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スタッドレスタイヤ ③-特徴・構造編-

▼スタッドレスタイヤの特徴・構造

スタッドレスタイヤの大きな特徴

【深い溝】

スタッドレスタイヤの表面には普通タイヤよりも深い溝がほられています。

この溝が積雪路で雪を噛んで圧縮し駆動力を増しています。

【サイプ】

スタッドレスタイヤの溝を構成しているブロックにサイプと呼ばれる細かい溝が切られています。

氷上の表面の水膜をサイプ内に取り込む効果があり雪上ではブロックとサイプのエッジで路面を引っ掻きグリップ力を確保しています。

【コンパウンド】

スタッドレスタイヤに使用されているゴムは通常のタイヤと異なり低温でも柔軟さを失わず、常温でも溶けない特殊な作りとなっています。

また、メーカーによって独自の工夫が凝らされており気泡を含ませグリップを向上させたりガラス繊維やクルミの殻などを練りこませ引っ掻き効果を持たせたりと様々なものがあります。

 

●サイプの工夫例●

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ダンロップタイヤ

▲MAXXシャープエッジ

ダンロップ独自のサイピング技術「ミウラ折りサイプ」のサイプ幅を25%細くした「新ミウラ折りサイプ」採用によって、エッジ成分が増した「MAXXシャープエッジ」を新開発。

ブロックの倒れ込みを抑制することで接地面積を拡大、そして増加したエッジがアイスバーンをしっかり引っかくことで氷上のブレーキ性能を一段と向上させています。

 

トーヨータイヤ

▲新吸着3Dサイプ

サイプ内の内側に空洞を設けブロック全体を均一に接地するように設計。

また、サイプの閉じ込みを抑えることで吸水性を最大限に発揮させ制動時に高いエッジ効果を生み出します。

 

ブリヂストンタイヤ

▲3Dホールドスクラムサイプ

ブロックの倒れ込みを抑制することで接地力をアップ。

さらにブロック剛性を向上させることで走行安定性を高めています。

 

▲ピンホールサイプ

トレッドパタンに設けられた穴がエッジ効果や除水効果(スポイト効果)を発揮し高い氷上性能を実現しました。

 

●ゴムの工夫例●

ダンロップタイヤ

▲ナノフィットゴム

ダンロップ独自の新素材開発技術を駆使して開発されたナノフィットゴム。

高密度シリカと新開発の軟化剤を絶妙に配合することによりゴム全体は剛く、接地面だけを柔らかくすることに成功。

マクロレベルでのブロック剛性を高め、またアイスバーンのナノレベルの凹凸にしっかり吸着し氷上でのブレーキ性能を大きく向上させています。

 

▲しなやか成分

氷上性能に重要なゴムのしなやかさの低下を抑制し効き長持ち性能が向上。

タイヤが硬くなるのは走行によりタイヤの中から軟化剤であるオイルが抜けていってしまうのが原因ですが抜けにくい新軟化剤のしなやか成分を配合することにより効きが長持ちします。

 

▲高密度ゴム

従来のスタッドレスタイヤではゴムの中の混ぜ物とゴムの境目に力が集中しゴムが破壊され摩耗が進行しやすくなっていたが混ぜ物のない高密度のゴムを使用することにより、

摩耗の発生を抑制しライフ長持ち性能も向上しました。

 

トーヨータイヤ

▲NEO吸水カーボニックセル

タイヤの圧力を受けた氷は表面が溶けてミクロの水膜を発生させタイヤを滑らせます。

この水膜を瞬時に吸水・除去する新素材「NEO吸水カーボニックセル」を配合。

素材そのものに親水膜があるので水分をよりスムーズに吸収します。

天然由来の成分で環境にも配慮しています。

 

▲ナノゲル

路面の凹凸に常に密着するしなやかなゴムもスタッドレスタイヤには不可欠な要素。

ナノゲルは氷点下でもゴムの柔らかさを保ち、路面への密着性をより一層高める働きをします。

 

▲鬼クルミ殻

氷を直接ひっかくことはグリップ力を得るための効果的な方法。

トーヨータイヤが20年以上培ってきた独自の技術である鬼クルミ殻は氷をしっかりとらえ、優れたアイス性能を発揮します。

 

