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    【プロが教える】ホイールPCDとは?測り方や確認方法・車種別早見表まで解説

    「気に入ったデザインのホイールを見つけたけれど、自分の車に付くのかわからない」 「新型車に乗り換えたら、前の車のホイールが使えないと言われた」といった疑問をお持ちではないでしょうか。

    ホイール選びで必ず直面するのが、PCDという問題です。デザインやサイズが完璧でも、この「穴の間隔」が1mmでも異なれば、大切な愛車に装着することはできません。

    とくに近年、ランドクルーザー300系や40系アルファード、60系プリウスなど、人気車種のフルモデルチェンジに伴う「PCD規格の変更」が相次いでおり、プロの現場でもこれまで以上に正確な知識が求められています。

    この記事では、タイヤ・ホイールのプロである「タイヤワールド館ベスト」が、PCDの基礎知識から正しい測り方、そして各メーカー(主要車種・最新車種)のPCD早見表までを作成し、徹底解説します。

    さらに、「どうしてもこのホイールを履きたい!」という時の最終手段であるPCD変換スペーサーのメリットと注意点についても、安全性の観点から詳しくお伝えしていきます。

    PCDとは?ホイール選びで絶対に間違えられない「穴の間隔」

    PCDとは?ホイール選びで絶対に間違えられない「穴の間隔」

    ホイール選びにおいて「デザイン」と同じ、あるいはそれ以上に重要なのが「PCD」です。どんなにお気に入りのホイールでも、この数値が1mmでも異なれば、自分の車に装着することはできません。

    詳しく解説していきます。

    PCD(Pitch Circle Diameter)の定義

    PCDとは「Pitch Circle Diameter(ピッチ・サークル・ダイアメーター)」の略称で、ピッチサークルとも呼ばれます。

    具体的には、ホイールを固定するための各ボルト穴の中心を結んでできる「円」の直径(mm)を指します。

    例えば「PCD 114.3」であれば、ボルト穴の中心を結んだ円の直径が114.3mmであることを示しています。
    一般的に、国産車のホイールサイズ表記では「5H 114.3(5穴でPCDが114.3mm)」のように、穴数とセットで表記されることが一般的です。

    なぜ「100」や「114.3」など複数の種類がある?

    「すべて統一してくれればいいのに」と思うかもしれませんが、これには車の設計上の理由があります。

    項目 解説
    車両重量とパワーへの対応 車が重く、馬力が大きいほど、ホイールを固定する部分にかかる負担が増えます。
    そのため、大きな車や高性能車ほど、PCDを大きくしたり穴数を増やしたりして強度を確保します。
    各メーカーの設計思想 一般的にコンパクトカーには「PCD 100」、普通車には「PCD 114.3」という基準がありますが、近年では世界戦略車として欧州車規格(112や120など)を採用する国産車も増えています。

    このように、車のサイズや走行性能に合わせて最適な強度が計算されているため、複数の規格が混在している状況です。

    【実践】ホイールPCDの確認方法と測り方

    【実践】ホイールPCDの確認方法と測り方

    自分の車のPCDを正しく知ることは、ホイール選びの第一歩です。

    ここでは、確実な確認方法から、現物しかない場合の測り方のコツまでを解説します。

    ホイール裏側の「刻印」や「ラベル」で確認

    最も確実で簡単な方法は、ホイール自体に刻まれている情報を確認することです。
    ほとんどのアルミホイールには、スポークの裏側や、車体との接地面(フランジ部)にサイズが刻印されています。

    刻印の例 18×7.5J 5h -114.3 +48

    この場合、末尾の「114.3」がPCDを指しています。

    項目 内容・数値 解説
    リム径 18 ホイールの直径(インチ)
    リム幅 7.5J ホイールの横幅(インチ)とフランジ形状
    穴数 5 ボルトを通す穴の数
    P.C.D. 114.3 ボルト穴の中心を結んでできる円の直径(mm)
    インセット +48 リム中心線から取付面までの距離(mm)

    もし長年の使用で刻印が読めない場合は、センターキャップを外した表側や、リムの内側に貼られた製品ラベルを確認してみましょう。

    どこにも見当たらない場合は、次項で解説する測り方を活用してください。

    メジャーを使った「測り方」のコツ

    メジャーで直接測る場合は、ボルト穴の数によって測り方が異なる点に注意が必要です。

    穴数 測り方のポイント
    4穴
    6穴
    対角線上にある穴の中心から中心までを直線で測る。
    5穴 中心を通る対角線上に穴がないため、「隣り合う穴の中心間の距離」に1.7倍を掛けるとおおよそのPCDが算出できます。

