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スタッドレスの早め装着5つのメリット

豪雪地帯のみなさん、そろそろスタッドレスタイヤについて考え始める時期ではないでしょうか。
今年は少し早めに装着の準備をはじめませんか??

スタッドレスの早め装着は良いこと尽くめ♪

・予想外の雪でも安心して運転できる。
・混雑しない時期にタイヤ交換できるので、待ち時間が少ない

新品購入の場合は、さらにこんなメリットも!
・早めに交換することで、スタッドレスタイヤの慣らし走行が出来き、雪が降る頃にタイヤの性能を充分発揮することができる。
・自分の車に合うタイヤが在庫不足という心配がない
・早期割引などをしている場合が多いので、お得に購入することができる。

<<当店の早期割引ページはこちら>>

いいことばかり!!
でも、そんなこと言っても、早くタイヤが減ってしまって、寿命が短くなるのでは‥?

スタッドレスタイヤの減りについて

スタッドレスタイヤは溝の深さタイヤのゴムの硬さによって寿命が決まり、このゴムの硬さの方の寿命が約2~3年と言われています。

これに対して、スタッドレスの溝の減りは3000kmで約1mmと言われています。

ざっくり計算となりますが、一般的に年間走行距離は約8000kmくらいなので、ひと月で650kmくらい。1ヶ月で約0.2mm減る計算となるので、10月中旬~4月中旬の6ヶ月間履くとすると1シーズン約1.2mm4年で約4.8mm。
(スタッドレスの溝の深さは新品で約10mmで、半分の5mmの深さになると寿命です)*個人差があります
溝の減りについては、4年間は大丈夫という計算になります♪

<<*参考 タイヤの交換時期の確認方法はこちら>>

超重要!雪が降らなくてもスタッドレスは必要!!
雪も年に数回だから、「その日に車に乗らなきゃ大丈夫」、「費用もかかるしもったいない」という声も時々聞かれますが‥
低温では夏用タイヤはゴムが硬くなり、本来の性能が発揮されないです!!
スタッドレスタイヤは、冬の低い気温でも路面に密着する性能を維持するように、柔らかいゴムを使用しています。
一般的に、7度以下ならスタッドレスの方が良いと言われています。
主な都市の昨年11月の平均気温がこちら。(黄色が7℃以下、オレンジが±2℃以内)

東北地方は11月には7℃を下回り始めるので、今年は早めに履きかえ準備に取り掛かりましょう♪

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スタッドレスタイヤお手軽残溝チェック方法

こんにちはタイヤワールド館BESTです。以前にスタッドレスタイヤの値上げ(不本意ではありますが…)のお話をさせていただきました。今年の冬に向けてスタッドレスの準備を考えているお客様へ「お手軽な残溝チェック方法」をご紹介したと思います。残溝を測るには専用の器具も出ておりますが、今回は身近にある”100円玉”を使用します。

1、お持ちのスタッドレスタイヤを準備します。

2、溝に”100円玉”の数字の1が下になるように差し込みます。

こんな感じです。

3、1の数字は”100円玉”の淵から5ミリのところにあります。1の数字が見えているようですと、スタッドレスタイヤの交換時期に近付いています。
(スタッドレスタイヤの新品時の残溝は約8~10ミリのため5ミリだと、残溝は半分ということです)

スタッドレスタイヤは残溝が50%のところにプラットフォームという交換の目安をお知らせるサインがあります。
プラットフォーム
※ 溝と溝をつなぐように見えている部分がプラットフォームです。

このプラットフォームが露出していると、スタッドレスタイヤの性能が低下してるので、交換をおすすめします。

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タイヤの交換時期 【寿命】を知らせる危険信号

タイヤを買い替えるタイミングって意外と難しいですよね。

あまり詳しくないと、店員さんに勧められるがまま、まだ使えるタイヤを交換してしまったり、それとは逆にタイヤの危険な状態に気付かずバーストしてしまってから交換したという人も多いのではないでしょうか。

タイヤの適切な交換時期や目安を知り、タイヤの寿命を見極め賢く安全なカーライフを過ごしましょう。

 

▲タイヤが教えてくれる危険信号

①スリップサイン

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新品タイヤの溝は通常約8mmになっています。その残りの溝が1.6mmをきるとスリップサインが現れます。

タイヤはゴムで出来ているので走れば走るほどゴムが摩耗しすり減ります。

スリップサインが出てしまうとブレーキ性能やハンドリング性能の低下、燃費の悪化を招きます。

タイヤの側面に△のマークが付いているので、その△マークの位置から溝を覗き込み確認できます。

スリップサインは1箇所でも出てきたら交換することが必要となっています。

このサインが現れた時を、摩耗によるタイヤの使用限度として法律で規制されており、もちろん車検も通りません。

もしスリップサインが現れた場合は大変危険ですのですぐにタイヤの交換を検討してください。

 

②ひび割れ(クラック)

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タイヤの側面をよく見ると小さいひび割れが発生していることがあります。