ブリヂストンタイヤ

▲発泡ゴム

多数の気泡で柔らかさを確保している発泡ゴムは通常のゴムに比べて硬くなりにくく、すり減っても次々とタイヤ表面に新しい気泡の水路が現れるので優れた効きが長持ちします。

さらに新開発された「アクティブ発泡ゴム」は気泡、太い水路、親水コーティングによって路面の水膜を積極的に除去。

スタッドレスタイヤが氷路面にしっかりと密着しグリップ力を格段に高めます。

 

▲温度変化コントロール

RCポリマー採用により温度によるゴム性質の変化を抑制。

氷雪上での性能とドライ路面での性能を両立させます。

また、ウェット路面での性能向上に寄与するシリカを配合しました。

 

これらのスタッドレスタイヤの特徴の効果を発揮するためには保管状態にも気をつけなければならないのです。

 

 

 

 

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スタッドレスタイヤ ②-冬道とスタッドレス-

▼なぜ凍結した道路、冬道はすべるのか

冬道の滑りの原因は路面の氷上にできた水膜

水膜は車が氷の上を走ると車重が氷に圧力をかけ水分が溶け出すことによってできます。

0℃~-10℃で水は溶け出しやすく最も滑りやすい状態になります。

温度がさらに低い状態であれば逆に水は溶け出しにくくなります。

 

水以外での滑りを誘発する要素とは

温度が下がると水は溶け出しにくくなりますがゴムの性質上、低温で硬くなってしまうと滑りやすくなります。

本来、凹凸のあるゴムの表面は柔軟に路面に密着し接地面積を増やすことでグリップを維持しています。

しかい、低温時に硬化したゴムは路面に密着しにくくなってしまい接地面積の減少につながり滑りを誘発してしまうのです。

 

▼スタッドレスタイヤはなぜ雪上、氷上を走れるのか

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スタッドレスは低温時でもゴムの柔らかさを保つこと、またトレッド面に配置されるブロックが雪を掴むことで過酷な冬道でも滑りを抑えることが可能です。

アイス路面はツルツルで平らに見えますが、表面は細かな凹凸があり柔軟に密着し接地面積を増やすことで効果を高めます。

一方の雪路では雪を踏み固め、掴み回転する間に排雪します。

硬いゴムだと雪を掴んでも放すことがスムーズに行われず、雪が溝に詰まりタイヤ表面はツルツルになってしまいます。

一連の行程の「掴む」、「放す」はゴムの柔らかさと特殊なブロックによって効率的に実現されます。

スタッドレスタイヤは夏タイヤと違い、このような特有の働きを持つので冬道にスタッドレスタイヤは欠かせないものなのです。

 

 

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スタッドレスタイヤ ①-基本編-

▼スタッドレスタイヤとは

車が積雪路や凍結路などを走るために開発されたもの。

積雪路や凍結路の摩擦係数が低くなる路面で普通タイヤに比べて駆動力や制動力を、より大きく路面に働きかける工夫がされています。

従来のスパイクタイヤにあるスタッド(鋲)がないタイヤであることからスタッドレスタイヤと呼ばれています。

▼スタッドレスタイヤの誕生

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スタッドレスタイヤが開発される前までは通常のノーマルタイヤとは異なるゴム組成物を用いて製造された

スノータイヤが使用されていましたが既に海外で普及していたタイヤのトレッド面に金属等で作られた滑り止めの

スタッド(鋲)を打ち込んだスパイクタイヤが日本でも生産開始し本格的に普及しました。

その後、スパイクタイヤによって乾いた路面が削られる粉塵公害が社会問題となり、現在では一部の車輌を除き

スパイクタイヤの使用は日本では原則禁止とされました。

その社会状況の中、スパイクタイヤの問題点を克服しスタッドなしで問題なく運用できる性能として スタッドレスタイヤが開発されました。

 

 

▼オールシーズンタイヤとは

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日本ではあまりなじみのないオールシーズンタイヤ。

オールシーズンタイヤとは、いわゆる夏タイヤと呼ばれるノーマルタイヤと冬タイヤと呼ばれるスノータイヤの中間として開発されたタイヤです。

ヨーロッパや北米では主流のタイヤで雪上性能も考慮されており一年を通じて使用可能なことからオールシーズンタイヤと呼ばれています。

オールシーズンタイヤは簡単に云えば、スタッドレスタイヤからサイプ構造を省いてゴム質をノーマルタイヤに近くしたもの。

縦横に溝を巡らせ形成された四角いブロックパターンがトレッド前面に規則的に配置されているのが特徴です。

マッド+スノー(M+S)の表記がサイドウォールにもなされているため雪道やオフロードでの使用可能が謳われています。

オールシーズンタイヤもスタッドレスタイヤと同じく雪上走行を考慮したタイヤですが凍結路面には対応しておらず、また夏のアスファルト上を走行することも考慮したタイヤなのでスタッドレス同等の雪上走行性能の期待は難しいでしょう。

