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columns ホイールの知識

ホイール交換する際の注意点は?自分で行う方法や店舗で行う際の工賃なども紹介

最終更新日 2024年8月2日

ホイールを交換したいけど、以下のような疑問を持っていませんか?

● ホイールを交換する際の注意点は?
● タイヤはそのままでホイールのみ交換できる?
● 自分でホイール交換は可能?

ホイールを交換を店舗で行う際の工賃や、ホイール交換のメリットやデメリットなどが気になりますよね。

本記事では、ホイールを交換する際の注意点や自分で交換する手順などを解説します。ホイールを交換したい方に役立つ内容なので、ぜひ参考にしてください。

ホイールの寿命はどれくらい?そもそも交換は必要?

ホイールの寿命はどれくらい?そもそも交換は必要?

ホイールの素材は、主にアルミとスチールの2種類があります。現在は、強度が高く耐久性のあるアルミホイールが主流です。

アルミとスチールそれぞれの寿命は以下のとおりです。

ホイールの素材 寿命
アルミ 10〜20年(それ以上の場合もある)
スチール 10〜15年

ここで紹介する寿命はあくまで目安で、走行する道路の状況や衝撃による損傷、ブレーキダストの蓄積など、さまざまな外的要因が劣化を早める可能性があります。

ホイールを少しでも長く使いたい場合、日頃からのメンテナンスが重要になるでしょう。

ホイールの寿命については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

ホイールを交換する際の5つの注意点

ホイールを交換する際の5つの注意点

ホイールを交換する際の注意点は、以下の5つです。

  1. サイズを確認する
  2. 素材や製造方法を確認する
  3. 構造やデザインを確認する
  4. ホイールナットの種類を確認する
  5. タイヤの寿命を確認する

事前に確認することで、後悔なくホイールを交換できます。それぞれ詳しい内容を確認しましょう。

1.サイズを確認する

ホイールには、インチやリム幅、インセットなどのサイズ表記があり、適合するタイヤを選ばないと装着できません。サイズを確認しないままホイールを購入すると、装着する直前で使用できないことが発覚するかもしれません。

ホイールよりタイヤが大きい場合は装着不可能ですが、ホイールよりもタイヤが小さい場合は「引っ張りタイヤ」という、わざと小さいタイヤを装着することも可能です。

ただし、タイヤに負荷がかかることには変わりないので、安全とはいえません。現在使用中のタイヤと交換したいホイールのサイズが合わない場合、タイヤ交換も同時に行うのがおすすめです。

ホイールサイズの見方については、以下の記事を参考にしてください。

2.素材や製造方法を確認する

ホイールの素材や製造方法も確認し、それぞれの特徴を把握しましょう。

ホイールの素材は、以下の3つがあります。

ホイールの素材 特徴
スチール ・安価であるが耐久性がある
・アルミと比較すると錆びやすい
アルミ ・軽量ながら耐久性が高い
・スチールよりもデザインが豊富にある
マグネシウム ・アルミよりも軽量だが値段が高い
・高級車やレース用車両に使われる

ホイールの製造方法は、以下の2つに分けられます。

ホイールの製造方法 特徴
鋳造(ちゅうぞう) ・大量生産がしやすくコストが安い
・デザインが豊富でバリエーションが多い
鍛造(たんぞう) ・密度が高く耐久性がある
・大量生産しにくくコストが高い

素材や製造方法を確認せず、安いという理由だけで購入すると、すぐに錆びたり劣化したりする恐れがあります。

ホイールを交換する目的を整理した上で、自分にあったホイールを選びましょう。

3.構造やデザイン・カラーを確認する

ホイールを交換する際は、構造やデザインも確認しましょう。

ホイールは、以下の構造があります。

ホイールの構造 特徴
1ピース ・リムとディスクが一体化している
・耐久性が高い
2ピース ・リムとディスク2つのパーツで構成されている
・1ピースより重く強度が低い
3ピース ・表リムと裏リムとディスク3つのパーツで構成されている
・デザイン性は高いが値段が高い

ホイールのデザインは主に4つで、それぞれの特徴は以下のとおりです。

ホイールのデザイン 特徴
スポーク ・ホイールの中心からリムに向けて放射線状の棒が複数あるデザイン
・2つの棒が並んだツインスポークや細い棒が並んだフィンなどもある
メッシュ ・細いスポークを組み合わせ網目のような模様
・強度が高く耐久性がある
ディッシュ ・タイヤの中央をお皿(ディッシュ)で覆ったようなデザイン
・デザイン性が高いため個性的かつ高級感もある
フィン ・スポークデザインの一種でスポークの数が多いデザイン
・繊細でエレガントでホイールを大きく見せる効果もある

