ハイエースやキャラバン、プロボックスなどのバン・小型トラックに乗っている方で、以下のような疑問を抱えていませんか?
- バン・小型トラックにおすすめのスタッドレスタイヤは?
- バン・小型トラックに合うスタッドレスタイヤの選び方は?
- バン・小型トラックのスタッドレスタイヤを長持ちさせる方法は?
本記事では、バン・小型トラックに合うスタッドレスタイヤの選び方から、おすすめのスタッドレスタイヤ10選までわかりやすく紹介しています。
スタッドレスタイヤを長持ちさせる方法も解説しているので、これから愛車に合うスタッドレスタイヤを選ぶ際の参考にしてください。
バン・小型トラックのスタッドレスタイヤの選び方

バン・小型トラックに合うスタッドレスタイヤの選び方は、以下の5つです。
- 氷上性能で選ぶ
- 雪上性能で選ぶ
- ロングライフ性能で選ぶ
- 車の特徴に合わせて選ぶ
- 荷重指数(ロードインデックス)で選ぶ
上記を意識することでタイヤの専門的な表記に惑わされることなく、愛車に合うスタッドレスタイヤを選べるでしょう。
1.氷上性能で選ぶ
スタッドレスタイヤ選びでもっとも重要なのが「氷上性能」です。とくに凍結路面は滑りやすく事故のリスクが高いため、安全運転を支える性能が欠かせません。
氷上性能は、タイヤのゴムのやわらかさや細かなサイプ(切れ込み)の多さによって左右されます。たとえば、コンパウンドに吸水成分を配合したモデルや、路面に密着するように設計されたトレッドパターンは、凍結面でもグリップ力を確保しやすいです。
実際に、積雪が少なくても朝晩の冷え込みで路面が凍結する地域では、氷上性能を重視したタイヤが安心感につながります。冬の安全性を最優先するなら、氷上性能を基準に選ぶといいでしょう。
2.雪上性能で選ぶ
雪が積もる地域での走行には「雪上性能」にすぐれたスタッドレスタイヤがおすすめです。積雪が多い地域では、深い雪道や轍でスリップしにくいことが重要です。
雪上性能は、トレッドパターンのブロック形状や溝の深さが影響します。たとえば、幅広の溝をもつタイヤは雪を効率的にかき出し、多くのブロックエッジを備えたタイヤは雪面をしっかり掴むことで、発進や制動時に安定性を発揮します。
北海道や東北などの豪雪地帯でバンや小型トラックを使う場合、雪上性能に特化したタイヤを選ぶことで安全性が高まるでしょう。積雪路を走る機会が多いなら、雪上性能重視で選ぶのがおすすめです。
3.ロングライフ性能で選ぶ
仕事の意業や運搬、通勤などで頻繁にバンや小型トラックを利用する場合、コスト面を考慮して「ロングライフ性能」も重視するといいでしょう。
利用頻度が多いと消耗が激しくなり、タイヤ交換の間隔が短くなることで、タイヤの維持費が増える可能性があります。そのため、タイヤを選ぶ際はタイヤのロングライフ性能を左右するゴムの摩耗耐性や、ブロック剛性などをチェックしましょう。
いため、タイヤのロングライフ性能を左右するゴムの摩耗耐性やブロック剛性などをチェックすることが大切です。
配送業や建設現場などで長距離・高頻度の使用を前提とする車両には、燃費効率も含めたランニングコストの削減にもつながるでしょう。
4.車の特徴に合わせて選ぶ
バン・小型トラックに合うスタッドレスタイヤを選ぶ際は、車の特徴に合ったタイヤか確認することも重要です。車両のサイズや重量、駆動方式によって必要な性能が異なるからです。
たとえば、FF車(エンジンの力を前のタイヤに伝えて走る)は発進時のグリップ力が重要ですが、FR車(エンジンの力を後ろのタイヤに伝えて走る)では制動時や坂道での安定性が重視されます。
さらに、ハイブリッド車や電動バンなどは車重が重いため、強い摩耗耐性と氷雪性能の両立が必要です。愛車の特徴を理解して最適なタイヤを選ぶことが、安全性と経済性を両立するポイントです。
5.荷重指数(ロードインデックス)で選ぶ
バンや小型トラックのスタッドレスタイヤ選びで忘れてはいけないのが、荷重指数(ロードインデックス:LI)です。1本のタイヤが支えられる最大負荷を示し、安全に走行するためにも把握しておくべき数字です。
積載量が多い車両で規定以下の荷重指数を選ぶと、タイヤが変形しやすく、摩耗やバーストのリスクが高まります。
たとえば、配送用のバンに重量物を積む場合は、標準より高めの荷重指数をもつモデルを選ぶことで、耐久性と安全性を確保できます。軽い重量での使用が多い場合でも、規定値を下回らないことが基本です。
荷重指数は安全性の基準であり、スタッドレスタイヤを選ぶ際に必ず確認するべき要素といえるでしょう。
以下の記事では、代表的なバンであるハイエース・プロボックス・ハイゼットカーゴのタイヤの選び方を解説しています。
バン・小型トラックにおすすめのスタッドレスタイヤ10選