オールシーズンタイヤと、専用設計されたスタッドレスタイヤで雪上走行性能を比較してみるとやはりスタッドレスタイヤには劣ってしまいます。

その点を十分留意してタイヤを選択する必要があるのです。

降雪地域使用を考えた場合は雪上走行性能を専用設計しているスタッドレスタイヤを選択したほうが安全、安心して運転できるかと思います。

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【プリウス】新車装着タイヤを基準に その2

皆さん、こんにちはタイヤワールド館ベストです。
前回に引き続き、「新車装着タイヤを基準に」ついて考えていきたいと思います。
タイヤを買い替える際に気にしてほしいポイント、それが「新車装着タイヤ基準」。
なぜ、「新車装着タイヤ基準」が大事なのかは、前回の説明でお解り頂けたと思いますが、
実際購入するとなると何を買ったらいいか悩むのではないでしょうか?
今回は実際に車を設定して購入までの進め方を考えていきましょう。

今回フルモデルチェンジして売れ行きが絶好調なトヨタの新型プリウスをモデルに考えていきましょう。

プリウスの純正装着タイヤですが、
標準車用の15インチサイズ195/65R15では
・ブリヂストン エコピア EP150
・ダンロップ エナセーブ EC300+
・トーヨータイヤ ナノエナジーJ59
の3種類が用意されています。

ツーリングセレクション用の17インチサイズ215/45R17だと
・ブリヂストン トランザ T002
・ヨコハマタイヤ ブルーアース
・トーヨータイヤ ナノエナジーR41
の3種類が用意されています。

今回の新型モデルに装備されるタイヤに共通しているのは各メーカーの代表的な低燃費タイヤが用意されています。
ツーリングセレクション用のブリヂストンが唯一快適性とグリップ力に特徴のあるトランザT002を装着しています。
ちなみに、新車注文時に装着しているタイヤメーカーは選べないようです。
オーナーの皆さんは、ブリヂストンを希望しているようでトーヨータイヤが装着されていると残念がっているようです。
まず、標準車用の15インチですが3種類とも各メーカーの代表的な低燃費タイヤが装着されています。
どれもトヨタのOEMの商品になりますので詳しい詳細までは明らかにされていませんのでわかりませんが、「新車装着タイヤ基準」という事を加味すると、ブリヂストンであればエコピアシリーズが、ダンロップであればエナセーブシリーズが、トーヨータイヤであればナノエナジーシリーズが同等品と考えられます。
各メーカー低燃費タイヤシリーズの中では1番下のグレードになりますので、少なくとも低燃費タイヤを装着しないと車の性能を十分に引き出せない可能性があるという事になります。
具体的に何を選ぶと車の性能を十分に引き出せない可能性があるかというとブリヂストンであればネクストリー、ダンロップであればEC202、トーヨータイヤであればTEOプラスになるでしょう。ブリヂストンのサイトでも「新車装着タイヤ基準」を提唱していますが具体的にはタイヤのシリーズはあげていません。
ブリヂストンのレグノやダンロップのルマンやビューロなど低燃費タイヤでありながら静粛性や操縦安定性を求めたタイヤであれば、さらに車の性能を引き出せるのではないかと思います。
ツーリングセレクション用の17インチですが、こたらもまたブリヂストン以外は代表的な低燃費タイヤが装着されています。
ブリジストンが唯一快適性とグリップ力に特徴のあるトランザT002を装着していることを考えると、ツーリングセレクションはハイブリット車でありながら走りを楽しめる仕様になっているものと思われます。
では、どんなタイヤを装着すればいいのか?といいますと、最低限15インチと同じ低燃費タイヤ以上の性能が求められます。走りを楽しむという観点から考えますと、快適性・グリップ力・静粛性・操縦安定性が向上されたタイヤが望ましいでしょう。
ブリヂストンであればレグノ、ダンロップであればビューロ、ヨコハマタイヤであればデシベルあたりを装着するのが理想なのでしょうか。
グリップを求めすぎてスポーツタイプのタイヤを装着することはあまりお勧めしません。スポーツタイプのタイヤは低燃費タイヤではないものが大半でグリップと引き換えにハイブリット車の特徴である燃費を犠牲にするからです。
次回はまた別の車で選び方の検証をしてみたいと思います。

