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    基礎知識 多賀城店

    緊急事態への備え!車が水没した場合の効果的な脱出方法

    こんにちは!タイヤワールド館ベスト多賀城店です!
    台風やゲリラ豪雨、道路の冠水など今年は特に多かったですよね…😥
    もしも車が水没してしまったら…😱
    そんなときの対処法をご紹介します!

    車が水没してしまう原因

    水没車とは

    水没車とは、水害によって浸水してしまった車の事で、車内まで浸水している場合は冠水車と言います。
    水没車はタイヤよの半分より下まで浸水していたら一般的に水没車と言います。

    増えている異常気象

    ここ近年、ゲリラ豪雨や勢力の強い台風が日本に上陸したりと、異常気象が続いています。道路の冠水、深い水たまりをそのまま通過しようとして水没してしまう事故が増えているのが現状です。地震などによる津波も浸水、水没の一つの原因になり、冠水した道路は大きな事故にならなくとも通過しただけで車にとって大きなダメージになります。
    エンジンルーム、マフラー内部に水が入ってしまったり、電気系統が水をかぶっただけでも車は動かなくなる可能性があるのでゆっくり慎重に走れば通過出来るのでは?とは思わず、
    冠水した道路や大きな水たまりは絶対に避けましょう!

    車は何センチ水に浸かったら開けられなくなるのか?

    車は水深30cmでも水没する可能性があると言われています。車のボディータイプや車高でも違いはありますがたった30cmでも車は水没する可能性があるのです。車はある程度の冠水や浸水に耐えられるように設計されていますが一般的には車の床面がつからない程度が走行可能な水深とされています。
    ただあくまで目安になるので冠水した道路は避けましょう。

    冠水した道路を走ると…

    冠水した道路を走るとどうなるのか?故障だけではなく最悪、水の重さによってドアが開かなくなり車から出れなくなることもあります。
    また、水が引いて走行できる道路状況になっても浸水による電気系統のショートによって部品の発火、爆発による火災を引き起こす可能性があったり、ブレーキが効かなくなることもあります。
    車も機械なので水に弱く、ボルト穴やマフラーからエンジン内部に水が入り込んでしまうとエンジンが壊れ、車が動かなくなる可能性が高くなります。エンジンルーム内は車を動かすための大切な部品がたくさん集まっている場所でもあります。

    そして冠水や洪水、水たまりなどの水は下水などの汚水が多かったり、津波などによるの被害になると海水に含まれる塩分によって車の金属部分の腐食が進み、車に大きなダメージを与えます。
    見た目はさほど変わらなくとも内部で深刻な事態になっている場合が多いので注意しましょう。

    水没時の注意

    浸水、冠水被害を受け車が水没した際は先述の通り、電気系統のショートによる車両火災を引き起したり、感電事故の可能性があるため注意しなければいけないことがあります。

    1.自分でエンジンをかけない。
    2.車を使用したい場合には、お買い求めの販売店、最寄りの整備工場に相談する。
    3.ハイブリット車、電気自動車は高電圧のバッテリーを搭載しているのでむやみに触らない。

    二次災害を防ぐためにも、決して自分だけで解決しようとはせずにご加入の任意保険、JAFなどのロードサービスを利用して車を動かしましょう👨‍🔧!

    内側から開かない!窓を割って脱出!でもどこをどうやって?

    自動車の側面、窓ガラスを割りましょう!