手でタイヤを押さえつけないと見えないものや、側面だけではなく溝の底に発生する細かなひび割れもあります。

タイヤは過酷な使用条件のうえ、太陽光や雨風にさらされます。

その為購入からある程度年数が経過するとタイヤの溝が十分に残っていたとしても経年劣化によるひび割れが出てきます。

タイヤの側面はゴムが薄い部分ですので、ひび割れが大きくなる前に交換する必要があります。

このひび割れが原因でバースト(破裂)する危険性があるので溝の残り具合に関係なく交換時期となります。

 

③ピンチカット

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ピンチカットとは、タイヤ横側の一部にできる盛り上がったような変形のことをいいます。

縁石に強く乗り上げた際の衝撃や走行中に強い衝撃を受けたことなどが原因でタイヤ内部のカーカスコードが切れサイドウォールの一部が空気圧により盛り上がってくることです。

走行上はあまり変化もなくタイヤの空気も抜けないので気付かないことが多いのですが、この状態のまま走行を続けるとバースト(破裂)する可能性があり大変危険です。

修理は不可能なので、ピンチカットを見つけたら早急にタイヤ交換を行ってください。

 

④製造年の確認

一般的には3~4年が交換の目安とされています。

タイヤにはひび割れを防ぐための油分が入っています。

走行していない場合でも年数が経つと、それがどんどん抜けていくためタイヤは自然と劣化していきます。

タイヤの側面には各国共通で製造年週が刻印されています。

4桁から6桁の数字で、下2桁が製造年。その前の数字が製造年週です。

例えばタイヤに刻印されている数字が「1915」なら2015年19週目なので2015年の5月頃に製造されたタイヤということがわかります。

劣化したタイヤはひび割れなどが起こりやすくなっているので危険です。

タイヤ側面に刻印されている製造年週(セリアル)の点検を定期的に行ってタイヤからの危険信号を早めに察知しましょう。

 

 

▲タイヤが早く減る、早く劣化する主な原因

・急ブレーキ、急発進、急ハンドル

・高速走行

・不適正な空気圧

・直射日光の当たる場所に保管

・街乗り(ブレーキとアクセルの頻度が高くなるため)

・車の荷重が重い

・タイヤのローテーションをしていない

など様々な原因がありますが、上記の点に気をつけることでタイヤの減りや劣化がかなり抑えられると思います。

 

タイヤ交換は3~4年を目安にとよく聞きますが、あくまでもそれは目安です。

様々な要因でタイヤが減るスピードが変わること、タイヤはゴムでできているので劣化することを覚えておくことが重要です。

またタイヤから出る危険信号を見逃さないために定期的にタイヤの点検をすることもとても重要となってきます。

自分で簡単にできる点検方法ですので是非やってみてください。自分で点検が難しいという方はタイヤショップやガソリンスタンドで点検してもらうこともできますので利用してみてください。

 

このように自分のタイヤの状況を気に掛けるというひと手間で、タイヤ交換をする時期を見極め、賢く安全なカーライフを送りましょう。

 

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タイヤトラブルの16.9%と35.1%

 

表題の数字はJAFの出動件数の比率を表したものです。2つの数字が並んでいます。一般道路では出動件数全体の16.9%、高速道路では35.1%がタイヤトラブルによるものです。

一般道路の出動件数、1位バッテリートラブル、2位タイヤトラブル、3位キーの閉じ込めと続きます。一方、高速道路の出動件数、1位タイヤトラブル、2位燃料切れ、3位事故と続きます。タイヤトラブルの順位は異なりますが、どちらにも共通する要因として高い比率を占めており、誰にでも起こりえる状況であると考えられます。高速道路上でのトラブルが多いのは速度によるものです。時速80キロで走る高速道路は一般道路に比べてタイヤにかかる負荷は大きくなります。そのため、トラブルにつながる比率も高くなります。

次にタイヤトラブルの主な原因を確認していきます。バースト、パンク、エアー不足の3点が挙げられます。バーストとは、タイヤが破裂してしまう状況です。走行不能状態です。パンクはタイヤの損傷部から空気が漏れてしまっている状態です。走行を続けるといずれ破裂する可能性が高いです。エアー不足とはタイヤ内の空気圧が下がっている状態です。こちらもそのままの状態で走行を続けると、いずれ破裂する可能性が高いです。どの状態でも、そのまま走行を続けると危険です。この様なトラブルを防ぐため重要なことがタイヤの空気圧チェックを含めた、日常のタイヤ点検です。

日常のタイヤ点検はどのようなことを行うのでしょうか。もっとも簡単な方法は目視によるタイヤの状態確認です。タイヤに損傷はないか、異物が刺さっていないかを確認します。また、車両の重さでタイヤが潰れていないかを確認します。タイヤが潰れている場合には、何かしらの要因で空気が抜けている状態であると考えられます。

タイヤは性質上、先に挙げた要因が無くとも自然に空気は抜けていきます。1ヵ月間に約10~20Kpaというデータがあります。そのため定期的な空気圧の点検が必要になります。適正な空気圧は車の取り扱い説明書や、ドアやピラーの部分に記載がある車両が多いです。適正な空気圧でタイヤを使用することは、性能を最大限に発揮するために重要なことです。タイヤには「荷重を支える」「走る、止まる」「曲がる」「衝撃を吸収する」といった性能があります。どれも当たり前の性能ですが、空気が入っていなければタイヤは力を発揮することができせん。