▼プリウス用のサマータイヤセットはこちらから▼

195/65R15

215/45R17

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タイヤの正しい選び方!新車装着タイヤを基準にするのがおすすめ

皆さん、こんにちはタイヤワールド館ベストです。

皆さんは、TVでこのCMはご覧になりましたでしょうか?
綾瀬はるかさんが出演しているブリヂストンタイヤのCMです。
タイヤを買い替える時に気にしてほしいポイント、それが「新車装着タイヤ」基準。
オリジナルの黒板装置や大きな階段を使って、綾瀬教授がわかりやすく講義しています。

ブリヂストン 新車装着タイヤを基準に

ブリヂストンタイヤが提案する、
“タイヤ交換をしてもクルマの性能を引き出すために新車装着タイヤ(カーメーカー工場出荷時点で新車についているタイヤ)の性能を基準にお客様のニーズに応えるタイヤを選ぶことをオススメします。あなたにピッタリのタイヤ選びませんか?”
という呼びかけです。

タイヤ業界は現在、国内メーカーだけではなく海外タイヤが多く輸入され販売されています。
国内メーカーのタイヤはエコタイヤを始め、低燃費、ロングライフ、乗り心地、静粛性、操縦安定性、ミニバン専用、SUV専用、ハイブリット専用等々、多種多様な付加価値を持つタイヤや、進化・多様化するクルマの性能に合わせたタイヤを各社販売しています。
対して海外タイヤは特に付加価値も無く価格競争のみで販売されているのが現状です。
タイヤとは車の唯一地面と接触時ている部分。時速何十キロで走る鉄の塊に命を乗せている訳ですから、少なくとも安全な物を選んでいただきたいと思います。
じゃあ、どんなのを選べばいいの?となりますがそれが「新車装着タイヤ」基準なのだと思います。
これはブリヂストンタイヤが提案していますが、全てのタイヤメーカーに言えることだと思いますし、全ての車に言えることだと思います。

命を乗せるタイヤの価値と、正しい選び方
タイヤは全部同じじゃない!
選ぶ基準は、クルマが『最初に』履いていたタイヤ。
進化・多様化するクルマの性能。
新車時には、そのクルマに“一番合ったタイヤ”が選ばれています。

近年、燃費やブレーキ性能の向上、ハイブリット車の普及などさまざまな面で、車の性能が進化、多様化しています。 それに伴い、車の部品の中で唯一路面に接しているタイヤに求められる性能も大きく影響を受けており、新車装着タイヤに高性能なタイヤが採用される機会が増えているんです。 だから、タイヤを買い替える時には、新車装着タイヤと同等もしくはそれ以上の性能のタイヤをちゃんと選ばないと、車の性能を十分に引き出せない可能性があるのです。

タイヤを買い替えるとき、思い出して!
クルマの性能を十分に引き出す、タイヤの7つの性能

でも、新車装着時と同じ性能のタイヤって、どうやって選べば良いのでしょう?そこで覚えて欲しいのが、タイヤに大切な『7つの性能』です。 いざタイヤの買い替え時期が来て、選ぼう!となったとき、価格や燃費の良さだけを見ていませんか? さあ、この機会にタイヤ選びの基準をしっかり学んで、あなたやあなたの大事な人の命を預けるのにふさわしいタイヤを、ちゃんと選べるようになりましょう。column160415-02 column160415-03 column160415-05