また、ホイールカラーの選択は車の全体的な印象を大きく左右する要素のひとつです。基本的には、明るい車体色にはダーク系のホイールを、その反対に暗い車体には明るいホイールが映えると言われているので、この法則の沿って選択することをおすすめします。

ホイールの構造やデザインは、車の印象を決める上で重要な要素です。購入する際は、店舗スタッフに装着シュミレーションを依頼し、自分の車に合うか確認しましょう。

構造やデザイン、費用などを考慮し、自分にあったホイールを選んでみてください。

4.ホイールナットの種類を確認する

自動車メーカーや車種、ホイールの種類により取り付け可能なホイールナットが異なります。

そのため、以下のようなホイールナットの情報を事前に確認しておきましょう。

ホイールナットの情報 内容
ネジピッチ ・ボルトのネジ山とネジ山の間隔を表す
・1.25や1.5などのサイズ表記でメーカーや車種により異なる
座面の形状 ・ホイールナットとホイールの接触面の形状を表す
・テーパー座面や球座面、平座面などの形状があり、ホイールにより異なる
ネジ径 ・ネジの直径を表す
・MM10、M12、M14などのサイズがあり、メーカーや車種により異なる

ホイールナットは、ホイールを固定するための重要なパーツです。ホイールにあったサイズのものを適切に取り付けないと、脱輪による大きな事故につながる恐れもあります。

ホイールナットについては、以下の記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。

5.タイヤの寿命を確認する

ホイールのみを交換する際は、現在装着しているタイヤの寿命を確認しておきましょう。タイヤも劣化した状態なら、ホイールとタイヤをセットで交換したほうが交換の手間を減らせます。

またタイヤもあわせて交換すれば作業が1回で済むため、工賃の削減にもつながります。

タイヤの組み替えは回数が多くなると損傷のリスクも上がるため、ホイール交換とあわせて行うのがおすすめです。

タイヤの組み替えに上限はありませんが、タイヤの劣化によるリスクが気になる方は、これまでの回数を確認してメーカーに問い合わせてみましょう。

ホイール交換を店舗で行う場合の工賃

ホイール交換を店舗で行う場合の工賃

ホイールを交換する際は、ホイールのみ交換するかタイヤとセットで交換するかで工賃が異なります。

ここでは、タイヤワールド館ベストでホイールを交換する際の工賃を紹介します。今回は、以下の車種やケースを例にした工賃を確認しましょう。

● 30プリウス
● 純正17インチ
● バランス調整やタイヤの処分費用はなし
● タイヤ組み替えとタイヤ交換の工賃は同じ
項目 工賃
タイヤはそのままでホイールだけ交換 9,680円
タイヤとホイールセットで交換 3,300円

装着中のタイヤをそのまま使う場合、組み替え作業が必要になるため、タイヤとホイールがセットの状態のものを交換するより6,380円高くなります。

ホイール交換を行う際は、タイヤの劣化状態も確認しましょう。セットで交換すれば、その分工賃もお得になります。

ホイール交換の詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。

ホイールを自分で交換する手順と注意点

ホイールを自分で交換する手順と注意点

ホイール交換を自分で行う場合、まず以下の必要物品を準備しましょう。

● 十字レンチ
● ジャッキ
● 輪止め
● トルクレンチ

ホイール交換の手順は、以下のとおりです。

  1. サイドブレーキをかけて交換するタイヤの対角線に輪止めをする
  2. 交換するホイールのナットを軽く緩める
  3. ジャッキを使って交換するタイヤ側の車体を持ち上げる
  4. 緩めたホイールナットを外してホイールを取り外す
  5. 取り付けるホイールをボルト位置にあわせて取り付ける
  6. ホイールナットを取り付け、対角線に沿って上から順番に締める
  7. ナットを完全に締める前にジャッキを下ろす
  8. タイヤが地面に着いたらジャッキを外しトルクレンチで本締めする