タイヤは車に最初からついている部品なので、意識することは少ないかもしれません。実際に、買い替えまでの期間も約3年と長く、必要なときに意識する程度です。また、近年はガソリンスタンドのセルフ化に伴い、タイヤについて声をかけてもらう場面や、意識を向ける場面が減ってきたように思われます。空気圧を確認することで、トラブルを防ぐことができる場合もあります。自分で確認するのが難しい方は、給油やメンテナンス等でお店に入庫する際、「空気圧を見てくだい」と声をけることもタイヤ点検につながります。皆様が安全で楽しいカーライフを送れるように今後も情報を発信していきます。

 

 

 

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スタッドレスタイヤ ⑦-交換時期と履き潰し編-

▼スタッドレスタイヤの交換時期

スタッドレスタイヤは冬道を走る車には必需品です。

購入を検討する人の多くは10月頃から検討しているようです。

履き替えるタイミングは天気予報と相談しながら雪が降り始める前に交換しておきましょう。

タイヤがすり減らないようにギリギリに交換するという話をよく耳にします。

すり減っていないタイヤの方がいいと思いがちですが必ずしもそうとは限りません。

なぜなら、スタッドレスタイヤはおろしたての状態よりも少しすり減っていた方が性能がアップするのです。

タイヤは製造過程で成型し金型から抜いた際にタイヤ表面に生じる薄いゴムの皮があり、スタッドレスタイヤの性能の吸水・ひっかき・密着は

この薄皮が剥けることで本来の性能を発揮します。

スタッドレスタイヤ本来の性能をフルで発揮させるために雪道走行に備えて雪が降る前に慣らし運転をしましょう。

慣らし運転に必要な走行距離はドライ路面で約100kmほど。高速道路のような平滑な路面では約200kmが目安となっています。

また、雪が降り始めてからや雪が降る直前の交換はタイヤショップ等が大変混雑し待ち時間も長くなります。

品薄状態で選択肢が少なくなったり、最悪の場合は売り切れや欠品で交換時期を逃してしまうなどのデメリットが生じてくるので、早めに交換し

雪が降った冬道を万全の状態で安全に走行しましょう。

 

▼スタッドレスタイヤの履き潰しについて

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夏にスタッドレスタイヤを履いている車を時々見かけます。

「スタッドレスとしては来シーズン使えないけどまだ溝もあるし履き潰してしまおう!!」という考えの方が多いようです。

ただ、それって本当に大丈夫なのでしょうか?

 

メリット

【直接的なコストが削減される】

【交換の手間が省ける】

デメリット

【制動距離が伸びる】

夏タイヤに比べゴム質が柔らかい素材でできておりブロックの倒れ込みが起こり制動距離が長くなります。

ゴムが柔らかくできているので夏場の高温の路面では柔らかくなりすぎてタイヤ自体が歪みカーブ等でふらつきを感じることもあります。

【ハイドロプレーニング現象が起きやすくなる】

夏タイヤと比較してスタッドレスタイヤの溝は深く、細かな切り込みがたくさん入っています。

これらの溝には吸水性能を持たせており、タイヤが氷を踏んだ時にできる薄い水の膜で滑らないようにする工夫ですが

雨の日など路面が濡れている時はスタッドレスが水を溜めこんでしまい排水性能が低下し、高速道路でハイドロプレーニング現象が起きやすくなるのです。

【燃費が悪くなる】

ノーマルタイヤに比べスタッドレスタイヤは吸水性能を上げるために溝に細かな切り込みが入っています。

そのため転がり抵抗が大きくなるのでノーマルタイヤよりも1~2割程度燃費が落ちると言われています。

【ロードノイズが大きくなる】

スタッドレスタイヤは転がり抵抗が大きいため、必然的にロードノイズも大きくなる傾向にあります。

 

個人的な見解になってしまいますが、履き潰しには直接的な経済メリットもあるので一概に悪いとも言い切れません。

ですが、履き潰しをする際にには上記のような多くのデメリットを伴うことも理解したうえで十分に注意し、いつも以上に安全運転を心掛ける必要があります。

ただし、デメリットの方が多いので安全性・性能・将来的なコストパフォーマンスを含め履き潰しよりも、

冬にはスタッドレスタイヤを、夏にはノーマルタイヤの装着をおすすめします。

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スタッドレスタイヤ ⑥-買い替え時編-

▼スタッドレスタイヤの寿命と買い替え時

スタッドレスタイヤにも寿命があります。

使用期限を見極めるには大きくふたつを確認してみましょう。

①溝の深さ

タイヤの溝にあるプラットホームを確認してください。

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プラットホームはスタッドレスタイヤの摩耗状態を一目で確認できる目印です。