今回ご紹介するバン・小型トラックにおすすめのスタッドレスタイヤは、以下の10種類です。
- BRIDGESTONE「BLIZZAK VL10A」
- BRIDGESTONE「BLIZZAK VL10」
- DUNLOP「WINTER MAXX LV01 for VAN」
- DUNLOP「WINTER MAXX SV01」
- DUNLOP「W01 for WINTER」
- TOYO TIRE「DELVEX 935」
- YOKOHAMA 「iceGUARD VAN IG91V」
- MICHELIN「AGILIS X-ICE」
- GOOD YEAR「ICE NAVI CARGO」
- HANKOOK「Winter RW06」
各タイヤの強みや最適な用途を比較することで、愛車に最適なタイヤを選ぶ際に役立つでしょう。
また、ハイエース、キャラバン、プロボックス、エブリイ、ハイゼットカーゴの5つの執筆時点の価格も紹介(当店で取扱があるもの)しているので、参考にしてみてくださいね。
1.BRIDGESTONE「BLIZZAK VL10A」

BLIZZAK VL10Aは、2024年に発売された後継モデルです。VL10に引き続き「LT専用ブイエル発泡ゴム」を採用し、氷上ブレーキ性能をさらに向上させています(従来品VL1との比較で13%向上)。また、摩耗ライフも向上しています。
| 車種 | サイズ | 金額 |
|---|---|---|
| ハイエース・キャラバン | 195/80R15 107/105 | サイズ展開なし |
| プロボックス | 155/80R14 88/86 | 15,400円 |
| エブリイ | 145/80R12 80/78 | 12,200円 |
| ハイゼットカーゴ | 145R12 6PR | 12,200円 |
最新価格は金額をクリックしてご確認ください。
2.BRIDGESTONE「BLIZZAK VL10」

BLIZZAK VL10は、2022年に発売されたVL10Aの前型モデルです。VL10Aと共通サイズもありますが、それぞれの製品でサイズ展開が異なり、それに伴って耐荷重指数も異なります。ご自身の使用用途や車両に合ったものを選んでくださいね。
| 車種 | サイズ | 金額 |
|---|---|---|
| ハイエース・キャラバン | 195/80R15 107/105 | 23,200円 |
| プロボックス | 155/80R14 88/86 | 11,580円 |
| エブリイ | 145/80R12 80/78 | 9,100円 |
| ハイゼットカーゴ | 145R12 6PR | 9,100円 |
最新価格は金額をクリックしてご確認ください。
3.DUNLOP「WINTER MAXX LV01 for VAN」

WINTER MAXX LV01 for VANは、2024年に発売されたSV01の後継モデルで、SV01 の性能を底上げして、より氷雪路での信頼性を高めた、商用車/バン用途の新世代スタッドレスタイヤです。
SV01と比較して接地面積が最大で約16%増加し、氷上ブレーキ性能が約14%向上しています。また、摩耗進行に強く、使用途中でも性能を維持するよう設計されており、SV01比でライフ(寿命)12%程度向上しています。
| 車種 | サイズ | 金額 |
|---|---|---|
| ハイエース・キャラバン | 195/80R15 107/105 | 18,150円 |
| プロボックス | 155/80R14 88/86 | 11,580円 |
| エブリイ | 145/80R12 80/78 | 7,600円 |
| ハイゼットカーゴ | 145R12 6PR | 7,600円 |
最新価格は金額をクリックしてご確認ください。
4.DUNLOP「WINTER MAXX SV01」

