最終更新日 2024年8月19日
スペシャル企画!
商品を知り尽くしているタイヤメーカーの担当者さまにインタビューを行い、こだわりやタイヤのプロならではのお話をお届けします。第二弾となる今回は株式会社ダンロップタイヤの鈴木さんにインタビューをさせていただきました!
- ■走行していて不快に感じる音とはどのように発生するのか?
- ■ダンロップVEUROはダンロップタイヤの中でどの位置付けのタイヤ?
- ■VEUROが他のメーカーと違うところは?
- ■搭載されている特殊吸音スポンジとは?
- ■ルマン5+とVEURO VE304の違いは?どんな方におすすめ?
- ■摩耗性や安定性、燃費性能について教えて下さい
- ■すべてのパターンで使用しているゴムは一緒ですか?
- ■タイヤの側面のデザインも素敵です。このような細部にもこだわって作られたのですか?
- ■VE303からVE304にバージョンアップする際に変わった所はどんな所ですか?
- ■まとめ
株式会社ダンロップタイヤ
仙台中央営業所
主任 鈴木 崇史さん
タイヤワールド館ベスト仙台本店を担当してくれている鈴木さん。穏やかで頼りになる、無くてはならない存在です!
本日はよろしくお願いします!さっそくインタビュー開始です!
走行していて不快に感じる音とはどのように発生するのか?
車内で感じる騒音は大きく分けて4つあると考えられます。
車のエンジン音・風切り音・車体が振動して発生する音、そしてタイヤが路面に接地した摩擦が起きたときに不快な音が発生します。路面状況にもよりますが荒れている路面ほどノイズは大きくなります。
ダンロップVEUROはダンロップタイヤの中でどの位置付けのタイヤ?
当社の中で最上級の性能を持ったサマータイヤになります。
VEUROはダンロップのラインナップの中でも最上級の静粛性・快適性能・ウェット性能になります。溝が減っても性能が長続きしライフ性能も良いプレミアムコンフォートタイヤになっています。
VEUROが他のメーカーと違うところは?
ダンロップ独自の技術を搭載したプレミアムタイヤです。
VE304に限ったことではなかったのですが、ダンロップの独自技術であるサイレントコアを搭載しているという所が他のメーカーとは違う部分になります。
こちらを搭載することにより乗り心地が静かで快適にドライブすることができます。
搭載されているサイレントコアとは?
ストレスに感じる騒音を吸収してくれるスポンジを搭載しています。
サイレントコアは特殊吸音スポンジともいわれていて、タイヤの内側にスポンジを搭載しています。タイヤなど内部に空洞があるものは空気が振動・共鳴して生じる音があり、これを空洞共鳴音といいます。
これらは走行中に不快な音として車内に伝わってしまうのですがこのサイレントコアが嫌な音を吸収し快適に走行することができますまた、道路のつなぎ目ではパタンパタンという音も発生しますがこれらも軽減してくれます。
ルマン5+とVEURO VE304の違いは?どんな方におすすめ?
どちらもサイレントコア搭載タイヤですが大型車にはVEUROをおすすめします。
VEURO VE304におすすめしたい車種はセダン・ミニバン・SUVなど大型のお車におすすめしています。静粛性能や快適性能、操縦の安定性・雨の日の安心感を求めているお客様におすすめなタイヤです。
それに対してルマン5+は軽自動車やコンパクトカー・コンパクトセダンをターゲットにつくられていて、乗り心地はマイルド、VE304と同じしサイレントコアを搭載しています。静かでマイルドな乗り心地をお求めのお客様におすすめしたタイヤです。
摩耗性や安定性、燃費性能について教えて下さい
VEUROは高いレベルでトータルバランスがとれたタイヤです。
このVE304のトレッド面(路面に接する部分)は耐摩耗性の良いゴムの配合と偏摩耗を抑制する設計でより長持ちするように作られています。又、独自のプロファイル形状によりタイヤのたわみ方を工夫していて高いコーナリング性能を実現しています。
燃費に関してVE304は全部で70サイズありますが全てラベリング制度の低燃費の基準をクリアしています。静粛性以外でも摩耗性・安定性・燃費性全てにおいて安心してお乗り頂けるタイヤになっています。
【ラベリング制度とは?】ラベリング制度とは消費者に対して分かりやすく、より適切な情報提供を行うことを目的として、2010年1月より運用しています。
すべてのパターンで使用しているゴムは一緒ですか?
材料の配合をパターンごとに分けて製造しています。
厳密に言うと全て違います。さまざまなラインナップがあるのですがそのパターンの特性に合わせてドレッド面、その他の部分などそれぞれ配合を替えて作っています。
同じカテゴリーでもサイズによっては溝のパターンだったり材料の配合や種類を替えてそれぞれに合ったゴムを使用しています。
タイヤの側面のデザインも素敵です。このような細部にもこだわって作られたのですか?
こちらのサイドウォールのデザインですが、アウディなどのカーデザインに携わっている和田智さんが監修しています。VE304のロゴを見て微細な加工を施して上質な質感を演出しています
VE303からVE304にバージョンアップする際に変わった所はどんな所ですか?
大きく向上した点は静粛性能・性能持続技術です。
排水する溝が減ってくると容積が少なくなってしまうのですが、溝の形状を工夫して容積があまり変わらないようにすることによりウェット性能が摩耗してからもあまり変わらず良い状態の性能が長続きするという所が大きく変わった点ですね。
又、前モデルのVE303からパターンノイズ・ロードノイズも大幅に軽減できており、より快適に運転して頂けます。
まとめ
VEURO VE304は、独自の「サイレントコア」技術による優れた静粛性以外にも、快適性・ウェット性能・安定性・燃費性がバランスよく設計されたサマータイヤだという事がわかりました。
性能以外にサイドウォールのデザインにもこだわっていてとても素敵だなと思いました!
これからサマータイヤを購入検討中のお客様にプロショップとして、VEURO VE304の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。
鈴木さん、貴重なお話をありがとうございました!
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