ホイールを交換する際は、一つひとつの作業を確認しながら行いましょう。

とくに、ホイールナットを締める際は、仮締めのような形で完全に締める前にジャッキを下ろすのがポイントです。最後に、タイヤを地面に着けた状態で本締めしてください。

ホイール交換に関することは、以下の記事でも解説しているのであわせてご覧ください。

ホイールを交換するメリット

ホイールを交換するメリット

ホイールを交換するメリットは、以下の3つです。

● 走行性能が向上する
● タイヤの性能を引き出せる
● 自分好みのデザインを楽しめる

具体的な内容を解説するので、ホイールを交換しようか悩む方は参考にしてください。

走行性能が向上する

ホイールを交換することで、走行性能を向上させる効果が期待できます。

たとえばスチールホイールからアルミホイールに交換すれば、サイズは同じでも重量は軽くなるため、以下のような効果につながります。

● シャープな操縦性
● 加速性能の向上
● 軽量化による燃費の向上

運転が好きでよりスムーズな走りを実現したい方は、ホイールを交換し走行性能を向上させてみてください。

理想的な走行を実現できれば、これまで以上に運転が楽しくなるでしょう。

タイヤの性能を引き出せる

自分の車にあったホイールを装着することで、タイヤの性能を最大限に引き出せます。

たとえば、耐久性のある軽量のアルミホイールは、ブレーキが効きやすくなるといった、タイヤの性能を最大限に発揮してくれるでしょう。また高品質なホイールは、タイヤのグリップ力や走行時の安定性などにも影響を及ぼします。

せっかく高品質なタイヤを装着しても、ホイールの質が低いと宝の持ち腐れになる可能性もあります。

ホイールを交換する際は、タイヤの性能も考慮した上で、相性のいいホイールを選びましょう。

自分好みのデザインを楽しめる

ホイールにはさまざまなデザインがあり、ホイール交換することで愛車を自分好みにドレスアップできます。たとえば、以下の点を変更するとデザインを楽しめます。

● 色
● サイズ
● 形状

グレーの純正ホイールは他の人と被る可能性が高いため、色を黒や白に変えるだけでも個性的なデザインになるでしょう。

ホイールは大きなパーツで外からもよく見えるため、デザインを変更するだけで車の印象をガラッと変えられます。

自分好みのデザインを表現する手段として、ホイール交換を楽しむのもおすすめです。

ホイールを交換するデメリット

ホイールを交換するデメリット

ホイールを交換するデメリットは、以下の3つです。

● 走行性能が低下する場合もある
● 装着後にイメージと異なり後悔する可能性がある
● 製品によってクオリティの低いものがある

以下では各デメリットに対する対策も紹介しています。ホイールを交換したいけど、デメリットが気になる方は参考にしてください。

走行性能が低下する場合もある

ホイールを交換することで、走行性能が低下する場合もあります。

たとえば、純正ホイールから社外ホイールに交換する際、サイズを大きくして重量が重くなると燃費が悪くなる可能性があります。

当然品質の悪いものに交換すれば、その分性能が下がることは明らかです。ホイールを交換する際は、メリットとデメリットを確認した上で行いましょう。

ホイールのサイズを大きくする「インチアップ」のメリットやデメリットについては、以下の記事を参考にしてください。

装着後にイメージと異なり後悔する可能性がある

ホイール交換した後に想像した雰囲気と異なり、後悔する可能性があるのも、デメリットの一つです。

ホイール単体で見るとかっこよく見えても、実際に装着すると車との相性が合わず、イメージと異なることもあるでしょう。

車の横にホイールを並べて装着イメージをチェックできる模擬装着をしたり、CGを使ったシュミレーターで装着のイメージを確認したりできる店舗もあります。

ホイールを交換する際は、デザインで後悔しないよう事前に装着時のイメージを確認しましょう。

ピッタリのホイール見つかる!マイカーホイールシュミレータ

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製品によってクオリティの低いものがある

ホイールはさまざまなメーカーから販売されており、品質もそれぞれ異なります。高品質なホイールもあれば、低品質なホイールもあります。

たとえば、デザインを優先しコストを抑えたホイールなら、耐久性に問題がある恐れもあるでしょう。

ホイールを選ぶ際は、以下のような安全基準を満たしたものがおすすめです。

安全基準 概要
JWL 国土交通省が通達した「乗用車用軽合金製ディスクホイールの安全技術基準」をメーカーが自社試験行う安全基準
JWL-T 国土交通省が通達した「トラックおよびバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準」をメーカーが自社試験で行う安全基準
VIA 経済産業省が所轄する「自動車軽合金製ホイール試験協会」に登録されているホイールに付与する安全基準
JAWA JWLとVIA、またはJWL-TとVIAの基準に適合しているホイールに表示できる安全基準

ホイール購入時は、どのような安全基準を満たしているか確認しましょう。

ホイール交換の注意点を確認し自分好みのカスタマイズを楽しもう

ホイール交換の注意点を確認し自分好みのカスタマイズを楽しもう

ホイール交換はさまざまなメリットをもたらしますが、反面デメリットにつながることもあります。そのため、本記事で紹介したホイールを交換する際の注意点を参考に、自分の車にあったホイールに交換しましょう。

またホイールのみで交換するか、タイヤとセットで交換するかで、手間や費用が異なるため、事前にそれぞれの交換方法についても確認しておきましょう。

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作成者: ベストライターチーム

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