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タイヤはちゃんと選びましょう

軽自動車ユーザーのみなさん!小回り抜群・普段使いの軽だからこそ、タイヤはちゃんと選びましょう。
皆さんこんにちは、タイヤワールド館ベストです。
先日、TVでブリヂストンのCMを見たとき、こんなことを言っていました。
すごく納得できる言葉でしたので、共感出来ましたし考えさせられました。
私共もインターネットを通してタイヤ単品やタイヤ・ホイールセットを販売しております。
私も一消費者としてお客様の立場に立って考えますと、やはり金額が先行してしまいます。
特にタイヤやホイールは金額が高い商品ですのでお悩みになる事と思います。
タイヤを店舗で買おうと思うと、店員さんに質問も出来ますし、いい店員さんに当たれば商品の説明や紹介も
してくれることと思います。
そこはインターネットだと伝えづらい部分だなと日々感じています。
お客様からよくある質問の中に『この商品は日本製ですか?』というものがあります。
やはり海外製品に抵抗があったり、現在では国産メーカーの商品でも、パターンやサイズによっては海外の工場で
生産されているものも増えてきました。
お客様もここに関しては気にしているのだと思います。
装着する車にもよりますが、安いものが全ていいものともかぎりません。
たとえば、安くて商品を購入したが実際装着して使用したらタイヤの寿命が長くもたなかった。
このようなケースは多々あるかと思います。
少し高いけど違うパターンのタイヤを買っていただいていたらこんなこともなかったのですが、特に軽自動車ですと、2000円〜3000円足していただくと1つ上のタイヤが購入できますので、あとは私たちがどう伝えていくかですかね。
お客様にもタイヤはちゃんと選んでいただきたいですし、買っていただいた商品に満足をしていただきたいと思います。
そうすることによって、買っていただいたお客様も、販売している私たちも、買ってよかった。買ってもらってよかった。
いい買い物ができることによって、お店の信頼もあがりますし、お客様もまたこの店で買おうとなるわけで、気持ちの良い、幸せになれる買い物をしていただくためにも、もっとわかりやすくタイヤの説明をしていきたいと思います。

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タイヤホイールのインチアップについて コンパクトカー編

皆さん、こんにちはタイヤワールド館ベストです。
今回も絶対失敗しないインチアップの方法を紹介します。今回はコンパクトカー編です。
まず世の中のコンパクトカー事情ですが、2014年~2015年の集計で新車販売台数が上位10車種で約90万台。
その内1位のアクアが24万台、2位のフィットが20万台、3位のノートが10万台と、アクアとフィットでコンパクトカーの新車市場の約半分を占めています。今回はこのアクアとフィットを中心に考えてみましょう。
まず絶対失敗しないインチアップの方法をおさらいします。

絶対失敗しないインチアップの方法の定義

その車種の最高グレードまたは特別仕様車、純正オプションで設定のあるサイズを
お手本にインチアップすれば、無理なく車をかっこよくすることが出来る!!

なぜこの様な提案をするかというと、無理なインチアップや無理なタイヤサイズ、ホイールサイズで装着すると、いろいろなところに支障が出てきます。 タイヤがはみ出していたり、フェンダーに当たったりと、もちろん車検も通らない仕様にもなりがちですので、お巡りさんにも捕まってしまいます。適正なサイズでないとタイヤとフェンダーの隙間が開き過ぎすぎて格好悪く見えたり、直径の大きすぎるタイヤだと車高が上がって見えたりもします。せっかくインチアップするのであれば見た目も大事だと私は思います。純正サイズであれば車検も通りますし見た目もそこないません。ですから純正のタイヤサイズ、ホイールサイズをお手本にして頂きたいのです。

【アクアの場合】
それでは、アクアの純正サイズをご紹介していきます。
165/70R14・175/65R15 この2種類は一般的なアクアの純正サイズです。
175/60R16 こちらはXアーバンの純正装着サイズです。
195/45R17 そしてこれがG’sの純正装着サイズです。

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上記の写真がアクアG’sです。
純正タイヤサイズが 195/45R17 81W ホイールサイズが 17インチ 6.5J インセット41 です。
RK通信社のマッチングガイド2016によりますと195/45R17で6.5Jの対応インセットが41~39・7Jですとインセット40~38になっていますが、38でフェンダーの折り返しに注意、40でハンドルフルロック時インナーフェンダー干渉に注意と7Jにすると支障が出てきますのでやはり純正ホイールサイズに近いホイールサイズをお選びになる事をお勧めいたします。
現在販売している社外ホイールは17インチであれば6.5Jの設定のある物も増えてきておりますので選びやすいと思います。逆にこれ以上大きいホイールサイズ(18インチ以上)は4穴のホイールも少ないですし6.5Jの設定もありませんので、装着している方もいらっしゃいますが現実的ではありません。17インチでも十分ホイールが大きく見えますしかっこいいと思います。17インチがアクアの1番のおススメサイズですね。
ちなみに16インチの純正サイズデータは純正タイヤサイズが 175/60R16 82H ホイールサイズが 16インチ 6J インセット45 です。 RK通信社のマッチングガイド2016によりますと175/60R16で6Jの対応インセットが45~35・6.5Jの対応インセットが41~39になっています。

