最終更新日 2024年8月2日
コロナも明けて多くのイベントが活気を取り戻してきました。それに伴い、久しぶりに車で出掛けてみようなんて考えている方も居るのではないでしょうか。
実は、車は定期的に乗らないと不具合が起こりやすいって知っていましたか?
今回は、最近車に乗っていない方や、久しぶりに車を動かそうと考えている方に向けて、定期的に車に乗らないと起こってくる不具合やトラブルについてご紹介いたします。
- 車を定期的に動かさないとバッテリー以外に問題は生じるのか?
- ┗エンジン・バッテリー・タイヤなど様々な部分に影響が出てきます。
- エンジンとバッテリーへの影響
- ┗エンジンのオイルや冷却液の劣化
- ┗バッテリーの充電不良によるトラブル
- タイヤへの影響
- ┗タイヤの偏摩耗や空気圧の変化 ※空気が漏れていて気が付かず走行し走った結果摩耗とか・・
- 燃料の劣化
- ┗燃料系統やエンジンに悪影響を及ぼす問題
- まとめ
車を定期的に動かさないとバッテリー以外に問題は生じるのか?
エンジン・バッテリー・タイヤなど様々な部分に影響が出てきます。
最近車に乗っていなかったから久しぶりに動かそうとして、バッテリーが上がってしまったという経験ありませんか?
実際に経験していなくとも、人づてに出がけにバッテリーが上がってしまって困ったという話を聞いたことがありませんか?
このように、バッテリーのトラブルはよく聞くけれど、他の部品でのトラブルは聞かないからバッテリーだけ点検して出かけようと考える方も居ると思います。
しかし、実際にはバッテリーだけではなく、エンジンやタイヤなど様々な部分にも問題が生じます。
では、どのようなトラブルが起こるのか解説していきます。
エンジンとバッテリーへの影響
エンジンのオイルや冷却液の劣化
最初に紹介するのは、エンジンオイルや冷却液の劣化による影響です。
まずは、エンジンオイルの劣化に伴う不具合について解説していきます。エンジンオイルは車に乗らなくても劣化していきます。エンジン内部は密閉状態にはなっていますが、完全な密閉状態ではないため、車に乗らなくても徐々にオイルが酸化していきます。
見た目ではわかりづらいため、劣化していないと思う方も多いのですが、実際には劣化していたということが多くあります。
また、長期で車に乗っていない場合は、エンジンオイルが劣化している可能性が高いため、特に注意が必要です。
劣化したオイルで走行し続けてしまうと、燃費の悪化や加速力の低下、最悪の場合エンジンの故障につながります。
そして、車を一月全く動かさない状態だと、エンジンを始動した際に内部の金属部品にオイルが潤滑せずに乾いた状態で動いてしまうドライスタートと呼ばれる現象が起こってしまう危険性もあります。
見た目ではわかりづらいため、専門店での点検をお勧めいたします。
続いて、冷却水の劣化についてお話しします。冷却水は、主にエンジンの温度を冷やすやために使用されています。<
冷却水には防錆効果もあるため、長期間車を放置してしまうとその効果が薄れ、冷却水の通路が錆が発生してしまう<ことも起こりえます。
エンジンオイルと冷却水のどちらにも言えることですが、<冷却水もオイルも循環させずにいるとその通路内で不純物が詰まってしまうことも考えられます。
このように、長期で動かしていない車の場合も、久々に車を動かす場合も、バッテリー以外に点検が必要です。
バッテリーの充電不良によるトラブル
バッテリーが充電されないことには、いくつか原因が挙げられます。
一つ目が、電気を溜める部分であるバッテリーの自然放電です。車は走行すること以外にも、カーナビや時計なども電装品を積んでいるために、走行しなくても徐々に電力を消耗してしまいます。
走行することでバッテリーに電気が充電される仕組みのため、車を動かさずにいると充電していないのに電力が消費されていきます。そのため、自然放電が起こり、バッテリーが上がってしまう現象につながります。
バッテリー上がりはバッテリー自体に負荷をかけるため、バッテリーの寿命が短くなってしまい、劣化してしまうことも考えられます。劣化してしまうと、いくら充電してもバッテリー内に電気を溜められなくなってしまいます。その為、充電不良が起こる原因の一つと考えられるのです。
