「ローダウン取り付けに興味があるけれど、どこから始めれば良いのかわからない…」と悩んでいませんか?車のローダウンは、見た目だけでなく、走行性能にも影響を与えるため、正しい知識と準備が大切です。
この記事では、ローダウンの種類から各方法のメリット・デメリット、取り付け方や実際の事例までわかりやすく解説します。初心者でも安心して始められるように、選び方まで詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ローダウンとは?
ローダウンとは、サスペンションの調整や変更で、クルマの最低地上高を低くすることです。ローダウンすることで車高が下がり、かっこよい見た目となります。
また、見た目のカッコよさだけでなく、走行性能の向上にもつながる点が魅力です。
ローダウンの種類
ローダウンには、大きく分けて以下の4つの種類があります。
- ダウンサス
- 車高調
- エアサス
- ハイトダウンブロック
それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
1. ダウンサスの特徴
ダウンサスはスプリングを交換することで車高を下げる最も一般的なローダウンの方法です。バネレートが上がるため、ある程度硬めの乗り心地になります。車種別の専用設計が多く、比較的安価に導入できます。
メリット | デメリット |
---|---|
・コストパフォーマンスが高い。 ・取り付けが比較的簡単。 車高を下げることで、見た目がスポーティになり、ハンドリングが向上します。 |
・乗り心地が硬くなる場合がある。 ・バネレートを細かく調整できない。 ・車高の調整幅が限られている。 |
2. 車高調
車高調は、スプリングとショックアブソーバーを一体化したパーツで、車高と減衰力を自由に調整できます。ダウンサスよりも幅広いセッティングが可能で、高性能なモデルは、サーキット走行にも対応できる性能を持っています。
車高調にはバネの取り付け位置を調整して車高を変える「ネジ式車高調」と調整可能範囲が広い「全長調整式車高調整」があり、「ネジ式車高調」は比較的リーズナブルで購入することができます。
メリット | デメリット |
---|---|
・乗り心地を自分好みに調整できる ・車高を細かく調整できる ・高速走行時の安定性も向上する |
・ダウンサスに比べて高価 ・取り付けが複雑で、専門知識が必要な場合がある ・初めての調整では、適切なセッティングが難しい場合がある |
3. エアサス
エアサスは、空気圧で車高やサスペンションの調整を行うローダウン方法です。ボタン一つで車高を上げ下げでき、様々な状況に対応できます。
エアサスはエアサスペンションの略で、金属製のスプリングではなく空気をスプリングの代わりに使用したサスペンションシステムで高級車やバスなどに使用されています。
メリット | デメリット |
---|---|
・車高を自由に調整できる ・乗り心地を重視する場合は、柔らかく設定することも可能 ・段差や悪路でも車高を上げてクリアできる |
・高価で、取り付けも複雑 ・エア漏れなどのトラブルが発生する可能性がある ・メンテナンスの手間がかかる |
4. ハイトダウンブロック
ハイトダウンブロックは、車体と車軸の間にブロックを挟んで車高を下げる商品で、主に後輪の車高を簡単に下げるためのものです。一般的にはダウンブロックとUボルトがセットになったキットで、ハイエースやキャラバンなどで使用されています。
主にリアサスのみの調整に適しているため、全体的な車高ダウンには向いていません。
メーカーはGenb(玄武)が有名で、こちらの商品を選択しておけば間違いないでしょう。
メリット | デメリット |
---|---|
・比較的安価 ・見た目以外で、走行性能の向上が見込める |
・前後の車高のバランスが崩れる可能性がある ・全体的なローダウンには不向き |
どの方法でローダウンすればよい?