【フィットの場合】
次に、フィットの純正サイズをご紹介していきます。
175/70R14・185/60R15 この2種類は一般的なフィットの純正サイズです。
185/55R16 こちらはRSの純正装着サイズです。
205/40R17 そしてこれが無限の純正装着サイズです。

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上記の写真が無限フィットです。
純正タイヤサイズが 205/40R17 84W ホイールサイズが 17インチ 7J インセット55 です。
RK通信社のマッチングガイド2016によりますと195/45R17で7Jの対応インセットが55~50になっていますが、50でフェンダーの折り返し・突出に注意になっております。また195/45R17のタイヤサイズでも装着は可能ですが、ロードインデックスが小さいものを装着しますと車検が通らなくなりますのでやはり純正タイヤサイズ・ホイールサイズと同じものをお選びになる事をお勧めいたします。
やはりこちらもこれ以上大きいホイールサイズ(18インチ以上)は4穴のホイールも少ないので、装着している方もいらっしゃいますが現実的ではありません。17インチでも十分ホイールが大きく見えますしかっこいいと思います。
ちなみに16インチの純正サイズデータは純正タイヤサイズが 185/55R16 83V ホイールサイズが 16インチ 6J インセット53 です。
RK通信社のマッチングガイド2016によりますと185/55R16で6Jの対応インセットが53~48・6.5Jの対応インセットが51~45になっています。45でフェンダーの折り返し・突出に注意になっております。また1300ccのフィットは17インチの装着が出来ますがフェンダーからの突出の可能性がある為、フィット全体でいいますとこちらのサイズの方が1番のおススメサイズになります。

無理なく安全にかっこよくインチアップして、カーライフを満喫しましょう。

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columns インチアップ 軽自動車

タイヤホイールのインチアップについておすすめ軽自動車編

皆さん、こんにちはタイヤワールド館ベストです。
前回の絶対失敗しないインチアップの方法の特集が好評の様ですので引き続きご紹介したいと思います。
今回は軽自動車編です。軽自動車は普通乗用車とは違い、メーカー・車種が違っても使用しているタイヤサイズの規格が
決まっており同じサイズを使用しております。
中にはハスラーなどタイヤサイズが特殊な物や新型のエブリー等専用のホイールサイズを使用しないとはみ出て車検の
通らない車種もございますがごく一部になりますので、今回は一般的な軽自動車のインチアップについてお話しいたします。
まず下記の表をご覧ください。これは2015年(1~10月)軽自動車新車販売台数ランキングのトップ10の純正装着タイヤサイズをまとめた表です。

2015年(1~10月)軽自動車新車販売台数ランキング
順位 メーカー 車名 15インチ 14インチ 13インチ
1 ホンダ N-BOX 165/55R15 155/65R14 145/80R13
2 ダイハツ タント 165/55R15 155/65R14 145/80R13
3 日産 デイズ 165/55R15 155/65R14
4 ダイハツ ムーブ 165/55R15 155/65R14
5 スズキ アルト 165/55R15 145/80R13
6 スズキ ワゴンR 165/55R15 155/65R14 145/80R13
7 スズキ ハスラー 165/60R15
8 ホンダ N-WGN 165/55R15 155/65R14
9 ダイハツ ミラ 155/65R14 145/80R13
10 スズキ スペーシア 165/55R15 155/65R14 145/80R13

これを見て頂けるとわかるとおり、145/80R13・155/65R14・165/55R15を使っている車がほとんどです。
その中でも、クルマを買ったときは145/80R13か155/65R14が純正で付いていると思います。
そこで、絶対失敗しないインチアップの方法 軽自動車編 心得
軽自動車編で145/80R13と155/65R14を履いている車はインチアップで

165/55R15を履け!!という事です。

一般的な軽自動車は16インチも普通に取り付け出来ます。
参考までにタイヤサイズごとの17インチまでのインチアップ表と、
上記の表にサイズのないタイヤサイズの表にまとめました。

