冬の雪道や氷雪路をフェアレディZで安心して走るためには、車種の特性に合ったスタッドレスタイヤ選びが欠かせません。フェアレディZならではのレイアウトやワイドタイヤは、雪道ではグリップ不足を招きやすく、適切なタイヤ選びが走行安定性を大きく左右します。
本記事では、新型フェアレディZ(RZ34)に対応するタイヤサイズ一覧からメリット・デメリット、失敗しない選び方を紹介します。さらに、おすすめのスタッドレスタイヤ5選を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
新車であってもグレード差やオプションにより、純正装着とは異なるサイズ(適応サイズ)が実際に装着されているケースがあります。とくに中古車の場合、前オーナーによる交換歴があるかもしれません。
タイヤ購入の際には、運転席ドアを開けたところにあるタイヤサイズ表示シールと、現在装着されているタイヤの側面にも刻印されているサイズの両方を、必ず現物でご確認ください。
新型フェアレディZ(RZ34)のスタッドレスタイヤのサイズ一覧

2022年発売の新型フェアレディZは、7代目にあたります。
| 年代 | 型式 | 発売期間 | 通称 |
|---|---|---|---|
| 1代目 | S30 | 1969年〜1978年 | 初代Z(Z432など) |
| 2代目 | S130 | 1978年〜1983年 | 130Z |
| 3代目 | Z31 | 1983年〜1989年 | Z31 |
| 4代目 | Z32 | 1989年〜2000年 | Z32 |
| 5代目 | Z33 | 2002年〜2008年 | 350Z |
| 6代目 | Z34 | 2008年〜2021年 | 370Z |
| 7代目(新型) | RZ34 | 2022年〜 | 新型フェアレディZ |
新型フェアレディZは、トランスミッションの違いによって純正タイヤサイズが異なるため、スタッドレスタイヤを選ぶ際は、まず自分の車両仕様を把握することが重要です。
基本的には前後異サイズの19インチと前後同サイズの18インチの2パターンが存在し、グレードにより装着可能なタイヤ・ホイールが異なります。
下記の表を参考に、型式・グレードと照らし合わせて最適なサイズを確認しましょう。
| グレード | トランスミッション | フロント | リヤ |
|---|---|---|---|
| フェアレディZ | 6MT(6速マニュアル) | 245/45R18 96W | |
| フェアレディZ Version S | 255/40R19 96W | 275/35R19 96W | |
| フェアレディZ Version ST | 255/40R19 96W | 275/35R19 96W | |
| フェアレディZ | 9M-ATx(9速AT) | 245/45R18 96W | |
| フェアレディZ Version T | 245/45R18 96W | ||
| フェアレディZ Version ST | 255/40R19 96W | 275/35R19 96W | |
19インチはスポーツ走行での性能を重視したい場合に適したサイズで、18インチは雪道での走破性と価格のバランスにすぐれています。
フェアレディZのスタッドレスタイヤの選び方