ローダウンの方法を選ぶ際には、ご自身の車種、予算、求める乗り心地、そしてカスタムの目的に合わせて 検討することが大切です。
それぞれのローダウン方法には、メリットとデメリットを説明していきます。
方法 | メリット | デメリット | おすすめの人 |
---|---|---|---|
ダウンサス | コストパフォーマンスが高い、取り付けが比較的簡単 | 乗り心地が硬くなる場合がある、調整幅が限られる | 予算を抑えたい方、見た目を重視したい方 |
車高調 | 乗り心地を自由に調整できる、車高を細かく調整できる | 高価、取り付けが複雑 | 乗り心地と見た目のバランスを重視したい方、サーキット走行も楽しみたい方 |
エアサス | 車高を自由に調整できる、乗り心地を柔らかくできる | 高価、メンテナンスが必要 | 車高を頻繁に変えたい方、高級感を追求したい方 |
ローダウンだけならダウンサスがおすすめ
ダウンサスは標準装備されているスプリングを「ダウンサス」と呼ばれるバネへ交換する事だけでローダウンをすることがきます。
メジャーメーカーの商品はバネ交換だけでローダウンできるので、比較的安価で手軽にローダウンを楽しめます。
総合的な乗り心地も調整する場合は車高調がおすすめ
車高調とは、ショックアブソーバー部分にネジ式の車高調整機構を備えた足回りで、調整可能な範囲内で自由に車高を変えることができる商品です。
車高を下げるだけではなく、乗り心地の調整ができる「減衰力調整機能」を備えているものもあり、全長調整式の場合、ストローク量も変化しないので、ショックの性能が充分に発揮されます。
乗り心地や操作性まで含めて、総合的にカスタムしたいという方は、車高調への交換を検討されるのがおすすめです。
エアサスは大掛かりな変更だが取り付け後はとても快適
エアサス化の大きなメリットは、リモコンなどで車高を容易に変えられる点です。
しかしながら取り付けは車体や足回りの分解作業が伴い、専門知識や経験がない人は業者に依頼することが望ましいです。また、構造も複雑で価格相場は20万〜と他の方法と比較して高額です。
また、エアサスを装着した場合は、陸運局へ構造変更の申請として以下の5つの書類が必要となります。
2.改造等の概要説明書
3.外観図
4.改造部分詳細図
5.強度検討書
お金や手間をかけても快適な愛車にしたい!という方はエアサスも検討してみてください。
当店でのダウンサス・車高調取り付けの流れ
簡単に、ダウンサス・車高調の取り付けの流れをご紹介します。
● 車高調の取り付け方
ダウンサスの取り付け方
ダウンサスの取り付けの手順は以下の通りです。フロントとリアに分けて見ていきましょう。
使用商品 | RS-R |
---|---|
お車 | アルテッツァ |
フロント
- 純正ショックを外すために必要なネジ類を外す
- 純正ショックが外れたらRSRを移植し、取り付ける
- 外したネジ類、全ての部品を戻す
リア
- アームを下ろすために必要なネジ類を外す
- アームを無事に下ろしたら純正ショックを外すための部品を外す
- 純正ショックを外したらRSRを移植し、取り付ける
- 外したネジ類、全ての部品を戻す
- アームも元の位置に戻して取付完了
取り付けのBefore/After
【 Before 】
【 After 】
車高調の取り付け方
車高調の取り付け方の取り付けの手順は以下の通りです。こちらもフロントとリアに分けて見ていきましょう。
使用商品 | タナベ・サステックプロ |
---|---|
お車 | ピクシスメガ |
フロント
- 純正ショックについているすべてのネジを外す
- ホース類のネジを外し、全体的にゆとりを取る
- ショックのキャンバーボルト2つを外す
- 純正ショックを取り外す
- タナベ サステックプロを取り付ける
- 外したネジ・ホース類を戻し止める
リア
- ショックの根元のネジを外す
- リアアッパーのネジを外す
- ショックを外す
- タナベ サステックプロ(サスも)を取り付ける
- 外したネジ類を戻し止める
取り付けのBefore/After
【 Before 】
【 After 】
【ローダウン】当店でのダウンサス/車高調/ローダウンブロックキットの取り付け事例
当店で実際にお取付させていただいた事例をご紹介いたします。ダウンサスと車高調以外にも、ローダウンブロックでの高さ調整、また持ち込みの用品でももちろんご対応いたします。
希少車や輸入車にもぜひおまかせ下さい!
- 【ダウンサス】フリード(GB4)×RSR:Ti2000
- 【ダウンサス】Nバン×タナベNF210:JJ1NK
- 【ダウンサス】アルテッツァ×持ち込みRSR
- 【車高調】BMW MINI F54クラブマン×ビルシュタイン:B14
- 【車高調】RX-7×HKS:HIPER MAX SP
- 【車高調】ピクシスメガ×タナベ:サステックプロZT40
- 【車高調】プリウス×HKS:HIPER MAX S-styleC
- 【ローダウンブロック】キャラバン×玄武:ハイトダウンブロックキット
1. 【ダウンサス】フリード(GB4)にRSR:Ti2000装着
フリード(GB4)にRSR:Ti2000をお取り付け。車両からダンパーを外し、アッパーマウントという部分を外し取付していきます。逆の工程を行えばフロント側の作業は完了です。
リアはショックとサスが別体になってるため、サスを外して交換すれば終了です。アライメント調整はバネが馴染んでから後日行います。
サラッと下がったことにより段差も気にすることなく、見栄えも良くなりバッチリ決まりましたね。
お車 | フリード |
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ダウン方法 | ダウンサス |
商品 | RSR・Ti2000 |
商品詳細 | 商品公式サイト |
作業時間 | 3時間程 |
ダウン量 | 前後とも3センチ |
実施店舗 | 泉八乙女店 |
2. 【ダウンサス】Nバン×タナベNF210装着
ホンダNバンにタナベAF210のJJ1NKを装着。純正バネからフロント→リアの順に装着。
ダウン幅は-15、バネレート→2.7、純正バンプカット不要で完了です。
お車 | Nバン |
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ダウン方法 | ダウンサス |
商品 | タナベNF210 |
商品詳細 | 商品公式サイト |
ダウン量 | -15 |
実施店舗 | 仙台本店 |
3. 【ダウンサス】アルテッツァ×持ち込みRSR
トヨタのアルテッツァにお持ち込みのRSRをお取り付け。タイヤホイールも持ち込んでいただき、タイヤ交換もあせていただきました。お持ち込みのタイヤ交換、用品取付もお気軽にご相談くださいね!
