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スタッドレスタイヤ ③-特徴・構造編-

▼スタッドレスタイヤの特徴・構造

スタッドレスタイヤの大きな特徴

【深い溝】

スタッドレスタイヤの表面には普通タイヤよりも深い溝がほられています。

この溝が積雪路で雪を噛んで圧縮し駆動力を増しています。

【サイプ】

スタッドレスタイヤの溝を構成しているブロックにサイプと呼ばれる細かい溝が切られています。

氷上の表面の水膜をサイプ内に取り込む効果があり雪上ではブロックとサイプのエッジで路面を引っ掻きグリップ力を確保しています。

【コンパウンド】

スタッドレスタイヤに使用されているゴムは通常のタイヤと異なり低温でも柔軟さを失わず、常温でも溶けない特殊な作りとなっています。

また、メーカーによって独自の工夫が凝らされており気泡を含ませグリップを向上させたりガラス繊維やクルミの殻などを練りこませ引っ掻き効果を持たせたりと様々なものがあります。

 

●サイプの工夫例●

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ダンロップタイヤ

▲MAXXシャープエッジ

ダンロップ独自のサイピング技術「ミウラ折りサイプ」のサイプ幅を25%細くした「新ミウラ折りサイプ」採用によって、エッジ成分が増した「MAXXシャープエッジ」を新開発。

ブロックの倒れ込みを抑制することで接地面積を拡大、そして増加したエッジがアイスバーンをしっかり引っかくことで氷上のブレーキ性能を一段と向上させています。

 

トーヨータイヤ

▲新吸着3Dサイプ

サイプ内の内側に空洞を設けブロック全体を均一に接地するように設計。

また、サイプの閉じ込みを抑えることで吸水性を最大限に発揮させ制動時に高いエッジ効果を生み出します。

 

ブリヂストンタイヤ

▲3Dホールドスクラムサイプ

ブロックの倒れ込みを抑制することで接地力をアップ。

さらにブロック剛性を向上させることで走行安定性を高めています。

 

▲ピンホールサイプ

トレッドパタンに設けられた穴がエッジ効果や除水効果(スポイト効果)を発揮し高い氷上性能を実現しました。

 

●ゴムの工夫例●

ダンロップタイヤ

▲ナノフィットゴム

ダンロップ独自の新素材開発技術を駆使して開発されたナノフィットゴム。

高密度シリカと新開発の軟化剤を絶妙に配合することによりゴム全体は剛く、接地面だけを柔らかくすることに成功。

マクロレベルでのブロック剛性を高め、またアイスバーンのナノレベルの凹凸にしっかり吸着し氷上でのブレーキ性能を大きく向上させています。

 

▲しなやか成分

氷上性能に重要なゴムのしなやかさの低下を抑制し効き長持ち性能が向上。

タイヤが硬くなるのは走行によりタイヤの中から軟化剤であるオイルが抜けていってしまうのが原因ですが抜けにくい新軟化剤のしなやか成分を配合することにより効きが長持ちします。

 

▲高密度ゴム

従来のスタッドレスタイヤではゴムの中の混ぜ物とゴムの境目に力が集中しゴムが破壊され摩耗が進行しやすくなっていたが混ぜ物のない高密度のゴムを使用することにより、

摩耗の発生を抑制しライフ長持ち性能も向上しました。

 

トーヨータイヤ

▲NEO吸水カーボニックセル

タイヤの圧力を受けた氷は表面が溶けてミクロの水膜を発生させタイヤを滑らせます。

この水膜を瞬時に吸水・除去する新素材「NEO吸水カーボニックセル」を配合。

素材そのものに親水膜があるので水分をよりスムーズに吸収します。

天然由来の成分で環境にも配慮しています。

 

▲ナノゲル

路面の凹凸に常に密着するしなやかなゴムもスタッドレスタイヤには不可欠な要素。

ナノゲルは氷点下でもゴムの柔らかさを保ち、路面への密着性をより一層高める働きをします。

 

▲鬼クルミ殻

氷を直接ひっかくことはグリップ力を得るための効果的な方法。

トーヨータイヤが20年以上培ってきた独自の技術である鬼クルミ殻は氷をしっかりとらえ、優れたアイス性能を発揮します。

 

ブリヂストンタイヤ

▲発泡ゴム

多数の気泡で柔らかさを確保している発泡ゴムは通常のゴムに比べて硬くなりにくく、すり減っても次々とタイヤ表面に新しい気泡の水路が現れるので優れた効きが長持ちします。

さらに新開発された「アクティブ発泡ゴム」は気泡、太い水路、親水コーティングによって路面の水膜を積極的に除去。

スタッドレスタイヤが氷路面にしっかりと密着しグリップ力を格段に高めます。

 

▲温度変化コントロール

RCポリマー採用により温度によるゴム性質の変化を抑制。

氷雪上での性能とドライ路面での性能を両立させます。

また、ウェット路面での性能向上に寄与するシリカを配合しました。

 