ここでは、以下のようなフェアレディZのスタッドレスタイヤの選び方を紹介します。
- 型式・ブレーキサイズで選ぶ
- 走る地域の特性で選ぶ
- インチ数・ホイール構成で選ぶ
- グリップ性能と価格のバランスで選ぶ
- TPMS(空気圧センサー)の対応方法で選ぶ
1.型式・ブレーキサイズで選ぶ
フェアレディZのスタッドレスタイヤを選ぶ際は、まず型式やブレーキサイズを確認しましょう。
フェアレディZは大型ブレーキを装着しているグレードもあり、一般的な18インチホイールではキャリパーと干渉して装着できない可能性があります。そのため、基本的には19インチのタイヤを選ぶのが安全です。
PCDが適合しているかだけで判断するのではなく、実際にブレーキとホイールのすき間が確保できるかどうかが重要です。フェアレディZのスタッドレスタイヤを選ぶ際は、必ずブレーキキャリパーへの干渉の有無を確認しましょう。
2.走る地域の特性で選ぶ
フェアレディZのスタッドレスタイヤを選ぶ際は、どのような地域を走行するのかを想定しましょう。たとえば、アイスバーンを走ることが多い場合は、氷結性能がすぐれたタイヤがおすすめです。
都市部や高速道路中心で、時折雪が降る程度であれば、純正に近いワイドタイヤのほうが凍結路面や乾いた路面で安定したグリップを得られます。
深い雪やシャーベットが多い地域では、あえて細いタイヤを選ぶのが有効です。細いタイヤは雪を切り裂いて前に進みやすく、立ち往生のリスクを減らせます。氷が多い地域なのか・雪が多い地域なのかを判断し、走行環境に適したタイヤを選びましょう。
3.インチ数・ホイール構成で選ぶ
フェアレディZはグレードによってブレーキの大きさが違うため、選べるホイールのインチも変わります。そのため、スタッドレスタイヤを選ぶ際は、インチ数やホイール構成も参考にしましょう。
たとえば、大型ブレーキのモデルでは18インチが入らず、19インチを選ばざるを得ないようなケースです。コストを抑えたい場合は、元々前後でサイズが異なるタイヤを装着するフェアレディZに対して、前後のタイヤを同じサイズにするのも有効です。
サイズを同じにすれば前後のタイヤを入れ替えるローテーションができ、摩耗を均等にすることで寿命が延びる効果も期待できます。
4.グリップ性能と価格のバランスで選ぶ
フェアレディZのようなパワーの強い後輪駆動車では、よりスタッドレスタイヤの性能が走行安全性に直結します。
格安タイヤでも装着直後はグリップしますが、ゴムが早く劣化し、急激に弱くなるケースも珍しくありません。グリップ性能が乏しいと、後輪が空転しやすくなり、車両の制御装置の介入で加速も鈍ります。
一方で、性能が安定したモデルは価格は高めでも性能が長持ちし、結果的に使えるシーズンが伸びて長期的なコストを抑えられるかもしれません。
フェアレディZの強いパワーを受け止め安心して走るために、グリップ性能と価格のバランスを確認しましょう。
5.TPMS(空気圧センサー)の対応方法で選ぶ
現行モデルのフェアレディZ(RZ34型)および先代のZ34型を含む多くの年式のモデルには空気圧センサー(TPMS)が搭載されており、冬用ホイールに交換する際は、センサーへの対応が必要です。
新しいホイールにセンサーを付けても、自動でそのセンサーを認識できないため、ID登録をしない限りメーターに警告灯が点灯したままになります。毎回ディーラーでID登録をしてもらう方法が確実ですが、手間と費用がかかります。
そこで便利なのが、クローンセンサーです。夏用タイヤのセンサーIDをコピーしたセンサーを冬用ホイールに組み込めば、車側は同じセンサーだと判断し、履き替えのたびに再登録する必要がなくなります。
フェアレディZにおすすめのスタッドレスタイヤ5選


ここでは、フェアレディZにおすすめのスタッドレスタイヤ5選を紹介します。
今回は「245/45R18」のサイズでご紹介しています。
リンクから他のサイズも検索できるので、異形サイズはそちらからご確認くださいね。
- BRIDGESTONE「BLIZZAK WZ-1」
- YOKOHAMA TIRE「iceGUARD8」
- DUNLOP「WINTER MAXX 03」
- MICHELIN「X-ICE SNOW」
- GOODYEAR「ICE NAVI 8」
1.BRIDGESTONE「BLIZZAK WZ-1」








BRIDGESTONE「BLIZZAK WZ-1」は、冬の路面で必要とされる性能をバランスよく備えたスタッドレスタイヤです。
氷上での操縦安定性が大きく向上しており、雪・氷・ドライ路面まで幅広い状況で安心して走れます。また、タイヤの性能が長期間維持されるよう設計されているため、長く愛用でき環境に優しいのも魅力です。
タイヤの概要は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | ブリヂストン |
| 商品名 | BLIZZAK WZ-1 |
| サイズ | 245/45R18 XL |
| シーズン | スタッドレスタイヤ |
| 価格(タイヤワールド館ベスト) | 64,700円/1本(単品)〜 282,200円〜/4本(ホイール付き) |
| 強み | ・従来品に比べて氷上ブレーキ11%短縮 ・ロングステイブルポリマーの配合量を増やし経年による性能低下を抑制 ・接地圧の均一化により偏摩耗を抑制 |
上記のタイヤに興味がある方は、在庫や価格の詳細などタイヤワールド館ベストにお気軽にお問い合わせください。
2.YOKOHAMA TIRE「iceGUARD8」