インチアップ適合表
13インチ 14インチ 15インチ 16インチ 17インチ
145/80R13 155/65R14 165/55R15 165/50R16 165/40R17
155/65R13 165/55R14 165/50R15 165/45R16 165/35R17

注意点としましては、16インチで165/50R16のサイズは車検が通りますが、
165/45R16のサイズと17インチに関しましては、荷重指数の関係で車検が通らないものが多いのでご注意ください。
これを参考に皆さんも安全にかっこよくインチアップしましょう。

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columns インチアップ

タイヤホイールのインチアップについておすすめ編

絶対失敗しないインチアップの方法

皆さん、こんにちはタイヤワールド館ベストです。
前回は、タイヤホイールのインチアップについて基本的なお話をいたしました。
今回は実際タイヤホイールのインチアップをするにあたって、おススメな方法がございますのでご紹介したいと思います。
これはほんの1例ですが、皆さんがプリウスにお乗りだとしましょう。新型ではなく1コ前の型のやつですね。
この車の純正サイズは185/65R15か195/65R15か215/45R17の3種類になります。
この中での195/65R15装着車が1番多いと思います。

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上記が普通のプリウスです。
プリウスのタイヤホイールをインチアップして履く場合、頑張れば20インチまで装着が出来ます。

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20インチ装着プリウスかっこいいですね。
しかしこれは、頑張っているだけあって、いろいろなところに支障が出てきます。
タイヤがはみ出していたり、フェンダーに当たったりと、もちろん車検も通らない仕様にもなりがちですので、
お巡りさんにも捕まってしまいます。
あと私的な事ですがこの仕様ですと車高が下げられません。
せっかく大きなホイールにしたのに車高が高くては車がしまりません。見た目も大事だと私は思います。
そしておすすめのインチアップサイズですが、215/40R18がおススメサイズになります。
何故かと言いますと、このサイズはプリウスの特別仕様車G’sの純正装着サイズだからです。

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こちらがG’sです。
プリウス 1.8・S ツーリングセレクション G’s [DAA-ZVW30-AHXEB]のタイヤサイズ
フロント・リア共に DUNLOP DIREZZA DZ101 215/40R18 85W
プリウス 1.8・S ツーリングセレクション G’s [DAA-ZVW30-AHXEB]のホイールサイズ
フロント・リア共に リム径 18インチ リム幅 7.5J インセット +50mm
このタイヤホイールのサイズですと、はみ出しもしませんし、車検も通ります。
G’sはそもそも純正より1.5cm車高が下がっていますのでローダウンにも対応しています。
この様にプリウスに限らず、その車種の最高グレードまたは特別仕様車、純正オプションで設定のあるサイズをお手本に
インチアップすれば、無理なくお車をかっこよくすることが出来ると思います。

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columns タイヤ知識 軽自動車

軽自動車用タイヤ比較とおすすめ

皆さん、こんにちはタイヤワールド館ベストです。
今回は、軽自動車用のタイヤについてお話ししたいと思います。
軽自動車によく使われているサイズですが、平成20年ごろまでは155/65R13が主流でした。
車のグレードが良いと165/55R14がついてくるものが多かったです。
平成20年以降は145/80R13と155/65R14が主流になりました。
グレードが良いものは165/55R15と15インチが標準で付いてきます。
これは車の低燃費化が進みタイヤの直径を大きくして走行距離を伸ばしたいのと、
タイヤの幅を狭くすることで、路面からの抵抗を減らし、結果燃費が良くなるようにしているものと思います。

軽自動車用タイヤサイズ別パターン設定表

DUNLOP/ダンロップ
エナセーブ EC203 エナセーブ RV504 ルマン4 LM704 エナセーブプレミアム
155/65R13
165/55R14
145/80R13
155/65R14
165/55R15
TOYO TIRE/トーヨータイヤ
トランパスLuK ナノエナジー3 テオプラス DRB
155/65R13
165/55R14
145/80R13
155/65R14
165/55R15
BRIDGESTONE/ブリヂストン
プレイズPX-C エコピアEX20C エコピアEX20CタイプH ネクストリー
155/65R13
165/55R14
145/80R13
155/65R14
165/55R15
YOKOHAMA TIRE/ヨコハマタイヤ
レグノGRレジェーラ ブルーアースAE-01 エコスES31 ブルーアースRV-02
155/65R13
165/55R14
145/80R13
155/65R14
165/55R15

