工は、鋳造ホイールに「リム部分の圧延／流延」工程を加えることで、「価格が鍛造ほどではない」けれど「鍛造にかなり近い強度／軽量化性能」を実現できる製法です。
鋳造ホイールのリム部分のみ鍛造の製法とイメージしていただければと思います。
そうすることで、1本10数万円にもなる鍛造ホイールよりも安価に購入することができる為、軽すぎることで起こるデメリットも小さくなると思います。
このフローフォーミング加工のホイールですがホイールメーカーによって名称が異なっています。
| メーカー | 製法名 | 正式名称/補足 | URL |
|---|---|---|---|
| WEDS | AMF | アドバンスドメタルフォーミング (Advanced Metal Forming) |
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| ワーク | WFT | ワークフローフォーミングテクノロジー (WORK Flowforming Technology) |
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| レイズ | RCF | レイズキャストフォーミング (RAYS Cast Flowforming) |
公式ページへ |
| エンケイ | MAT | MAT-DURA FLOW FORMING | 公式ページへ |
このように、それぞれの名称になっています。フローフォーミング製法のホイールは、大口径化による重量増を抑えることが出来るので、インチアップのドレスアップの際にもおススメできるホイールです。
軽量アルミホイールを装着するメリット・デメリット
軽量アルミホイールを装着するメリットとデメリットをみていきましょう。
軽量アルミホイールのメリット
軽量アルミホイールを装着するメリットは以下の3つがあります。
- ● 加速・減速性能の向上
- ● ハンドリング性能の向上
- ● 燃費性能の向上
加速・減速性能の向上
軽量ホイールを履いた場合のメリットとして、加速性能がアップするということが挙げられます。
バネ下の重量が軽くなるので、慣性が減少して加減速性能がアップし、速く走り、より速やかに速度を落とす事が可能です。
ハンドリング性能の向上
ステアリングのキレがよくなりブレーキの効きもよくなります。
燃費性能の向上
軽いからこそ加速しやすく、減速もしやすいので燃費性能の向上が見込めます。
上記のようにいくつかメリットを挙げられる軽量ホイールですが、走行性能やブレーキに関しては実際にサーキットなどで極限走行をしないと分からないという意見もあります。
一般道を走行する場合は、アルミホイールでも軽量ホイールでも、そこまで差があるわけではないというのが現状のようです。
軽量アルミホイールのデメリット
軽量アルミホイールのデメリットも確認しておきましょう。
- ● 乗り心地が悪くなる
- ● ロードノイズの増大
- ● 価格が高い
- ● 破損しやすい
乗り心地が悪くなる
軽量ホイールにすると加減速性能が上がるとメリット面で紹介しましたが、逆に路面追従が上がってしまい、常にデコボコな道路を走行しているような乗り心地となり、高速道路の継ぎ目やアスファルトの目地段差の鋭いショックをダイレクトに受けてしまう事になります。
ロードノイズの増大
ロードノイズが大きくなり車内騒音の原因となる場合があります。
価格が高い
鍛造ホイールのようにより軽量でより強度があるほど、ホイールの価格も高価なものになっていきます。
破損しやすい
安価な鋳造ホイールで軽量化されたものは、鍛造に比べ強度が弱く、縁石や落石を踏んだ際に、破損しやすいリスクがあります。
おすすめの軽量ホイール5選
フロフォーミング加工をしているホイールは通常のホイールより価格が高くなりがちです。ホイールランクとしても中級ホイールになってしまう為、スタッドレスタイヤもこだわりたい、デザインも軽さも強度も兼ね備えたホイールをお考えのお客様におすすめです。
- エンケイ｜パフォーマンスラインPF09
- WORK｜エモーションZR10
- weds｜レオニスナヴィア07
- ホットスタッフ｜Gスピード G05
- マルカサービス｜シュナイダーSLS
1.エンケイ｜パフォーマンスラインPF09
エンケイのパフォーマンスラインPF09は、9本スポークのスポーツ向けデザインで、剛性・強度を確保しつつ軽量化を実現。爽快な加速・確かなハンドリングを志向するモデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | エンケイ |
| 商品名 | パフォーマンスラインPF09 |
| サイズ | 15〜18インチ |
| シーズン | ・Dark Silver ・SBK |
| 価格（タイヤワールド館ベスト） | 準備中 |
2.WORK｜エモーションZR10
WORKのエモーションZR10は、FLOWFORMING（フローフォーミング）製法による1ピース構造を採用し、幅広サイズ・スポークデザインが魅力のカスタム志向モデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | WORK |
| 商品名 | エモーションZR10 |
| サイズ | 15〜19インチ |
| シーズン | ・アズールホワイト ・チタンダイヤリップカット ・グリミットブラックダイヤカットリム ・ブラックダイヤリップカット |
| 価格（タイヤワールド館ベスト） | 114,600円〜/4本（ホイール付き） |
3.weds｜レオニスナヴィア07
wedsのレオニスナヴィア07は、AMFリム成型技術により鍛造並みの強度と薄肉化による軽量化を両立し、TPMS対応など装備面も整ったミドルハイクラスホイールです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | weds |
| 商品名 | レオニスナヴィア07 |
| サイズ | 15〜19インチ |
| シーズン | ・アズールホワイト ・チタンダイヤリップカット ・グリミットブラックダイヤカットリム ・ブラックダイヤリップカット ・マットネイビー |
| 価格（タイヤワールド館ベスト） | 88,300円〜/4本（ホイール付き） |
4.ホットスタッフ｜Gスピード G05
ホットスタッフのGスピード G05は、メタリックブラック10スポーク＆ギア状センター意匠でスポーティと上品さを両立し、フローフォーミング採用＋塩水噴霧1000時間クリアの耐塩害塗装で実用性も高めたモデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | ホットスタッフ |
| 商品名 | Gスピード G05 |
| サイズ | 12〜18インチ |
| シーズン | ・メタリックブラック |
| 価格（タイヤワールド館ベスト） | 37,600円〜/4本（ホイール付き） |
5.マルカ｜SLS
2×5本スポークのシンプル・スポーティなデザインで、幅広いサイズ展開により選びやすく、車種を選ばずマッチングしやすい鋳造1ピースホイールです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | マルカ |
| 商品名 | SLS |
| サイズ | 12〜18インチ |
| シーズン | ・メタリックグレー(MGR) |
| 価格（タイヤワールド館ベスト） | 準備中 |
まとめ
スタッドレス用ホイールは、塩化カルシウムによるホイールの錆・腐食が気になるとおっしゃるお客様も多いと思います。
スタッドレスタイヤ用のホイールは洗いやすいスポークタイプで、安価な軽量ホイールが最適といえますが、軽量だとすると衝撃で割れてしまったりする可能性もありますので、鋳造ホイールより強度が高いフローフォーミング加工されたホイールがおすすめです。
上記でご紹介した以外でもフロフォーミング製法で作られたホイールや軽量ホイールの中でも塩化カルシウム防錆対策のホイールがございますので店頭までお気軽にご相談くださいね。
趣味：お客様の車をドレスアップすること
モットー：全てのお客様から喜びの声を沢山頂けるよう接客を行うこと
特技：タイヤ・ホイールのインチアップ・マッチング・インセット計算
20年以上のキャリアを持ち多くの顧客から絶大な信頼を得ている。