YOKOHAMA TIRE「iceGUARD8」は、従来品より氷上の制動力とコーナリング性能が改善されており、急な凍結路でも安心して操作できるスタッドレスタイヤです。
雪道はもちろん、ドライやウェットでのグリップ性能も安定しているため、冬の普段使いにも向いています。
さらに、ゴムが硬くなりにくい配合が採用されているため、使い続けても性能が落ちにくく、長く安心して使用できる点も魅力です。
タイヤの概要は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマタイヤ |
| 商品名 | iceGUARD8 |
| サイズ | 245/45R18 XL |
| シーズン | スタッドレスタイヤ |
| 価格(タイヤワールド館ベスト) | 67,500円/1本(単品)〜 292,100円〜/4本(ホイール付き) |
| 強み | ・氷上でのブレーキ性能が大幅に向上 ・雪、氷、乾いた路面まで対応する高い総合力 ・性能が長く続き、効きが落ちにくい耐久性 |
上記のタイヤに興味がある方は、在庫や価格の詳細などタイヤワールド館ベストにお気軽にお問い合わせください。
3.DUNLOP「WINTER MAXX 03」








DUNLOP「WINTER MAXX 03」は、氷上でのブレーキ性能を重視して設計されたスタッドレスタイヤで、凍結した路面でもしっかり止まれる安心感が魅力です。
路面との密着力が高く、滑りやすい場面でも安定したグリップを発揮します。また、摩耗しにくい素材が使われているため、効きが長持ちし、シーズンを重ねても性能が落ちにくい点もメリットです。
フェアレディZに対して、日常走行と安全性のバランスを求める場合に、扱いやすいスタッドレスといえます。
タイヤの概要は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | ダンロップ |
| 商品名 | WINTER MAXX 03 |
| サイズ | 245/45R18 XL |
| シーズン | スタッドレスタイヤ |
| 価格(タイヤワールド館ベスト) | 50,000円/1本(単品)〜 215,900円〜/4本(ホイール付き) |
| 強み | ・氷上での制動力に特化した高いブレーキ性能 ・密着力を高めて凍結路でも安定して止まれる安心感 ・摩耗に強く、効きが長持ちするロングライフ設計 |
上記のタイヤに興味がある方は、在庫や価格の詳細などタイヤワールド館ベストにお気軽にお問い合わせください。
4.MICHELIN「X-ICE SNOW」






MICHELIN「X-ICE SNOW」は、氷上での安定したグリップと、ドライ・ウェット路面での安定した操作感を両立したスタッドレスタイヤです。
タイヤ自体の剛性が高く、ハンドル操作に対する反応が自然なため、冬でも普段の走りに近いフィーリングを求めるドライバーに向いています。
また、性能が長持ちする点も魅力で、シーズンをまたいでもグリップ力が落ちにくい仕様になっています。長く安心して使い続けられるため、総合力の高さと耐久性を重視する方におすすめのスタッドレスタイヤです。
タイヤの概要は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | ミシュラン |
| 商品名 | X-ICE SNOW |
| サイズ | 245/45R18 XL |
| シーズン | スタッドレスタイヤ |
| 価格(タイヤワールド館ベスト) | 46,200円/1本(単品)〜 220,900円〜/4本(ホイール付き) |
| 強み | ・氷上からドライ路面まで安定したハンドリング性能 ・高い剛性による自然で扱いやすいステアリングフィール ・性能が長期間続く耐久性の高さ |
上記のタイヤに興味がある方は、在庫や価格の詳細などタイヤワールド館ベストにお気軽にお問い合わせください。
5.GOODYEAR「ICE NAVI 8」






GOODYEAR「ICE NAVI 8」は、雪道での安定感と、普段使いしやすい走行性能を両立したスタッドレスタイヤです。深雪でのトラクションに強く、圧雪路でも力強く前に進める点が特徴です。
さらに、ドライ路面でもふらつきが出にくいよう設計されているため、日常走行の多いドライバーにも扱いやすいでしょう。
摩耗にも配慮した構造が採用されており、スタッドレスとしての性能を長く維持できるのも魅力です。幅広い冬の路面に対応できる、バランスのよいタイヤといえます。
タイヤの概要は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | グッドイヤー |
| 商品名 | ICE NAVI 8 |
| サイズ | 245/45R18 XL |
| シーズン | スタッドレスタイヤ |
| 価格(タイヤワールド館ベスト) | 39,000円/1本(単品)〜 196,300円〜/4本(ホイール付き) |
| 強み | ・深雪・圧雪路での力強いトラクション性能 ・ドライ路面でも安定感のある走り ・スタッドレス性能が長持ちしやすい耐摩耗性 |
上記のタイヤに興味がある方は、在庫や価格の詳細などタイヤワールド館ベストにお気軽にお問い合わせください。
フェアレディZにスタッドレスタイヤを装着するメリット