WINTER MAXX SV01」は、耐久性(ロングライフ性)を重視しつつ、冬道・氷雪道での最低限の性能を確保する商用車向けスタッドレスタイヤです。
サイズ展開も幅広く、商用車/バン用途でも使えるようなラインナップを持っており、標準的な商用車用途での実績あるモデルを選びたい方におすすめです。
5.DUNLOP「W01 for WINTER」

DUNLOPのW01 for WINTERは比較的新しいラインで、ワンボックス車/商用車向け、かつドレスアップ要素を兼ねたスタッドレスタイヤです。
最大の特徴はホワイトレター仕様で、タイヤ側面に DUNLOP ロゴ等がホワイトレター表示されています。
ただし、商用車向け強化した設計という点では、LV01やSV01ほど性能差データを出している印象は薄いです。
ただしそこはダンロップ、冬性能も一定水準を確保しつつ見た目も重視したいという方は十分選択肢に入ってくるスタッドレスタイヤだと思います。
6.TOYO TIRE「DELVEX 935」

トーヨータイヤの「DELVEX 935」は、アイス・スノー路面での走行性を高め、冬のビジネスを担うバンの安定した走行をサポートしてくれるスタッドレスタイヤです。
ジグザグの溝によるスムーズな走行、補強された溝底部により安定したコーナリングが特徴です。また、3Dオープンサイプで氷上のグリップ力も強化されています。
製品自体は2021年発売ですが、2024年からは195/80R15 107/105N LTで「ホワイトレター仕様」も追加され、ハイエース、キャラバンのドレスアップにも最適なスタッドレスです。
| 車種 | サイズ | 金額 |
|---|---|---|
| ハイエース・キャラバン | 195/80R15 107/105 | 17,000円 |
| プロボックス | 155/80R14 88/86 | 10,600円 |
| エブリイ | 145/80R12 80/78N LT | 6,000円 |
| ハイゼットカーゴ | 145R12 6PR | 6,000円 |
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7.YOKOHAMA 「iceGUARD VAN IG91V」

ヨコハマタイヤの「iceGUARD VAN IG91V」は、バン・軽トラック用途を意識して設計されたモデルで、従来品より氷上制動性能が13 %向上しています。
トレッドパターンはライトトラック用ベースのパターンを出発点に改良を加えており、氷雪性能を重視する設計で、滑りにくいと言われています。
8.MICHELIN「AGILIS X-ICE」

ミシュランの「AGILIS X-ICE」は、2017年に発売されたX-ICE シリーズの氷雪グリップ性能を継承しつつ、商用車の耐久性をあわせもつ商用スタッドレスタイヤです。
X-ICEシリーズのすぐれたアイスグリップと、AGILISのロングライフ性能を搭載しています。
また、速度レンジ「R(170km/h)」対応とする設計で、高速走行時の安定性も重視されているのが嬉しいポイントです。
なお、AGILIS X-ICEは195/80R15 107/105Rの1サイズ設定です。
| 車種 | サイズ | 金額 |
|---|---|---|
| ハイエース・キャラバン | 195/80R15 107/105 | 23,100円 |
| プロボックス | 155/80R14 88/86 | サイズ設定無し |
| エブリイ | 145/80R12 80/78N LT | サイズ設定無し |
| ハイゼットカーゴ | 145R12 6PR | サイズ設定無し |
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9.GOOD YEAR「ICE NAVI CARGO」

グッドイヤーの「ICE NAVI CARGO」は、ビジネスシーンにおいてもとくに重視したい「氷上性能」と「ライフ性能」において、大きな進化を遂げたバン用スタッドレスタイヤです。
すぐれたロングライフ性能により経済性を発揮し、接地面積を拡大することで氷路面での密着効果を高めます。
さらに、ブロックごとの剛性を強化することで、雪上においても高い操縦安定性を維持します。
| 車種 | サイズ | 金額 |
|---|---|---|
| ハイエース・キャラバン | 195/80R15 107/105 | 22,900円 |
| プロボックス | 155/80R14 88/86 | 準備中 |
| エブリイ | 145/80R12 80/78N LT | 準備中 |
| ハイゼットカーゴ | 145R12 6PR | 準備中 |
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10.HANKOOK「Winter RW06」