地面と接するタイヤのトレッド面が摩耗すると溝が少なくなります。

その溝が不十分だとグリップが効かず冬道をとらえることができません。

溝の深さが新品の時の5%未満になってしまうとスタッドレスタイヤとして使用できなくなってしまいます。

その摩耗度合を教えてくれるのがプラットホームです。

プラットホームは新品時には溝と溝の間に隠れていますが摩耗が進むと露出してきます。

タイヤのサイドウォール部にプラットホーム位置を示す矢印が数ヶ所に表示されており、その矢印をたどったトレッド面の溝に

プラットホームがありますので定期的に確認してみてください。

 

②使用年数

スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比べ非常に柔らかい素材でできています。

新品時には最も柔らかい状態ですが経年変化によって次第に硬くなり劣化します。

タイヤの原料はゴムですので効果すると最後にはヒビが入ってしまいますので製造されてからどの程度時間が経過しているのか、

また走行距離が少なく摩耗が進んでいないものでも数シーズン使用している場合は表面にヒビ割れができていないかのチェックも必要です。

つまり、溝が残っていても経年変化で硬化するため3年程度が寿命の目安となります。

 

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スタッドレスタイヤ ⑤-ホイール・タイヤの保管編-

▼スタッドレスタイヤのホイールについて

スタッドレスタイヤを購入する際に新たなホイールを用意するかノーマルタイヤに装着されているホイールを使いまわすかで悩まれる方も多いと思います。

タイヤとホイールを一緒に購入する場合、タイヤ単品で購入するより倍近いコストがかかってしまいますが長期的にみるとホイールを購入するメリットはたくさんあります。

スタッドレスタイヤ単品で購入した場合、同一ホイールをスタッドレスタイヤとノーマルタイヤで使いまわすことになりますが、ホイールにタイヤを組み替える作業が必要となってしまい、ショップに頼む手間や工賃がかかります。

タイヤとホイールをセットで用意しておけば組み替える作業が省け交換が容易になります。

少し大変ですが自分で交換することも可能になりますので工賃の節約にもなります。

また、タイヤを保管する際のタイヤの変形を抑えることもでき組み替え時のタイヤへのダメージも軽減できるといったメリットもたくさんあるので後々のことも考えるとスタッドレスタイヤとホイールの同時購入の方がコストパフォーマンスは高いと考えられます。

 

▼スタッドレスタイヤの保管方法

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スタッドレスタイヤの保管方法で重要なことはスタッドレスタイヤの特徴である柔らかいゴムを硬化させないこと。

保管する際は、まず使用した際に付着した泥や油脂、融雪剤等の異物を水洗いし綺麗にして水気を拭き取ります。

その後、直射日光の当たらない温度変化が少ない通気性の良いところで保管することが大切です。

融雪剤等の汚れが残ったままや水洗いの際によく乾かさずに濡れたままで保管してしまうとタイヤの劣化が早まります。

そしてタイヤへの負担を軽減するためにタイヤの空気は規定空気圧の3分の1から半分程度に下げておくとよいでしょう。

次回使用の際は使用前に適正空気圧に戻しておく必要があります。

 

 

 

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スタッドレスタイヤの選び方を紹介|あまり雪が降らない地域のおすすめは?

「スタッドレスタイヤは何を基準に選べばいいの?」
「夏タイヤとの違いは何?」

はじめてスタッドレスタイヤを購入するときに、何を基準に選べばいいかわからないのではありませんか?雪が降らない地域では、今まで購入したことがない方もいるかもしれません。

スタッドレスタイヤを選ぶ際は、住んでいる地域の降雪量やタイヤの性能を基準にするのがおすすめです。

当記事では、スタッドレスタイヤの選び方の基準やスタッドレスタイヤと夏タイヤの違いから、あまり雪が降らない地域のおすすめスタッドレスタイヤまで紹介しています。

スタッドレスタイヤについての理解を深め、雪道でも安全なドライブを楽しみましょう。

スタッドレスタイヤの選び方の基準

スタッドレスタイヤの選び方の基準

スタッドレスタイヤは以下の基準で選ぶといいでしょう。

● 製造年数で選ぶ(できるだけ最新モデル)
● 純正のサイズを選ぶ
● 住んでいる地域の降雪量で選ぶ
● できるだけ国産タイヤを選ぶ
● タイヤ・ホイールセットを選ぶ

スタッドレスタイヤの製造年数が古い場合や、地域の降雪量とタイヤのスペックが一致していないと、本来の性能を発揮できません。そのため、スタッドレスタイヤを購入する際には、上記の基準を参考にしてください。

製造年数で選ぶ(できるだけ最新モデル)

スタッドレスタイヤはなるべく製造年数が浅いものを選ぶのがおすすめです。タイヤはゴムでできているため、走行する際の摩耗だけでなく、年数が経つと劣化や硬化していきます。

ゴムの劣化は走行性能や安全性に影響するため、できるだけ製造年数が浅いタイヤを選びましょう。

「どうやって製造年数が浅いタイヤを探せばいいの?」という方は、最新モデルを選ぶのがおすすめです。最新モデルなら製造年数が新しい場合がほとんどなので、古いタイヤが届く可能性が低くなります。

