最終更新日 2024年4月19日
私たちタイヤワールド館ベストは足回りのプロショップとして日々営業していますが沢山のタイヤのお悩みを抱えたお客様をみてきました。タイヤが内減りしてしまい、1本新品に変えたがまたすぐに片減りしてしまった・・という事例があり、内減りのそもそもの原因を突き止めない事には何度も内減りをおこしてしまいます。ホイールバランスを再調整しても改善しない場合は
お車のバランスが崩れてしまっているのが原因かもしれません。
そこで私たちが提案するのは・・アライメント調整。異常なタイヤの減り方の種類やアライメントって何?など詳しく説明していこうと思います。
異常のある減り方は大きく分けて3パターン
異常があるタイヤの減り方は・片減り・内減り・センター減りと大きく分けて3つあります。
【片減りの原因】
サスペンションによる足回りのずれや少々荒い運転が多いかたによく見られます。もう一つが背の高い車種、ヴォクシーやセレナなどのミニバン車、N-BOXやタントなどの軽自動車は片減りしやすくなっています。こちらはハイト系専用タイヤで軽減できます。
【内減りの原因】
車高が低い車のオ-ナーによく見られます。車高を下げるとタイヤがハの字になりタイヤの内側に負荷がかかり減りやすくなるためです。
【センター減りの原因】
これは空気圧が高すぎるとタイヤが膨らみすぎてタイヤの中心に負荷がかかるのが原因です。空気をパンパンに入れた風船の先端を地面につけてみると接地面が少ないですよね?その部分だけ多く路面に設置するのでセンター減りを起こしてしまいます。
こちらは空気圧を下げてあげることで改善できます。
現在、タイヤの正常でない減り方にお悩みの方は、まずどこが減っているのか確認してみましょう。原因が見えてくるかもしれません。
アライメント調整で不具合を解決
今回は車高を下げていて左リアの内減りがあるお客様の実際のタイヤをお借りしました。
この2本はリアに装着されていたものです。
左側の内側だけすり減っているのがわかりますか?
これが車高を下げているオーナーさんの悩みである
内減りです。
ハの字になるなら、右も減るんじゃないのか??と思いますよね。そこで足回りの状況を確認できるのがアライメント調整です。アルミホイールに機械をセットすると今、足回りはどんな状態なのか教えてくれる車のお医者さんのようなものです。
実際の足回りの状態が分かったら調整へ
内減りしているのは1本だけですが、4本全ての足回りにセットし状況確認を行い、30分ほどかけて丁寧にホイールが傷つかないよう機械をセットしていきます。
そうするとPC画面にどのくらい足回りがずれているのか数値で表れてきました。図で表すと今リアはこのような状態です。
数値が0に近いほど正常な状態なので、現在左リアの足回りは
36度ハの字に角度が付いてしまっておりこれが今回の内減りの原因です。逆に右側はほぼ正常値で問題ありません。
左側が基準値から大幅にずれているのがが分かったので、基準値の0に戻るようPC画面を見ながら調整をかけていきます。
内減りを繰り返さないために根本を解決
内減りしたタイヤは使用できない状態でしたので、左リアのみ新品交換をしアライメント調整を行いました。
調整を行わない状態で新品をまたつけたとしても必ずまた内減りを起こし交換することになります。今回は原因の根本を解決したことにより、内減りはほぼ解消することができました。
車高調やダウンサスを取り付けている方は、純正に比べると内減りしやすい傾向にありますが、アライメントを調整することで大幅に改善・予防ができますので足回りを交換した際は必ず行いましょう。
まとめ
車種により、調整できる箇所が異なります。自ずと料金も違いが出てきますが作業工賃としては正直お高めです。しかし原因が分からず何度もタイヤを買い換えてしまうリスクを考えたら断然お得かもしれません。
現在タイヤの異常な減りでお困りの方がおりましたら、ぜひアライメント調整で解決するかもしれないので足回りのプロショップである私たちに是非ご相談下さい。
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