ハンコックの「Winter RW06」は、ヨーロッパの冬を安定した走行で駆け抜けるために開発された、商用バン向けのスタッドレスタイヤです。
雪道におけるアライメントの安定性とブレーキ性能を確保する設計がなされています。さらに、サイド部に配置されたグローブウォールが除雪効果を最大限に発揮し、積雪路面でも安定した走行を実現します。また、3本の主溝がウェット路面での排水性を高め、安全性をしっかり確保しています。
| 車種 | サイズ | 金額 |
|---|---|---|
| ハイエース・キャラバン | 195/80R15 107/105 | 13,400円 |
| プロボックス | 155/80R14 88/86 | サイズ設定無し |
| エブリイ | 145/80R12 81/79 | 準備中 |
| ハイゼットカーゴ | 145R12 6PR | 準備中 |
最新価格は金額をクリックしてご確認ください。
バン・小型トラックのスタッドレスタイヤに関するよくある質問

バン・小型トラックのスタッドレスタイヤに関する、以下3つのよくある質問に回答します。
- バン・小型トラックのスタッドレスタイヤの価格相場は?
- バン・小型トラックでの冬用タイヤとチェーン規制の違いは?
- バン・小型トラックはいつスタッドレスタイヤに交換するのがいい?
価格相場や適切な交換時期など、スタッドレスタイヤを選ぶ際の参考になる内容です。
1.バン・小型トラックのスタッドレスタイヤの価格相場は?
バン・小型トラック用のスタッドレスタイヤは一般的に、1本あたり1.5万〜2.5万円程度が相場です。
たとえば、タイヤワールド館ベストで、代表的なバンであるトヨタハイエース向けの15インチのタイヤ価格を見ると、1本あたりおよそ1.3万〜2.7万円ほどです。
なおタイヤを購入する際は、ホイールセットで購入したほうが交換しやすく、工賃もタイヤのみの交換に比べると割安になります。、
積載や走行距離が多いバンのような商用車では、性能と寿命を考慮し、コストと安全性のバランスを見極めて選ぶことが重要です。
2.バン・小型トラックでの冬用タイヤとチェーン規制の違いは?
冬の高速道路や山間部では、冬用タイヤ規制とチェーン規制が設けられることがあり、それぞれの違いは以下のとおりです。
| 規制の種類 | 内容 |
|---|---|
| 冬用タイヤ規制 | スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤを装着していれば通行可能 |
| チェーン規制 | 大雪特別警報や豪雪時に実施される規制で、スタッドレスを装着していてもチェーンを巻いていないと通行不可 |
とくに商用車が多いバンや小型トラックは、重量があるためスリップのリスクも高く、冬場は常にチェーンを積んでおいたほうがいいでしょう。
3.バン・小型トラックはいつスタッドレスタイヤに交換するのがいい?
バンや小型トラックのスタッドレスタイヤ交換は、気温と地域の気象条件を目安に判断することが重要です。一般的に、気温が7℃を下回ると夏タイヤではゴムが硬化してグリップ力が落ちるため、スタッドレスタイヤへの交換が推奨されています。
都市部なら11月下旬〜12月上旬、積雪の早い地域や山間部では11月上旬での交換がおすすめです。商用車に多いバンや小型トラックは走行距離が多く、急な降雪や早朝・深夜の凍結路に遭遇することも多いため、早めの交換が安全です。
繁忙期はタイヤショップが混雑するため、10月から早めに予約しておくとスムーズに交換できます。気温と天候の変化に合わせて余裕をもった準備を心がけましょう。
バン・小型トラックのスタッドレスタイヤを長持ちさせる方法

バン・小型トラックのスタッドレスタイヤを長持ちさせるためには、以下のことを意識するといいでしょう。
- プラットフォームや残溝をチェックして交換する
- オフシーズンは適切な方法で保管する
- 積載時に適正な空気圧を維持し定期的に点検する
- ローテーションをおこない装着後は慣らし運転をする
- 気温や摩耗状態を見て夏タイヤに履き替える
日常のちょっとした心がけが、年間の経費削減と冬の安全走行につながるでしょう。
プラットフォームや残溝をチェックして交換する
スタッドレスタイヤの寿命を判断する際は、プラットフォームや溝の深さなどをチェックしましょう。
プラットフォームとは、新品時から溝が50%摩耗したことを示す目印で、タイヤ側面に4箇所ある三角マークの延長線上にある溝の底に設けられた突起です。
プラットフォームが接地面のブロックと同じ高さまで露出した場合、タイヤは雪を排出する力や氷に密着する能力が著しく低下するため、冬用タイヤとして使用できません。
簡易的なチェック方法として100円玉を溝に差し込み、1の数字が見えるようであれば交換時期が近いサインです。