また、店頭でスタッドレスタイヤを購入する場合は、店員に確認してもらうのもひとつの方法です。製造年数はタイヤの側面にも記載してあるので、自分でも確認できます。

純正のサイズを選ぶ

スタッドレスタイヤは純正と同じサイズを選びましょう。タイヤサイズは車種ごとに異なり、以下の方法で調べられます。

● タイヤの側面
● 運転席のドアを開けた内側のシール
● 取扱説明書

現在の車を中古で購入し、純正のタイヤを装着していない場合はドア内側のラベルでタイヤサイズを確認しましょう。運転席のドアを開けた内側に、タイヤサイズと空気圧が記入されたラベルが貼ってあり「175/65/R14」のような表記があります。車種によってはスライドドアを開けたところや、ドアの付け根付近にラベルが貼られているケースもあるでしょう。

タイヤサイズと空気圧が記入されたラベル

一方で、タイヤはサイズが大きくなるほど価格が上がっていくので、費用を抑えるためにホイールを小さくする場合があります。しかし、サイズを小さくしすぎるとホイールがブレーキに干渉し、取り付けられない可能性がでてきます。

費用を抑えるためにホイールサイズを小さくしたい場合は、整備士や専門店で相談してからにしましょう。

住んでいる地域の降雪量で選ぶ

スタッドレスタイヤは各々で性能が異なり、氷上性能や雪上性能などさまざまな特徴があります。そのため、地域ごとの積雪の仕方や路面状況に応じてタイヤを選ぶといいでしょう。

● 凍結路が多い地域
● 積雪が多い地域
● 年に数回降る程度の地域

地域の特徴に合わせたスタッドレスタイヤを選ぶことで、より安全に車の運転を楽しめます。

凍結路が多い地域

凍結路が多い地域は氷上性能を重視しましょう。氷上性能とは、氷の上で滑らないようにするための性能のことです。以下のような場所は路面が凍結しやすい傾向にあるので、丁寧な運転を心がけましょう。

● 橋の上
● トンネルの出入り口
● 山間部などの日陰になっている場所

あまり雪が降らない地域でも、気温が低いと路面が凍結している恐れがあります。上記のような場所では、スピードを落としつつ車間距離を保ち、万が一に備えましょう。

積雪が多い地域

積雪が多い地域は雪上性能を重視するといいでしょう。雪上性能とは、雪道やシャーベット状の道路で走るための性能のことです。

雪上ではタイヤの空回り(スタック)やスリップしやすいため、雪をしっかり掴んでグリップしてくれる性能が重要です。そのため、雪上性能に優れたタイヤは、ゴムの素材やトレッド面の模様が独特なものが多い傾向にあります。

雪上性能が高いタイヤは、水はけや雪はけに長けているため、積雪が多い地域では雪上性能を重視しましょう。

年に数回降る程度の地域

あまり雪が降らない地域は、ドライ性能やウェット性能が高いタイヤがいいでしょう。降雪量が少ない地域に住んでいる方は、スタッドレスタイヤは必要ないと思いがちです。しかし、気温が低いだけでも路面は凍結し、夏タイヤのままだとスリップする危険性もあります。

そのため、年に数回しか雪が降らなくてもスタッドレスタイヤは装着したほうがいいでしょう。スタッドレスタイヤを履く場合は乾いた路面の走行が増えるため、ドライ性能やウェット性能、耐摩耗性能を重視するのがおすすめです。

できるだけ国産タイヤを選ぶ

昨今、性能が高く価格が安いアジアンタイヤが人気です。しかし、スタッドレスタイヤは国産タイヤを選んでおくと安心です。韓国や台湾のタイヤメーカーのメインターゲットは北米で、日本での走行は考えられていないからです。

北米はアイスバーン発生前に除雪・融雪をおこなうため、北米向けのスタッドレスタイヤは「耐摩耗性」「乾燥路安定性」を重視しています。日本とは路面状況が違うので、求める性能も異なります。

国産メーカーは日本がメインターゲットなので、日本の路面状況に特化したタイヤが製造可能です。アジアンタイヤは夏タイヤだけにしておき、スタッドレスタイヤは国産を選びましょう。

タイヤ・ホイールセットを選ぶ

タイヤ・ホイールをセットで購入しておけば、タイヤの組み替え工賃が発生しないので、工賃を節約できます。

ホイールもセットで購入すると価格が高くなると思われますが、実は大きく変わりません。むしろ、割安になるホイールセットもあります。

タイヤの組み替え工賃と、タイヤ・ホイールを同時に交換する際の工賃は以下の通りです。

作業項目 工賃(年2回)
タイヤの組み替え工賃 約8,000円〜12,000円
タイヤ・ホイールを同時に組み替える際の工賃 約6,000円〜12,000円

※タイヤ4本の場合

タイヤのみを購入し、ひとつのホイールでタイヤを組み替えていると、両方の工賃が発生します。タイヤ・ホイールをセットで購入すれば、ホイールごと組み替える工賃のみなので、節約に繋がります。