フェアレディZにスタッドレスタイヤを装着するメリットは、以下のとおりです。
- 雪道での発進やカーブが安定する
- 急な天候の変化に対応できる
- ワイドタイヤでもすぐれたグリップ力を発揮する
- 旅行・帰省など長距離移動の自由度が高まる
雪道での発進やカーブが安定する
フェアレディZはスタッドレスタイヤを装着することで、雪道での発進・カーブ走行が安定します。
フェアレディZは、強力なVR30DDTTエンジンや大排気量NAを搭載した後輪駆動のスポーツカーです。そのため、夏用タイヤのままでは低温下でグリップが急激に低下し、発進不能やスピンのリスクが高まります。
一方スタッドレスタイヤは、低温でも柔らかさを保つゴムとこまかな溝が雪をつかみ、無駄な空転を減らしてくれます。その結果、発進時のふらつきが抑えられ、カーブでも落ち着いた走りが可能になるでしょう。
急な天候の変化に対応できる
スタッドレスタイヤを装着することで、急な天候変化や読みにくい路面状況に対して安心して運転できます。
都市部が乾いていても、山間部・日陰のカーブ・トンネル出口では、突然のアイスバーンやシャーベット状の路面に遭遇することがあります。
スタッドレスタイヤなら低温でも確実に路面を捉え、雪道でも安定した走行が可能です。また、乾いた路面や雨天でも性能を発揮するモデルもあるため、雪のない区間でもフェアレディZのハンドリングを安定させてくれるでしょう。
ワイドタイヤでもすぐれたグリップ力を発揮する
一般的に、雪道では細いタイヤが有利ですが、フェアレディZのように255〜275のワイドタイヤを履く車にも冬道でのメリットがあります。
幅が広いほど接地面積が増え、凍結路面で摩擦力を確保しやすくなります。フェアレディZの純正タイヤに近い太さを維持することは氷上グリップの安定につながるでしょう。
スタッドレス装着時に、前後を同一サイズに揃えることも有効です。純正タイヤの前後のサイズが異なる場合でも、冬用ホイールを用意して幅を統一すれば、排雪性の向上が期待できます。
旅行・帰省など長距離移動の自由度が高まる
フェアレディZスタッドレスタイヤを装着しておけば、冬の旅行や帰省など長距離移動の計画が立てやすくなります。高速道路では、冬になると冬用タイヤ規制が実施される場合があり、夏タイヤのままでは通行できずに足止めされるかもしれません。
スタッドレスタイヤならこの規制を問題なく通過できるため、目的地までスムーズに移動でき、冬の旅の足止めを防げます。
また、山間部や標高の高い地域を通過する際も、突然の雪や凍結に対応できる安心感につながります。安全性を確保することで、フェアレディZのようなスポーツカーでも冬のドライブを思い切り楽しめるでしょう。
スタッドレスタイヤ装着時のデメリット


スタッドレスタイヤは氷上・雪上での性能に特化しているため、以下の点でデメリットを感じることがあります。
- キレのある走りが弱まる
- 加速の勢いが落ちる
- 大径ホイールで費用が高い
- タイヤが太く摩耗が早い
キレのある走りが弱まる
スタッドレスタイヤに交換すると、フェアレディZの持ち味である鋭いハンドリングが弱まる可能性があります。これは、雪や氷の上でグリップを得るために採用されている柔らかいゴムとこまかな溝の多いトレッドが、ステアリング操作時に変形しやすいためです。
その結果、曲がりはじめの反応がわずかに遅れ、コーナリング時にはタイヤがヨレて接地感が曖昧になることがあります。山道のカーブが続く道や高速道路でのレーンチェンジでも、夏タイヤのようなダイレクトな操作感は期待できません。
ドライ路面中心でハンドリングの低下を抑えたい場合は、剛性が高く高速安定性にすぐれたスタッドレスタイヤを選ぶとよいでしょう。
加速の勢いが落ちる
フェアレディZのように強い加速力を持つスポーツカーは、スタッドレスタイヤの柔らかいゴムではそのパワーを十分に受け止められない可能性があります。ドライ路面でも、アクセルを深く踏むとタイヤが変形し、力を路面へ伝えきれず加速が鈍くなります。
とくに、信号発進や高速道路の合流で差が出やすく、夏タイヤのような期待した加速はできないかもしれません。車両の制御システムによって、加速が途切れることもあるでしょう。
冬の間はタイヤの限界を理解し、アクセル操作を丁寧にすることが安全に走るためのポイントです。
大径ホイールで費用が高い
フェアレディZ、とくにVersion S/STやNISMOなどの上位モデルは、スタッドレスタイヤを用意するだけでも出費がかさみます。これらのグレードは、大きなブレーキを使っているため、ホイールを小さくする一般的な節約方法が使えません。
18インチに下げようとすると、ブレーキとホイールが当たる可能性が高いため、純正と同じ19インチを選ばなければならない状況に陥り、その結果タイヤもホイールも高額になります。
少しでも費用を抑えたい場合は、リアタイヤをフロントと同じ太さにすることで、1本あたりの価格を下げるのも効果的な節約術です。
タイヤが太く摩耗が早い
フェアレディZのような強力な後輪駆動スポーツカーは、スタッドレスタイヤの減りが早いのが特徴です。柔らかいゴムで大きなパワーを受け止めるため、乾いた路面を走るだけでも削れやすくなっています。
さらに、純正のように前後で太さが違うタイヤだと、ローテーションができないこともデメリットです。Zは構造上タイヤの内側が減りやすく、前は溝が残っていても後ろだけ短期間で寿命になる場合があります。
摩耗が早くローテーションが不可の場合は、スタッドレスタイヤを選ぶ際に前後のサイズを同じにすることが必要です。サイズを揃えれば、前後入れ替えができ、摩耗を均一に保ちやすくなるでしょう。
フェアレディZのホイールの選び方