二つ目は、電気を作るオルタネーターと呼ばれる部品の故障です。この部品が壊れてしまうと、エンジンをかけても電気が作られない為、バッテリーの充電が始まらずに充電不足を引き起こします。
三つ目が、レギュレーターの故障です。この部品は、オルタネーターで発電された電気を変換させてバッテリーに送る役割があります。その為、この部品が故障してしまうと、発電した電気を変換させることができないため、バッテリーに充電されず充電不良が起こってしまいます。
バッテリーが上がってしまうと、エンジンの始動ができない、室内灯やヘッドライトがつかない、そして電装品が使用できないといったトラブルが起こります。
また、最近の車に多いリモコンキーもバッテリーの充電不良によって使用できなくなってしまう可能性があるため、注意が必要です。
タイヤへの影響
タイヤの偏摩耗や空気圧の変化
長期的に車に乗らなくても、タイヤに影響はないとお考えの方もいると思います。ですが、タイヤにも影響が出てきてしまうのです。それが、タイヤ内の空気圧の変化です。
タイヤは適切な空気圧を維持して運用することで、走行時に本来のスペックを発揮します。しかし、空気は自然に抜けていってしまうため、長期的に車を放置していた場合だと、タイヤ内の空気圧が大きく低下している場合があります。
タイヤの空気圧が適切でないと、偏摩耗の原因となったり、車の自重を支えられずにタイヤやホイールが変形してしまう原因となります。
また、タイヤに空気を入れるゴムバルブと呼ばれる部品も、同じくゴム製品のため時間が経つにつれて劣化していきます。そのため、久しぶりに車を動かそうとしてゴムエアバルブから空気が抜けているのに気が付かず走行してしまい、空気圧が下がってしまったなんてこともあります。
このように、走らなくてもタイヤは劣化していってしまいます。
燃料の劣化
燃料系統やエンジンに悪影響を及ぼす問題
長期間乗っていなかった場合一番気をつけたいのは、燃料の劣化です。
ガソリンを入れたまま車を放置してしまうと、ガソリンも酸素に触れて酸化してしまう為、劣化してしまいます。劣化したガソリンは、見た目がどろどろとしたものになり、時間がたつと固まっていってしまいます。また、劣化したガソリンは異臭を放ちますので、給油口を開けてみて今までに嗅いだことのないような異臭がした場合は劣化している可能性が考えられます。
時間経過以外にもガソリンタンク内に発生した結露によって、水滴がガソリンに混ざってしまうことも、劣化の原因と考えられています。
劣化したガソリンをタンク内に入れ続けてしまうと、ガソリンタンクや配管といった金属部品が腐食を起こしてしまう可能性があります。さらに粘性が高いと、ポンプや配管などのガソリンを通る部品が目詰まりを起こしてしまいます。
もし無理に車を始動させた場合、エンジン周辺の部品が破損し、車の故障に繋がります。もしも、車にガソリンを入れたまま半年以上経過してしまっている場合には、ガソリンの入れ替えが必要なため必ずガソリンスタンドなどにご相談ください。
まとめ
車は定期的に動かさないと、不具合が起こる可能性が高くなってきます。
一週間以上乗らなかった場合は、三十分以上ゆっくりと走行させるのが理想と言われています。
三十分走らせると、エンジンオイルが循環しエンジン自体も温まってくるからです。
週末や休日に少し遠くのスーパーや、買い物、ドライブなどをして三十分以上走行することを意識してみてください。
時々動かすことで、オイルやバッテリーの不具合を防ぐこともできます。
もしも、長期間車に乗っていないけれど動かす予定がある方、どこか不具合があるか心配な方はベストでは簡易点検も行っておりますので、ぜひご相談ください。また、タイヤの空気圧点検もしておりますので、長距離ドライブや久しぶりに車を動かす際には、ぜひタイヤワールド館ベストへご来店ください!
またタイヤワールド館ベストではお客様がカスタムしたお車を
沢山掲載している【写真館】がございます。
ホイールの購入を検討しているかたぜひご覧ください!
趣味:ドライブ旅行
モットー:一期一会
特技:スノーボード
物腰柔らかな接客で安心して買い物が出来ると定評あり。