    5穴ホイールのボルト穴を線で結ぶと「正五角形」になります。
    数学的な性質上、この正五角形の中心を通る直径(PCD)は、一辺の長さに約1.701倍を掛けた数値になるため、現場ではこの係数が使われています。

    ただし、PCDの実測には非常に高い精度が求められます。
    数ミリの測定誤差で「112か114.3か」の判別を誤ると、ホイールが装着できないばかりか、無理に取り付ければ脱輪などの重大な事故に繋がりかねません。

    メジャーでの計測はあくまで「目安」とし、最終的にはネットの車種別適合表を確認するか、タイヤ専門店で正確なマッチングを依頼するのが最も確実で安全です。

    専用ツール「PCDゲージ」もある

    中古ホイールを頻繁にチェックする方や、より正確な数値を知りたい場合に便利なのが「PCDゲージ」です。

    専用ツール「PCDゲージ」

    参考:良匠 Amazon公式サイトより

    ボルト穴に差し込むだけで、PCD 100 / 114.3 / 120 / 139.7といった主要なサイズを瞬時に判定できるプレート型のツールです。
    整備現場やカスタムショップでは欠かせないアイテムの一つとされています。

    代表的なPCD一覧・種類別早見表

    代表的なPCD一覧・種類別早見表

    PCDはメーカーごとに「標準」とされる数値がありますが、近年は同じメーカー内でも車種や年式によって異なるケースが増えています。

    主要メーカー・車種別早見表

    日本の公道を走る主要な車種の傾向を一例としてまとめました。

    PCD (mm) 穴数 主な該当車種・カテゴリー
    100 4穴 軽自動車全般、ノート、アクア、フィット、デミオなど
    100 5穴 プリウス(30/50系)、カローラ、シエンタ、86/BRZ、スバル車(インプレッサ等)
    114.3 5穴 国産普通車の主流(アルファード、セレナ、CX-5、エクストレイル、クラウンなど)
    139.7 6穴 本格SUV・商用車(ハイエース、ランドクルーザープラド、パジェロ)など

    最近は、欧州車で使用されるPCDへ移行している車種も増えています。
    国産車だからと決めつけるのは危険ですので、乗っている車種のPCDは必ずチェックしておいてください。

    輸入車やSUVの特殊なPCD

    輸入車(外車)は国産車とは異なる独自の規格を採用していることが多いです。

    PCD (mm) 主なメーカー・車種 特徴
    112 メルセデス・ベンツ、アウディ、VW、BMW(現行F/G系) 欧州車の現在のスタンダード。国産車よりもボルト穴の間隔がわずかに狭い。
    120 BMW(旧E系)、レクサス(LS/LC)、ランドローバー(ディフェンダー等) 高出力車や重量級の大型車に採用される。剛性が高く、ハブ径も大きい傾向。
    108 ボルボ、プジョー、シトロエン、ランドローバー(イヴォーク等) 欧州のコンパクト〜ミドルサイズに多い。選択できるホイールが限られる傾向。
    127 ジープ(ラングラー JK/JL)、グランドチェロキー アメ車系SUVに多い特殊サイズ。国産車用はほぼ流用不可。
    130 ポルシェ(911/カイエン)、メルセデス・ベンツ(Gクラス) 超高性能スポーツカーや本格クロカン車用の特殊規格。

    なお、トヨタ車でも最新モデルでは欧州規格へシフトしている例もあります。

    同じ車種でも型式によってPCDが変わることもある

    「ずっとこの車に乗っているから、PCDは知っている」という思い込みには注意が必要です。
    車がフルモデルチェンジして型式(世代)が変わると、メーカーが設計を根本から見直し、PCDの規格自体を変更することがあります。

    特に近年、人気車種でこの「PCD変更」が相次いでいます。
    代表的な例を見てみましょう。

    車種名 前型までの規格 (P.C.D. / 穴数) 現行モデル(新型)の規格
    ランドクルーザー 150/ 5穴
    (100系・200系)
    139.7 / 6穴
    (300系)
    アルファード / ヴェルファイア 114.3 / 5穴
    (10系・20系・30系)
    120 / 5穴
    (40系)
    プリウス 100 / 5穴
    (20系・30系・50系)
    114.3 / 5穴
    (60系)