    水圧は非常に強い抵抗力があり、そのせいでドアが開かなくなる可能性が高くなります。水位が低いうちはドアを開けて脱出することが出来ますが高くなると水の強い抵抗力によりドアはビクともしなくなります。その時は速やかにシートベルトを外し窓が開くのか確認(電動式の窓でも開く可能性もあるため)窓が開けば窓から脱出してください。窓が開かなかったときは、窓を割って脱出になります。

    割れないガラスがある…

    車の中で割れないガラスがあり、それはフロントガラスです。
    フロントガラスは合わせガラスという2枚のガラスに柔らかい樹脂を挟んだガラスです。その樹脂がガラスが割れても残るためひびが入っても脱出が出来るような割れ方にはなりません。
    ほとんどの車のフロントガラスに採用されている合わせガラスですが遮音性も高く、最近だと高級車や電気自動車の側面の窓ガラスに採用されはじめています。そうすると側面の窓ガラスを割ることが出来なくなるので自分の乗っている車のどの部分が合わせガラスなのか知っておくことも重要です。

    フロントガラスは合わせガラスの装着が義務付けられています。その他の窓ガラスは強化ガラス(1枚の板ガラスに風冷強化処理を施したガラスで割れると粒状になるため乗っている人がケガしにくい作りになっている)で出来ている場合が多いです。先程書いた通り遮音性に優れているので静粛性をうたっている車などは合わせガラスでできている可能性が高いです。

    見分け方は販売店などに確認するか、側面の窓ガラスを半分ほど開けて断面を上から確認して2枚貼り合わせてあるガラスなら合わせガラスです。もしも側面の窓ガラスまで合わせガラスでできていた場合は水が低いうちにドアや窓を開けて脱出するか、車内外の水位が同じくらいになると水圧も同じくらいになるのでドアが開く可能性が高まるのでドアを強く押し開けて車外に脱出しましょう。

    割るものがない!車にあるもので割って脱出しよう!

    脱出用ハンマー

    カー用品店、ネット通販でも購入することのできる脱出用ハンマを積んでおくと安心です。

    脱出用ハンマーには種類があり大きく分けて3つあります。

    1.金づちのように握って先端で窓を叩き割るように使用する「金づちタイプ」
    2.アイスピックのように握って窓に叩き付けて使用する「ピックタイプ」
    3.先端を窓に押し当てることで自動で先端が飛び出し窓を破砕する「ポンチタイプ」

    この3タイプです。購入する上でJISマークGSマークなど、性能を保証する表示がある製品を選ぶこと、緊急時に自分が扱いやすいものを選ぶことが大事です。
    ディーラーオプションにもなっていることも多いので車載している方も多いかと思います。脱出用ハンマーによってはライトが付いていたり、シートベルトカッターが付いているものもあります。
    ただ1番大事なのは緊急時にすぐ取り出せる場所に設置することです!

    ヘッドレスト

    ヘッドレスト

    ニュースやネットで見たことがある方も多いかと思いますが実は車の背もたれ、後頭部に当たるヘッドレストで窓ガラスを割ることが出来ます。
    ですがヘッドレストで窓ガラスを割るには方法があり、ヘッドレストで窓ガラスを叩いても割るのは難しく、尚且つ車内で振りかぶったりと大きな動きをするのもなかなか難しいかと思います。
    ヘッドレストをシートから引き抜き、窓ガラスとドアの隙間のゴム部分にヘッドレストの棒部分を奥まで差し込みてこの原理で窓ガラスを割ります。
    ヘッドレストで窓を割る
    この方法だと少ない動作と力で女性や年配の方でも簡単に窓ガラスを割り車外へと脱出することが出来ます🙆‍♀️

    まとめ

    いかがだったでしょうか?最近、急に大雨が降ってきたり、ニュースでも洪水、冠水の話題が多くなっていますよね。SNSなどにも異常気象によって大切な愛車が水没してしまったという悲しい投稿を何度か目にしました。
    冠水した道路やアンダーパス、大きな水たまりを見つけた際は決してそのまま通過せず迂回しましょう。

    もし水没してしまった場合は焦らず自分の身の安全の確保を優先し、むやみに車に触らずJAFやロードサービスのを呼んでください!何事もないに越したことはありませんがいざというときの対処法として覚えていただけたらと思います!
    ブログをご覧の皆様のご来店心よりお待ちしております♪