スタッドレスタイヤを装着する際は、ホイール選びも重要です。ここでは、フェアレディZのホイールの選び方を解説します。
- ホイールサイズを確認する
- ブレーキキャリパーに干渉しないかチェックする
- インチダウンするかどうか決める
ホイールサイズを確認する
フェアレディZのホイール選びで大切なのは、純正のホイールサイズを確認し、装着可能かどうかを優先することです。サイズの数字が合わないホイールは、そもそも装着すらできません。
フェアレディZのホイールは後輪が前輪より太いタイプもあります。前後同じ太さにする場合は、外側にはみ出さず、内側にも当たらない幅と位置のバランスを考慮して選ぶ必要があります。
たとえば、RZ34であれば、前後どちらにも使える9.5J前後の太さが扱いやすく、干渉しにくいでしょう。一方、純正の太い後輪ホイールを前輪に使うと、曲がるときにタイヤが当たる危険性があります。
ブレーキキャリパーに干渉しないかチェックする
フェアレディZのホイール選びでは、装着されているブレーキキャリパーとの接触を避けることが大切です。カタログにビッグキャリパー対応と書かれていても、フェアレディZ専用の形状に合うとは限りません。
フェアレディZのキャリパーは、厚みがあり外側に張り出しているため、サイズが合っていてもキャリパーに当たってしまう恐れがあります。
キャリパーへの干渉を避けるためには、購入時に店舗スタッフやネットの問い合わせ窓口から、フェアレディZで大きめのブレーキキャリパーであることを伝えましょう。
インチダウンするかどうか決める
スタッドレスの費用を抑えるために18インチへインチダウンしたい人はいるかもしれませんが、フェアレディZの場合は事前確認が必要です。
とくに、大型ブレーキ(ビッグキャリパー)装着車は、ブレーキが大きく張り出しているため、基本的に純正サイズを選ぶのが安全です。
一方、標準ブレーキ車なら18インチも選べるため、コストを抑えたい場合は愛車の適合サイズを確認し検討しましょう。
フェアレディZのスタッドレスタイヤに関するよくある質問


ここでは、フェアレディZのスタッドレスタイヤに関するよくある質問に回答します。
- スタッドレスタイヤは前後で違うサイズでも大丈夫?
- 新型フェアレディZは前後同サイズ(スクエア化)は可能?
- スタッドレスタイヤでもチェーンは必要?
- スタッドレスタイヤの寿命は?
1.スタッドレスタイヤは前後で違うサイズでも大丈夫?
まとめ


フェアレディZに適したスタッドレスタイヤを選ぶには、型式やブレーキサイズの確認、走行地域の特性、グリップ性能と価格のバランスなど複数の視点が欠かせません。
フェアレディZは高出力エンジンを搭載しているため、相性のよいタイヤを選ぶことで冬道での安心感が向上します。
本記事で紹介した5つのモデルはいずれもフェアレディZとの相性がよく、雪道での安定性を高めてくれるものばかりです。雪道や氷雪路でフェアレディZの走りを安全に楽しむために、自分の使用環境に最適な1本を選びましょう。
タイヤワールド館ベストは創業55周年を迎えた老舗のタイヤ&ホイールの専門店で、長年培った専門知識と経験を活かし、プロフェッショナルとしてお客様の安全で快適なカーライフをサポートしています。
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