これらのスタッドレスタイヤの特徴の効果を発揮するためには保管状態にも気をつけなければならないのです。

 

 

 

 

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スタッドレスタイヤ ②-冬道とスタッドレス-

▼なぜ凍結した道路、冬道はすべるのか

冬道の滑りの原因は路面の氷上にできた水膜

水膜は車が氷の上を走ると車重が氷に圧力をかけ水分が溶け出すことによってできます。

0℃~-10℃で水は溶け出しやすく最も滑りやすい状態になります。

温度がさらに低い状態であれば逆に水は溶け出しにくくなります。

 

水以外での滑りを誘発する要素とは

温度が下がると水は溶け出しにくくなりますがゴムの性質上、低温で硬くなってしまうと滑りやすくなります。

本来、凹凸のあるゴムの表面は柔軟に路面に密着し接地面積を増やすことでグリップを維持しています。

しかい、低温時に硬化したゴムは路面に密着しにくくなってしまい接地面積の減少につながり滑りを誘発してしまうのです。

 

▼スタッドレスタイヤはなぜ雪上、氷上を走れるのか

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スタッドレスは低温時でもゴムの柔らかさを保つこと、またトレッド面に配置されるブロックが雪を掴むことで過酷な冬道でも滑りを抑えることが可能です。

アイス路面はツルツルで平らに見えますが、表面は細かな凹凸があり柔軟に密着し接地面積を増やすことで効果を高めます。

一方の雪路では雪を踏み固め、掴み回転する間に排雪します。

硬いゴムだと雪を掴んでも放すことがスムーズに行われず、雪が溝に詰まりタイヤ表面はツルツルになってしまいます。

一連の行程の「掴む」、「放す」はゴムの柔らかさと特殊なブロックによって効率的に実現されます。

スタッドレスタイヤは夏タイヤと違い、このような特有の働きを持つので冬道にスタッドレスタイヤは欠かせないものなのです。

 

 

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タイヤはちゃんと選びましょう

軽自動車ユーザーのみなさん!小回り抜群・普段使いの軽だからこそ、タイヤはちゃんと選びましょう。
皆さんこんにちは、タイヤワールド館ベストです。
先日、TVでブリヂストンのCMを見たとき、こんなことを言っていました。
すごく納得できる言葉でしたので、共感出来ましたし考えさせられました。
私共もインターネットを通してタイヤ単品やタイヤ・ホイールセットを販売しております。
私も一消費者としてお客様の立場に立って考えますと、やはり金額が先行してしまいます。
特にタイヤやホイールは金額が高い商品ですのでお悩みになる事と思います。
タイヤを店舗で買おうと思うと、店員さんに質問も出来ますし、いい店員さんに当たれば商品の説明や紹介も
してくれることと思います。
そこはインターネットだと伝えづらい部分だなと日々感じています。
お客様からよくある質問の中に『この商品は日本製ですか?』というものがあります。
やはり海外製品に抵抗があったり、現在では国産メーカーの商品でも、パターンやサイズによっては海外の工場で
生産されているものも増えてきました。
お客様もここに関しては気にしているのだと思います。
装着する車にもよりますが、安いものが全ていいものともかぎりません。
たとえば、安くて商品を購入したが実際装着して使用したらタイヤの寿命が長くもたなかった。
このようなケースは多々あるかと思います。
少し高いけど違うパターンのタイヤを買っていただいていたらこんなこともなかったのですが、特に軽自動車ですと、2000円〜3000円足していただくと1つ上のタイヤが購入できますので、あとは私たちがどう伝えていくかですかね。
お客様にもタイヤはちゃんと選んでいただきたいですし、買っていただいた商品に満足をしていただきたいと思います。
そうすることによって、買っていただいたお客様も、販売している私たちも、買ってよかった。買ってもらってよかった。
いい買い物ができることによって、お店の信頼もあがりますし、お客様もまたこの店で買おうとなるわけで、気持ちの良い、幸せになれる買い物をしていただくためにも、もっとわかりやすくタイヤの説明をしていきたいと思います。

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軽自動車用タイヤ比較とおすすめ

皆さん、こんにちはタイヤワールド館ベストです。
今回は、軽自動車用のタイヤについてお話ししたいと思います。
軽自動車によく使われているサイズですが、平成20年ごろまでは155/65R13が主流でした。
車のグレードが良いと165/55R14がついてくるものが多かったです。
平成20年以降は145/80R13と155/65R14が主流になりました。
グレードが良いものは165/55R15と15インチが標準で付いてきます。
これは車の低燃費化が進みタイヤの直径を大きくして走行距離を伸ばしたいのと、
タイヤの幅を狭くすることで、路面からの抵抗を減らし、結果燃費が良くなるようにしているものと思います。

