最終更新日 2022年9月26日
こんにちは!今回は、店舗でお客様からよく相談される悩み事についてお話していこうと思います。
特に梅雨時期の相談が多いのですが、
『雨の日の走行中、ハンドルに違和感があるんだよねー。』?
『路面が濡れている状態でブレーキを踏んでも効きが悪い気がするから原因って・・・?
などなど・・・
お客様のタイヤを拝見させて頂くと、大体のお客様のタイヤの残溝が1mmあるかないかという状態。
この様な残溝が少ない状態からおきる現象を
ハイドロプレーニング現象といいます。
ハイドロプレーニング現象とは
すり減ったタイヤで走行すると起きる現象で
ハンドルもブレーキも効きずらい症状がでます。
特に雨の日の高速道路等では、タイヤと路面の間の水をかき出す力(排水性能)が低くなり、タイヤが浮く状態になる事で、
ハンドルやブレーキが効かなくなること。
ハイドロプレーニング現象が起こるとタイヤと路面の摩擦がなくなり、車体がツルツルの氷の上を滑るのと同じような状態になってしまいます。
ハイドロプレーニング現象が起きてしまった!対処法は?
もしもこのような現象が起こってしまった場合は、事故を起こさないようにするために適切に対処することが大切です。
■急ブレーキやアクセル操作に注意
ハイドロプレーニング現象が発生すると、タイヤが空転するので速度計やエンジン回転数のメーターが変化します。
車体がスリップを起こすので、車の動きでも判断することができます。走行中にハイドロプレーニング現象に気づくことができた場合、ブレーキ操作やアクセル操作を避けてタイヤが路面と接地した状態を回復するまで待つことが大切です。
接地が回復するまでの間はブレーキやアクセルペダルから足を離して、MT車であればクラッチを切るようにします。何もしなければ車体は空気の抵抗で自然に減速し、速度が下がれば駆動力が回復していきます。
焦ってパニックになりがちですが、こんな時こそ冷静な判断が
大事故回避に繋がります。
ハイドロプレーニング現象予防策
予防策として
■タイヤの溝をこまめに点検!それが自分自身を守る!
これが一番の対策です。
ハイドロプレーニング現象を起こさないようにするためには、日頃からタイヤの状態をチェックすることが大切です。
タイヤの溝がすり減っていたり空気圧が不十分な状態だと、雨の日にハイドロプレーニング現象が起こりやすくなります。
雨に強いおすすめタイヤ
「ウェットグリップ性能」とは?
もともと雨の多い日本列島だが、ゲリラ豪雨や局地的な大雨も近年は増加傾向にあるという。そのため、普段使いのタイヤで雨の性能は気になるところ。およそ3年から4年で技術更新されていくタイヤにおいても、雨天時の性能向上は著しく、多くの製品でウェットグリップ性能は向上し続けています。そこで、本記事では「ウェットグリップ性能[a]のタイヤ」を紹介していきたいとおもいます。
タイヤに表示されているウェットグリップ性能は、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が2010年1月から運用しているラベリング制度による「グレーディングシステム(等級制度)」の一つ。
ラベリング制度は、「転がり抵抗係数」と「ウェットグリップ性能」を業界自主基準として表示することを決めており、転がり抵抗係数をAAA~Cの5段階、ウェットグリップ性能をa~dの4段階で表示している。
転がり抵抗係数(RRC)単位(N/kN) | 等級 |
---|---|
RRC≦6.5 | AAA |
6.6≦RRC≦7.7 | AA |
7.8≦RRC≦9.0 | A |
9.1≦RRC≦10.5 | B |
10.6≦RRC≦12.0 | C |
ウェットグリップ性能(G) | 等級 |
---|---|
155≦G | a |
140≦G≦154 | b |
125≦G≦139 | c |
110≦G≦124 | d |
転がり抵抗係数はAAAが、ウェットグリップ性能はaが最もよい値となるが、この2つの性能は相反する関係にあるため、各タイヤメーカーは構造や形状、タイヤパターンやコンパウンドなど性能向上のための技術開発を行なっている。
とくにこのラベリング制度導入以降は開発競争が激化し、多くの新しいタイヤが市場に投入されてきました。
たとえばコンパウンド面では、通常走行時の振動数とブレーキング時の振動数が異なることに着目し、振動数が低いときは転がり抵抗係数の小さく燃費特性のよいタイヤとして、ブレーキング時など振動数が高くなるとグリップ力の大きなタイヤになるなどの高機能ゴムが投入されている。
ラベリング制度導入当初は低燃費性能の競争開発が主流だったが、ラベリング制度導入から10年が過ぎ、ウェットグリップ性能が高く、性能両立を図ったタイヤがどんどん発売されてきました。
本記事では「ウェットグリップ性能[a]のタイヤ」だけをピックアップしているが、各性能に着目してタイヤ選びを行なっていただければと思う。また、「ウェットグリップ性能[a]のタイヤ」として紹介しているものの、シリーズのすべてが[a]となっていないものもあるので、そこには注意していただきたい。
その主な原因はタイヤサイズから来る制約にあり、エアボリュームの小さいタイヤは形状や構造など工夫する余地が小さいため、性能をあらゆる方向で出していくのが大変に難しいためだ。
逆に言えば、各社がどのようなゾーンを狙って設計したのかが分かる部分でもあり、タイヤ選びの一つのポイントにもなってくるだろう。
【ダンロップ】VE304
特徴:排水性能、静粛性能ダンロップ史上最上級
【ブリヂストン】プレイズPX-Ⅱ、PX-RVⅡ
特徴:排水性能、ライフ性能重視
まとめ
路面が濡れている時の走行には注意が必要です。
タイヤの溝、空気圧は安易に考えず、定期的に点検することを
お勧めいたします。
装着しているタイヤに不安な方はベスト各店で年中無料点検
実施しておりますのでお気軽に御来店下さい!!
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タイヤワールド館ベスト古川店 店長
国家2級整備士の資格を持ち、ピット経験も豊富。
商品の事だけでなく、作業の相談もでき
購入から取付まで安心して任せられるオールラウンダー。