スタッドレスタイヤと夏タイヤの違い

スタッドレスタイヤと夏タイヤの違い

スタッドレスタイヤと夏タイヤはゴムの柔らかさや、トレッド面の切り込みが違います。気温が低くてもゴムが硬くならず、雪の上でもしっかりと止まってくれます。あまり雪が降らない地域では、スタッドレスタイヤを装着していない方も多いでしょう。

そこで「スタッドレスタイヤは本当に必要なのか」「夏でも使えるのか」を解説します。

スタッドレスタイヤを夏に使うとさまざまなデメリットがあります。冬が終わり次第できるだけ早く夏タイヤに戻すのがおすすめです。

スタッドレスタイヤの必要性

スタッドレスタイヤは夏タイヤと異なるトレッド面で、積雪路や凍結路でもしっかり食いついて走る・止まる・曲がるをサポートしてくれます。

一方で、各都道府県の公安委員会では道路交通法第71条に基づき、積雪・凍結した路面では「滑り止め措置」を行うようルールを定めています。「滑り止め措置」をせずに走行した場合は反則金が課されますが、交通違反点数の減点はありません。

スタッドレスタイヤの装着は、冬の道を安全に走行するためにルールで定められているほど重要です。

スタッドレスタイヤは夏に使うとどうなる?

スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べてゴムが柔らかいため、夏に使うと溝がすり減りやすく、冬に比べて摩耗が早くなります。乾燥した路面の走行に向いていないため、制動距離が長くなったり雨天時に滑りやすくなったりします。

スタッドレスタイヤを夏まで装着し続けてもメリットはひとつもないため、雪が降る時期を過ぎたらできるだけ早く交換しましょう。

スタッドレスタイヤの保管方法

スタッドレスタイヤの保管方法

タイヤは紫外線や熱に弱いため、室内で保管するのがいいでしょう。正しい場所で保管されたタイヤはひび割れや劣化が少なく、寿命が伸びる傾向にあります。

狭い自宅だと、タイヤを保管する場所がないという方も多いのではないでしょうか。保管場所が自宅にない場合は、タイヤの預かりサービスやレンタルスペースを利用すれば、適切な場所で保管できます。

保管方法以外の長持ちさせる方法を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

スタッドレスタイヤへ履き替えるタイミング

スタッドレスタイヤへ履き替えるタイミング

夏タイヤからスタッドレスタイヤへ履き替えるタイミングは、初雪の1ヶ月前が目安です。

交換直後に雪道や凍結路で使用した場合、スタッドレスタイヤの本来の性能を発揮できません。初雪の1ヶ月前にスタッドレスタイヤへ交換することで、タイヤが路面の環境に慣れるので本来の性能が発揮できます。

全国の雪の降り始めと終わりは以下の通りです。あくまでも目安ではありますが、ぜひ参考にしてください。

都道府県 初日 終日
札幌 11/1 4/19
福島県 11/19 4/5
東京都 1/3 3/9
新潟県 11/26 4/1
大阪府 12/26 3/8
広島県 12/13 3/10
福岡県 12/18 3/2

出典:気象庁過去のデータ検索

雪道を万全な状態で走行するには、雪が降り始める1ヶ月前に交換するのがおすすめです。上記の表を参考に、スタッドレスタイヤへ交換するタイミングを確認しておきましょう。

万が一に備えてタイヤチェーンも併用しよう

万が一に備えてタイヤチェーンも併用しよう

「スタッドレスタイヤに変えたからタイヤチェーンは必要ない」と思われている方もいるかもしれません。しかし、状況によってはスタッドレスタイヤとタイヤチェーンの両方が必要になる場合もあります。

たとえば、高速道路や急勾配の山道では「チェーン規制」が発令されることがあります。チェーン規制の区間はタイヤチェーンの装着が義務付けられており、スタッドレスタイヤを履いていても通れません。

冬用タイヤ規制 スタッドレスタイヤまたはチェーンが必要
チェーン規制 スタッドレスタイヤであってもチェーンが必要

タイヤチェーンはタイヤに巻きつけて使用します。金属タイプと非金属タイプがあり、性能や価格もさまざまです。スタッドレスタイヤより雪道に強く、凍結路や坂道などで役に立ちます。

チェーン規制がでていない日でも、万が一に備えて車にタイヤチェーンを積んでおくといいでしょう。

おすすめのスタッドレスタイヤ

おすすめのスタッドレスタイヤ

国産のおすすめのスタッドレスタイヤを紹介します。

  1. ブリヂストン BLIZZAK(ブリザック)VRX3
  2. ダンロップ WINTER MAXX03(ウィンターマックス)WM03
  3. ヨコハマタイヤ iceGUARD(アイスガード)IG70

スタッドレスタイヤをどれにすればいいかわからない場合は、上記の商品にするといいでしょう。国産メーカーの代表的なシリーズなので、どれも高性能な商品ばかりです。

ブリヂストン BLIZZAK (ブリザック)VRX3

ブリヂストン BLIZZAK (ブリザック)VRX3

出典:ブリヂストン公式

ブリザックは北海道・北関東の主要5都市で装着率No.1を誇るスタッドレスタイヤです。高い氷上性能と雪上性能が特徴で、凍結路や雪道でもしっかりとグリップしてくれます。