プラットフォームや溝の深さを定期的に確認し、交換時期を見極めることで、長くスタッドレスタイヤを使えるでしょう。
プラットフォームについては、以下の記事で詳しく解説しています。
オフシーズンは適切な方法で保管する
オフシーズンに適切な方法で保管することで、スタッドレスタイヤの寿命が長持ちする効果が期待できます。
タイヤの主成分であるゴムはデリケートで、とくに直射日光に含まれる紫外線や高温多湿な環境、エアコンの室外機などから発生するオゾンなどが、主な劣化原因です。
たとえば、屋外にそのまま保管しておくと、ゴムが硬化し、ひび割れが発生する恐れがあります。保管状態が悪いと、たとえ溝が十分に残っていても、翌シーズンには本来の氷上性能を発揮できなくなるでしょう。
タイヤの正しい保管方法を、以下に紹介しているので参考にしてください。
- 取り外したタイヤは融雪剤や泥汚れを洗浄し完全に乾燥させる
- 直射日光の当たらない冷暗所に保管する
- ホイール付きの場合は空気圧を指定値の半分程度に減圧する
- タイヤへの負担が少ない平積み(横置き)で保管する
なお、ホイールなしタイヤ単体で保管する場合は、接地面の変形を防ぐため縦置きが基本です。
タイヤの正しい保管方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
積載時に適正な空気圧を維持し定期的に点検する
バンは多くの荷物を運ぶ機会が多いため、タイヤの寿命を伸ばすためにも、積載時に適正な空気圧を維持することが大切です。
空気圧が不足した状態では、タイヤが本来支えるべき荷重能力を発揮できないだけでなく、偏摩耗の原因になり、タイヤの寿命を著しく縮める可能性があります。
さらに、燃費の悪化や走行中のバーストのリスクも高まります。とくに冬場は、気温の低下により空気圧も下がりやすいため、夏場よりもこまめなチェックが必要です。
運転席のドア付近に貼られたラベルで適正な空気圧を確認し、最低でも月に一度はエアゲージで点検・調整する習慣をつけましょう。
タイヤの空気圧の見方については、以下の記事を参考にしてください。
ローテーションをおこない装着後は慣らし運転をする
ローテーションを定期的におこなうことで偏摩耗を防ぎ、タイヤを可能な限り長く使うことが可能です。ローテーションとは、タイヤの装着位置を入れ替えることで、摩耗を均一化し、タイヤ全体の寿命を伸ばす効果が期待できます。
多くのバンはFR車(後輪駆動)で、前輪に比べると後輪が摩耗しやすいため、ローテーションしないと、後輪が先に寿命を迎えすべてのタイヤ交換が必要になります。
また、新品のスタッドレスタイヤを装着した直後は、急発進や急ブレーキを避け、100km程度の慣らし運転をしましょう。慣らし運転をすることで、タイヤがホイールに馴染み、本来の性能を発揮しやすくなります。
タイヤのローテーションについては、以下の記事で詳しく解説しています。
気温や摩耗状態を見て夏タイヤに履き替える
スタッドレスタイヤの寿命を長く保つためには、気温や摩耗状態を見つつ、適切なタイミングで夏タイヤに履き替えることが大切です。
スタッドレスタイヤはサマータイヤに比べやわらかいため、夏場も履き続けるとブレーキの効きが悪くなったり、最悪の場合バーストするリスクもあります。
スタッドレスタイヤからサマータイヤへの適切な交換時期は、地域によって異なりますが、一般的には霜・雪・結氷の終日です。
その年によって気候は異なるため、天気予報を参考に、計画的に夏タイヤへ交換することが、スタッドレスの劣化や事故予防につながるでしょう。
まとめ

バンや小型トラックのスタッドレスタイヤを選ぶなら、氷上性能や雪上性能などの性能面や価格などを参考にしましょう。
また、街中での使用や高速道路での移動を伴う長距離走行など普段の運転状況も考慮することで、愛車に適したスタッドレスタイヤを選べます。
さらに、プラットフォームのチェックや適切な空気圧の管理などメンテナンスを定期的におこなえば、スタッドレスタイヤの寿命を伸ばす効果も期待できるでしょう。
タイヤワールド館ベストは創業55周年を迎えた老舗のタイヤ&ホイールの専門店で、長年培った専門知識と経験を活かし、プロフェッショナルとしてお客様の安全で快適なカーライフをサポートしています。
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