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お車 | ピクシスメガ |
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ダウン方法 | ダウンサス |
商品 | RSR |
商品詳細 | 商品公式サイト |
ダウン量 | 約3㎝ |
実施店舗 | 泉八乙女店 |
4. 【車高調】BMW MINI F54クラブマン×ビルシュタイン:B14
BMW MINI F54クラブマンにビルシュタイン:B14お取り付けです。前車でもお取り付けし、乗り味が気に入っ
たとの事で今回もご指名でした。
見比べると一目瞭然。同じ車種とは思えません!!毎回思いますが車にとって車高って本当に大切ですね。
元々ホイールベースが長いクラブマンが更に長くなった様に見え、とてもカッコイイです。
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お車 | BMWMINIクラブマン |
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ダウン方法 | 車高調 |
商品 | ビルシュタイン:B14 |
商品詳細 | 商品公式サイト |
実施店舗 | 古川店 |
5. 【車高調】RX-7×HKS:HIPER MAX SP
RX-7にHKS:HIPER MAX SPをお取り付け。こちらのTYPE RZはなんと2000年10月18日に発表された175台限定生産の超希少車!2シーター化レカロと共同開発したフルバケットシート、BBS製17インチ鍛造ホイールやハードタイプのビルシュタインダンパー・赤いステッチの入ったナルディ製専用ステアリング・専用カラーのホワイトボディ!
やっと見つかった希少車なのです!おめでとうございます!
それではさっそく作業!ああ久々のMAZDA車しかも希少車…
取り付けるのは金色がカッコイイHKS HIPER MAX SPです。
ホイールはADVAN Racing GTで前後共にフェンダー加工無しで最低地上高も車検基準範囲内。とってもカッコ良く仕上がりました。
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お車 | RX-7 |
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ダウン方法 | 車高調 |
商品 | HKS:HIPER MAX SP |
商品詳細 | 商品公式サイト |
実施店舗 | 古川店 |
6. 【車高調】ピクシスメガ×タナベ:サステックプロZT40
ピクシスメガにタナベ:サステックプロZT40をお取り付け。KYB社の高度なテクノロジーがフルに活かされた究極のサスペンション性能で、発進時、停止時など極微低速域(KYB社)で見られる実際のダンパーの動きとドライバーが受ける作動感覚のズレを同じくさせる『TVS』を搭載。
超微低速域にまでこわだったシリーズが「タナベのサステックプロ」です。
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お車 | ピクシスメガ |
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ダウン方法 | 車高調 |
商品 | タナベ:サステックプロZT40 |
商品詳細 | 商品公式サイト |
実施店舗 | 泉八乙女店 |
7. 【車高調】プリウス×HKS:HIPER MAX S-styleC
プリウスにHKS:HIPER MAX S-styleCをお取り付け。家族や仲間たちで快適なドライブを楽しみつつ、カッコよくカスタマイズもしたい。長距離ドライブでも疲れない乗り味にしたい。そんな普段使いでのリクエストを考慮し、ローダウンしていることすら忘れさせる乗り味を実現しました。
ベストセラー「S-style」の最高傑作登場!硬くもなく、柔らかくもない、快適な走りを実現します。
※この商品は現在販売終了しています。
お車 | プリウス |
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ダウン方法 | 車高調 |
商品 | HKS:HIPER MAX S-styleC |
商品詳細 | 商品公式サイト |
実施店舗 | 仙台本店 |
8. 【ローダウンブロック】キャラバン×玄武ハイトダウンブロックキット
キャラバンに玄武ハイトダウンブロックキットをお取り付け。ローダウンブロックキットは、噛ませることで簡単にローダウンすることができ、今回はリアを1インチ(2.54㎝)下げました。
キャラバンやハイエースなどの車種には、ローダウンブロックキットもおすすめです。
今回のキャラバンは、走行性能アップが目的です。車高が低くなることで、車体の下を通る気流が減り、
安定した走行が可能になります。また、車体の重心が低くなるためカーブ時のフラつきも抑えられます。
このようにローダウンは車のスタイルや見た目を変えるだけでなく、たったの指一本分の幅で安全性や運転のしやすさ、乗りやすさを考えて取り付ける目的もあります。
車体をリフトで上げた時の、○の部分にブロックヴィットを噛ませていきます。
お車 | キャラバン |
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ダウン方法 | ハイトダウンブロック |
商品 | 玄武・ハイトダウンブロックキット |
商品詳細 | 商品公式サイト |
ダウン量 | リアを1インチ(2.54㎝) |
実施店舗 | 泉八乙女店 |
まとめ
ローダウンの取り付けは、車の外観を大きく変えるだけでなく、走行感や安定性にも影響を与える大切なカスタムです。今回の記事では、ローダウンの方法や取り付けの手順、実際の取り付け事例について解説しました。
初めてローダウンに挑戦する方は、ぜひ事前に必要な知識をしっかりと身に付け、安全面にも配慮して施工することが重要です。
理想のスタイルと快適なドライブを実現するために、自分に合ったローダウンを楽しんでみてくださいね。