ロングライフ性能、静粛性も兼ね備えたモデルとして人気です。

ダンロップ WINTER MAXX03 (ウィンターマックス) WM03

ダンロップ WINTER MAXX03 (ウィンターマックス) WM03” data-src=

ウィンターマックスは低温化での氷上性能とロングライフ性能が特徴です。WM03に採用されているナノ凸凹ゴムは、水膜を瞬時に除去してタイヤと氷の表面を瞬間密着させてくれます。そのため、氷上で滑りにくく、安全に走行できるでしょう。

前モデルのWM02なら価格も安いので、あまり雪が降らない地域でもおすすめです。

ヨコハマタイヤ iceGUARD(アイスガード) IG70

ヨコハマタイヤ iceGUARD(アイスガード) IG70

出典:ヨコハマ公式

アイスガードは氷上と雪上の走行性能に優れています。IN側に幅広リブ、センター部には縦長のベルトブロックを配置することで、氷上でしっかり接地し、走行をサポートします。角度が異なる複数の横溝により、雪上でもグリップ力を発揮してくれるでしょう。

さらにヨコハマタイヤは高品質な素材と製造技術を使用した、長い寿命が強みのひとつ。そのため、高性能のタイヤを長く使いたい方におすすめです。

タイヤワールド館ベストならWeb注文&交換予約が可能

タイヤワールド館ベストならWeb注文&交換予約が可能

タイヤワールド館ベストなら、オンラインでスタッドレスタイヤが注文可能かつ、交換予約もできます。全国に約4,000の提携店舗があり、車整備のプロが作業します。

タイヤ・ホイールのセット販売もあり、セットで購入しておけば作業が少なくなるので、毎年の工賃を抑えられるでしょう。購入したタイヤは作業予約をしたお店に直送されるので、タイヤの受け取りやお店に持ち込む手間もありません。

スタッドレスタイヤは、実店舗で購入するよりオンラインで購入したほうが安く買える傾向にあります。自分の車のタイヤサイズで価格はいくらになるのか、一度検索してみてください。車種別検索もできるので、サイズがわからなくても検索できます。

全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

スタッドレスタイヤは性能と地域の降雪量で選ぼう

スタッドレスタイヤは性能と地域の降雪量で選ぼう

スタッドレスタイヤは、できるだけ国産かつ住んでいる地域の路面状況と性能の特徴が一致しているタイヤを選びましょう。

● 凍結路が多い地域は氷上性能
● 積雪が多い地域は雪上性能
● あまり雪が降らない地域はウェット・ドライ性能

地域の路面状況に合わせたタイヤを選べば、悪路でも安定した走行ができるでしょう。

どのスタッドレスタイヤにすればいいか悩んでいる方は、以下の商品がおすすめです。

● ブリヂストン BLIZZAK(ブリザック)VRX3
● ダンロップ WINTER MAXX03(ウィンターマックス)WM03
● ヨコハマタイヤ iceGUARD(アイスガード)IG70

どれも国産で高い性能を誇っており、信頼性があるスタッドレスタイヤです。

雪が降る前の秋ごろからスタッドレスタイヤの準備をしておき、万全の状態で冬の道をドライブしましょう。

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スタッドレスタイヤ ③-特徴・構造編-

▼スタッドレスタイヤの特徴・構造

スタッドレスタイヤの大きな特徴

【深い溝】

スタッドレスタイヤの表面には普通タイヤよりも深い溝がほられています。

この溝が積雪路で雪を噛んで圧縮し駆動力を増しています。

【サイプ】

スタッドレスタイヤの溝を構成しているブロックにサイプと呼ばれる細かい溝が切られています。

氷上の表面の水膜をサイプ内に取り込む効果があり雪上ではブロックとサイプのエッジで路面を引っ掻きグリップ力を確保しています。

【コンパウンド】

スタッドレスタイヤに使用されているゴムは通常のタイヤと異なり低温でも柔軟さを失わず、常温でも溶けない特殊な作りとなっています。

また、メーカーによって独自の工夫が凝らされており気泡を含ませグリップを向上させたりガラス繊維やクルミの殻などを練りこませ引っ掻き効果を持たせたりと様々なものがあります。

 

●サイプの工夫例●

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ダンロップタイヤ

▲MAXXシャープエッジ

ダンロップ独自のサイピング技術「ミウラ折りサイプ」のサイプ幅を25%細くした「新ミウラ折りサイプ」採用によって、エッジ成分が増した「MAXXシャープエッジ」を新開発。

ブロックの倒れ込みを抑制することで接地面積を拡大、そして増加したエッジがアイスバーンをしっかり引っかくことで氷上のブレーキ性能を一段と向上させています。

 

トーヨータイヤ

▲新吸着3Dサイプ

サイプ内の内側に空洞を設けブロック全体を均一に接地するように設計。

また、サイプの閉じ込みを抑えることで吸水性を最大限に発揮させ制動時に高いエッジ効果を生み出します。

 