    このように、同じ車名であっても「型式が変われば、足回りのルールが変わる可能性もある」と考えておくのが、ホイール選びで失敗しないための鉄則です。

    どうしても履きたい時の最終手段「PCD変換スペーサー」とは

    どうしても履きたい時の最終手段「PCD変換スペーサー」とは

    参考:Amazon公式サイトより

    「デザインは最高だけど、自分の車とPCDが合わない」という時の最終手段として使われるのがPCD変換スペーサーです。

    上手に活用できれば、PCDサイズ違いのホイールでも装着できる可能性がありますので、知識として覚えておきましょう。

    PCD変換スペーサーとは?仕組みも解説

    通常のスペーサー(板状のもの)とは異なり、スペーサー自体に別のPCD規格ボルトが打ち込まれているパーツです。

    項目 内容
    仕組み 車体側のハブボルトにスペーサーをナットで固定し、
    そのスペーサーから出ている「別の間隔のボルト」にホイールを装着する
    変換の例 車体側(PCD 100)→ スペーサーを介する
    → ホイール側(PCD 114.3)という変換が可能
    主な注意点 スペーサーの厚み(一般的に15mm〜)の分だけホイールが外側に飛び出すため、
    フェンダーとの干渉やインセットの変化に注意が必要

    PCD変換スペーサーを使うメリット

    PCD変換スペーサーの最大の魅力は、「制約を超えたホイール選び」が可能になることです。

    本来、車の設計段階で決まっているPCD規格に縛られると、選べるデザインは限られてしまいますが、このパーツを使うことでその壁を取り払うことができます。

    メリット 内容
    選択肢が無限に広がる 本来は装着できない他メーカーの純正ホイールや、
    輸入車専用デザインのホイールなどが装着可能
    ワイドトレッド化(ツライチ) スペーサーには必ず「厚み」があるため、
    タイヤが外側に出ることでドレスアップ効果が可能

    PCD変換スペーサーを使用する上での注意点

    便利な反面、以下のリスクを必ず理解しておく必要があります。

    注意項目 リスクと対策
    フェンダー突出 スペーサーには最低でも15mm程度の厚みがあります。ホイールが車体からはみ出すと車検非対応になるため、事前の計算が必須です。
    強度の確保 安価で低品質なアルミ材を使用した製品は、ボルトが折れたり本体が割れたりする危険があります。信頼できるメーカーの「鍛造(たんぞう)」製品を選びましょう。
    ハブボルトの逃げ 車体側のボルトがスペーサーから突き出る場合、ホイール側にそのボルトを逃がすための「逃げ(凹み)」がないと装着できません。
    走行性能への影響 構造が複雑になる分、ハンドルのブレ(ジャダー)が発生しやすくなります。ハブリング付きの製品を選ぶなど、精度へのこだわりが重要です。

    もし不安がある方は、タイヤ専門店等へ相談の上ご購入くださいね。

    タイヤワールド館ベスト店舗一覧

    ホイール選びで失敗しないためには「PCD・穴数・ハブ径」の3点を確認

    ホイール選びで失敗しないためには「PCD・穴数・ハブ径」の3点を確認

    ホイールが自分の車に装着できるかどうかを判断するには、「PCD」「穴数」「ハブ径」の3つがすべて適合している必要があります。

    項目 内容 注意点(互換性がない場合)
    P.C.D. ボルト穴を結ぶ円の直径 数ミリの差でもボルトが通らず、装着不可
    穴数(ホール数) ボルト穴の数そのもの P.C.D.が同じでも穴数が異なれば装着不可
    ハブ径 中心の穴の直径 小さいと装着不可。大きすぎる場合はハブリングで埋めると装着可能

    PCD

    PCDに関しては、今回解説した通りボルト穴を結ぶ円の直径であり、数ミリの差でボルトが通らず装着できませんので、必ずチェックしてくださいね。

    穴数(ホール数)

    次に穴数(ホール数)ですが、これはホイールを固定するボルト穴の数そのものを指します。
    PCDの数値が同じ「114.3」であっても、4穴(コンパクトカー等)と5穴(ミニバン等)では互換性がなく、物理的に取り付けることは不可能です。

    ハブ径

    意外と見落としがちなのがハブ径です。
    これはホイール中心にある穴の直径を指し、車体側の突起(センターハブ)と隙間なく噛み合うことで走行時の「芯」を出します。

    ホイール側の穴が車体側より小さいと装着できず、逆に大きすぎる場合は「ハブリング」という樹脂製のリングで隙間を埋めることで装着可能です。ただし、ハブリングなしで隙間がある状態で走行すると、高速走行時にハンドルが激しく震える原因になります。

    これら3つの数値は、一つでも欠けると装着できない・安全な走行に支障をきたすため、必ずセットで確認するようにしましょう。

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    作成者: ベストライターチーム

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