軽自動車用タイヤサイズ別パターン設定表

DUNLOP/ダンロップ
エナセーブ EC203 エナセーブ RV504 ルマン4 LM704 エナセーブプレミアム
155/65R13
165/55R14
145/80R13
155/65R14
165/55R15
TOYO TIRE/トーヨータイヤ
トランパスLuK ナノエナジー3 テオプラス DRB
155/65R13
165/55R14
145/80R13
155/65R14
165/55R15
BRIDGESTONE/ブリヂストン
プレイズPX-C エコピアEX20C エコピアEX20CタイプH ネクストリー
155/65R13
165/55R14
145/80R13
155/65R14
165/55R15
YOKOHAMA TIRE/ヨコハマタイヤ
レグノGRレジェーラ ブルーアースAE-01 エコスES31 ブルーアースRV-02
155/65R13
165/55R14
145/80R13
155/65R14
165/55R15

軽自動車用タイヤを比較するにあたって、もう1つ重要なポイントがあります。
それは、軽自動車のタイプです。大きく分けると、アルト・ワゴンR・ミラ・ムーブ・Nワン・Nワゴンの様な
普通の大きさの車とスペーシア・タント・ウェイク・N−BOX・デイズルークス等の背の高いミニバンタイプの車です。
特にミニバンタイプの軽自動車は、基本的に純正タイヤサイズは155/65R14の物が多いのですが、
グレードが低い車やインチダウンしている車は145/80R13を履いています。
最近ネット上の書き込みを見ると、タントやN−BOXで145/80R13を履いていると、タイヤの寿命が極端に
短いと言っている方を多く見ます。これはあまり車の乗り方には左右されず起こっているようです。
解決策として155/70R13や165/70R13にサイズ変更を検討している方やアドバイスされている方を見受けますが、
ぜひ155/65R14にしてみてください。問題が解決されるはずです。
では、サイズ別のタイヤ比較とオススメをしていきたいと思います。

155/65R13

こちらのサイズラインナップですが大きく分けると3タイプに分けることが出来ます。

スタンダードタイヤ
テオプラス・ネクストリー・エコスES31

エコタイヤ
エナセーブEC203・ナノエナジー3・ブルーアースAE-01

ミニバン用タイヤ
エナセーブRV504・トランパスLuk

の3タイプです。
スタンダードタイヤはお財布に優しい価格重視のタイヤ。
エコタイヤは低燃費性能が優れているタイヤ。
ミニバンタイヤは背の高い車でもふらつきの少ないタイヤです。
タイヤサイズが155/65R13ですと、もともとタイヤ1本の単価があまり高くありませんし、
背の高い車も少ないのでエコタイヤがオススメです。

165/55R14

155/65R13と大きく違う点は、ルマン4(LM704)とレグノGRレジェーラが追加になります。
165/55R14も155/65R13のインチアップサイズですので、背の高い車も少ないので基本的には
エコタイヤがオススメですが、乗り心地、静かさを重視するならば、
ルマン4(LM704)とレグノGRレジェーラもエコタイヤよりはお値段が高くなりますが、視野に入れてみてください。
特に新発売のレグノGRレジェーラはさすがブリヂストンの商品です。
お客様から高い評価を受けているようです。

145/80R13

こちらのサイズは、スタンダードタイヤ3種類エコタイヤ4種類と5サイズの中で1番種類が少ないサイズになります。
こちらのサイズもタイヤ1本の単価があまり高くありませんので基本的にはエコタイヤがオススメですが、
上記にも書きましたが、背の高いミニバンタイプの車は155/65R14にサイズ変更することをオススメいたします。

155/65R14

このサイズが1番バリエーションが豊富です。

スタンダードタイヤ
テオプラス・ネクストリー・エコスES31

エコタイヤ
エナセーブEC203・ナノエナジー3・ブルーアースAE-01・プレイズPX-C・エコピアEX20C

ミニバン用タイヤ
エナセーブRV504・トランパスLuk・エコピアEX20C タイプH・ブルーアースRV-02

の他に、ハイブリット用のエコタイヤ、エナセーブプレミアムと乗り心地・静粛性に特化した
ルマン4(LM704)とレグノGRレジェーラが追加になります。
オススメは、アルト・ワゴンR・ミライース・ムーブなどの燃費が30Km以上のスペックを持つお車ならば、
エナセーブプレミアムスペーシア・タント・ウェイク・N−BOX・デイズルークス等の背の高いミニバンタイプ
の車であれば、ミニバン用タイヤがオススメです。165/55R15も基本的には155/65R15と一緒になります。

まとめ
・軽自動車全般的には1本の単価があまり高くありませんので基本的にはエコタイヤがオススメです。
・背の高いミニバンタイプの車であれば、ミニバン用タイヤがオススメです。
・背の高いミニバンタイプの車は145/80R13はオススメではありません。
・燃費が30Km以上のスペックを持つお車ならば、エナセーブプレミアムがオススメです。(155/65R14限定)
・乗り心地、静かさを重視するならば、ルマン4(LM704)とレグノGRレジェーラがオススメです。