軽自動車用タイヤを比較するにあたって、もう1つ重要なポイントがあります。
それは、軽自動車のタイプです。大きく分けると、アルト・ワゴンR・ミラ・ムーブ・Nワン・Nワゴンの様な
普通の大きさの車とスペーシア・タント・ウェイク・N−BOX・デイズルークス等の背の高いミニバンタイプの車です。
特にミニバンタイプの軽自動車は、基本的に純正タイヤサイズは155/65R14の物が多いのですが、
グレードが低い車やインチダウンしている車は145/80R13を履いています。
最近ネット上の書き込みを見ると、タントやN−BOXで145/80R13を履いていると、タイヤの寿命が極端に
短いと言っている方を多く見ます。これはあまり車の乗り方には左右されず起こっているようです。
解決策として155/70R13や165/70R13にサイズ変更を検討している方やアドバイスされている方を見受けますが、
ぜひ155/65R14にしてみてください。問題が解決されるはずです。
では、サイズ別のタイヤ比較とオススメをしていきたいと思います。

155/65R13

こちらのサイズラインナップですが大きく分けると3タイプに分けることが出来ます。

スタンダードタイヤ
テオプラス・ネクストリー・エコスES31

エコタイヤ
エナセーブEC203・ナノエナジー3・ブルーアースAE-01

ミニバン用タイヤ
エナセーブRV504・トランパスLuk

の3タイプです。
スタンダードタイヤはお財布に優しい価格重視のタイヤ。
エコタイヤは低燃費性能が優れているタイヤ。
ミニバンタイヤは背の高い車でもふらつきの少ないタイヤです。
タイヤサイズが155/65R13ですと、もともとタイヤ1本の単価があまり高くありませんし、
背の高い車も少ないのでエコタイヤがオススメです。

165/55R14

155/65R13と大きく違う点は、ルマン4(LM704)とレグノGRレジェーラが追加になります。
165/55R14も155/65R13のインチアップサイズですので、背の高い車も少ないので基本的には
エコタイヤがオススメですが、乗り心地、静かさを重視するならば、
ルマン4(LM704)とレグノGRレジェーラもエコタイヤよりはお値段が高くなりますが、視野に入れてみてください。
特に新発売のレグノGRレジェーラはさすがブリヂストンの商品です。
お客様から高い評価を受けているようです。

145/80R13

こちらのサイズは、スタンダードタイヤ3種類エコタイヤ4種類と5サイズの中で1番種類が少ないサイズになります。
こちらのサイズもタイヤ1本の単価があまり高くありませんので基本的にはエコタイヤがオススメですが、
上記にも書きましたが、背の高いミニバンタイプの車は155/65R14にサイズ変更することをオススメいたします。

155/65R14

このサイズが1番バリエーションが豊富です。

スタンダードタイヤ
テオプラス・ネクストリー・エコスES31

エコタイヤ
エナセーブEC203・ナノエナジー3・ブルーアースAE-01・プレイズPX-C・エコピアEX20C

ミニバン用タイヤ
エナセーブRV504・トランパスLuk・エコピアEX20C タイプH・ブルーアースRV-02

の他に、ハイブリット用のエコタイヤ、エナセーブプレミアムと乗り心地・静粛性に特化した
ルマン4(LM704)とレグノGRレジェーラが追加になります。
オススメは、アルト・ワゴンR・ミライース・ムーブなどの燃費が30Km以上のスペックを持つお車ならば、
エナセーブプレミアムスペーシア・タント・ウェイク・N−BOX・デイズルークス等の背の高いミニバンタイプ
の車であれば、ミニバン用タイヤがオススメです。165/55R15も基本的には155/65R15と一緒になります。

まとめ
・軽自動車全般的には1本の単価があまり高くありませんので基本的にはエコタイヤがオススメです。
・背の高いミニバンタイプの車であれば、ミニバン用タイヤがオススメです。
・背の高いミニバンタイプの車は145/80R13はオススメではありません。
・燃費が30Km以上のスペックを持つお車ならば、エナセーブプレミアムがオススメです。(155/65R14限定)
・乗り心地、静かさを重視するならば、ルマン4(LM704)とレグノGRレジェーラがオススメです。