ブリヂストンタイヤ

▲3Dホールドスクラムサイプ

ブロックの倒れ込みを抑制することで接地力をアップ。

さらにブロック剛性を向上させることで走行安定性を高めています。

 

▲ピンホールサイプ

トレッドパタンに設けられた穴がエッジ効果や除水効果(スポイト効果)を発揮し高い氷上性能を実現しました。

 

●ゴムの工夫例●

ダンロップタイヤ

▲ナノフィットゴム

ダンロップ独自の新素材開発技術を駆使して開発されたナノフィットゴム。

高密度シリカと新開発の軟化剤を絶妙に配合することによりゴム全体は剛く、接地面だけを柔らかくすることに成功。

マクロレベルでのブロック剛性を高め、またアイスバーンのナノレベルの凹凸にしっかり吸着し氷上でのブレーキ性能を大きく向上させています。

 

▲しなやか成分

氷上性能に重要なゴムのしなやかさの低下を抑制し効き長持ち性能が向上。

タイヤが硬くなるのは走行によりタイヤの中から軟化剤であるオイルが抜けていってしまうのが原因ですが抜けにくい新軟化剤のしなやか成分を配合することにより効きが長持ちします。

 

▲高密度ゴム

従来のスタッドレスタイヤではゴムの中の混ぜ物とゴムの境目に力が集中しゴムが破壊され摩耗が進行しやすくなっていたが混ぜ物のない高密度のゴムを使用することにより、

摩耗の発生を抑制しライフ長持ち性能も向上しました。

 

トーヨータイヤ

▲NEO吸水カーボニックセル

タイヤの圧力を受けた氷は表面が溶けてミクロの水膜を発生させタイヤを滑らせます。

この水膜を瞬時に吸水・除去する新素材「NEO吸水カーボニックセル」を配合。

素材そのものに親水膜があるので水分をよりスムーズに吸収します。

天然由来の成分で環境にも配慮しています。

 

▲ナノゲル

路面の凹凸に常に密着するしなやかなゴムもスタッドレスタイヤには不可欠な要素。

ナノゲルは氷点下でもゴムの柔らかさを保ち、路面への密着性をより一層高める働きをします。

 

▲鬼クルミ殻

氷を直接ひっかくことはグリップ力を得るための効果的な方法。

トーヨータイヤが20年以上培ってきた独自の技術である鬼クルミ殻は氷をしっかりとらえ、優れたアイス性能を発揮します。

 

ブリヂストンタイヤ

▲発泡ゴム

多数の気泡で柔らかさを確保している発泡ゴムは通常のゴムに比べて硬くなりにくく、すり減っても次々とタイヤ表面に新しい気泡の水路が現れるので優れた効きが長持ちします。

さらに新開発された「アクティブ発泡ゴム」は気泡、太い水路、親水コーティングによって路面の水膜を積極的に除去。

スタッドレスタイヤが氷路面にしっかりと密着しグリップ力を格段に高めます。

 

▲温度変化コントロール

RCポリマー採用により温度によるゴム性質の変化を抑制。

氷雪上での性能とドライ路面での性能を両立させます。

また、ウェット路面での性能向上に寄与するシリカを配合しました。

 

これらのスタッドレスタイヤの特徴の効果を発揮するためには保管状態にも気をつけなければならないのです。

 

 

 

 

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スタッドレスタイヤ ②-冬道とスタッドレス-

▼なぜ凍結した道路、冬道はすべるのか

冬道の滑りの原因は路面の氷上にできた水膜

水膜は車が氷の上を走ると車重が氷に圧力をかけ水分が溶け出すことによってできます。

0℃~-10℃で水は溶け出しやすく最も滑りやすい状態になります。

温度がさらに低い状態であれば逆に水は溶け出しにくくなります。

 

水以外での滑りを誘発する要素とは

温度が下がると水は溶け出しにくくなりますがゴムの性質上、低温で硬くなってしまうと滑りやすくなります。

本来、凹凸のあるゴムの表面は柔軟に路面に密着し接地面積を増やすことでグリップを維持しています。

しかい、低温時に硬化したゴムは路面に密着しにくくなってしまい接地面積の減少につながり滑りを誘発してしまうのです。

 

▼スタッドレスタイヤはなぜ雪上、氷上を走れるのか

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スタッドレスは低温時でもゴムの柔らかさを保つこと、またトレッド面に配置されるブロックが雪を掴むことで過酷な冬道でも滑りを抑えることが可能です。

アイス路面はツルツルで平らに見えますが、表面は細かな凹凸があり柔軟に密着し接地面積を増やすことで効果を高めます。

一方の雪路では雪を踏み固め、掴み回転する間に排雪します。

硬いゴムだと雪を掴んでも放すことがスムーズに行われず、雪が溝に詰まりタイヤ表面はツルツルになってしまいます。

一連の行程の「掴む」、「放す」はゴムの柔らかさと特殊なブロックによって効率的に実現されます。

スタッドレスタイヤは夏タイヤと違い、このような特有の働きを持つので冬道にスタッドレスタイヤは欠かせないものなのです。