最終更新日 2024年8月2日
1967年に初代モデルが発売されたハイエースは、働く車として50年以上愛され続けているトヨタの人気車種です。
近年では、キャンプやサイクリングなどのアウトドアに使用する人や、カスタマイズを楽しみたい人にも注目されています。
長い歴史のあるハイエースには、初代から現行の5代目まで多くのモデルがあり、インチアップをしたくても「どのサイズを選べばいいのかわからない…」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、ハイエースにオススメのホイールとタイヤを紹介します。注意点も解説するので、自分の車に合ったものを選べますよ。
ハイエースのインチアップを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
- ハイエースの種類
- ハイエースのタイヤ・ホイールサイズ早見表
- ハイエースのインチアップ時のホイールサイズ
- ハイエースにオススメ!サイズ別ホイールをご紹介
- ┗15インチ:KYOHO(共豊) PPX MIL8
- ┗15インチ:ハヤシレーシング ハヤシストリート タイプSTH
- ┗16インチ:MLJ エクストリームJ XJ04
- ┗16インチ:MID(マルカ) ナイトロパワー M26 CROSS FANG
- ┗17インチ:ギブソン カミュラ
- ┗17インチ:クリムゾン マーテルギアヴァンパイア
- ┗18インチ:ファブレス ヴァローネ MC-9
- ┗18インチ:ファブレス パンデミックLM-8モノブロック
- 200系ハイエースに乗用車用タイヤはNG
- ハイエースのインチアップ時の注意点
- ハイエースのインチアップは車検に通る?
- ハイエースのホイールのことならタイヤワールド館ベストへ!
ハイエースの種類
ハイエースには、初代から現行型まで5つのモデルがあります。その中でも現行の200系はマイナーチェンジや一部改良を繰り返し、2024年1月に8型が登場しました。アウトドアを意識した「アースカラーパッケージ」が追加になり、さらにパワーアップしています。
モデル | 期間 |
---|---|
初代ハイエース(10系) | 1967年~1977年 |
2代目ハイエース(20,30,40系) | 1977年~1982年 |
3代目ハイエース(50系) | 1982年~1989年 |
4代目ハイエース(100系) | 1989年~2004年 |
5代目ハイエース(200系) | 2004年~ |
ハイエースのタイヤ・ホイールサイズ早見表
ハイエースのタイヤサイズと、純正ホイールのサイズを紹介します。ハイエースは発売から年数がたっているタイプもあります。今回は100系と200系にわけて解説しますが、年式やモデルによって細かくサイズが異なるので、注意が必要です。
また、同じ年式でも車のタイプによってサイズが変わる場合もあります。必ず現車で確認するようにしましょう。
100系
100系ハイエースは、発売期間が1989年〜2004年とかなり幅があります。一例として、年式とグレードを絞って紹介します。
年式 | グレード | 型式 | タイヤサイズ | ホイールサイズ |
---|---|---|---|---|
1992年 | SW | Q-LH140G | 195SR14 | 14×5.5 JJ 5 114.3 35 |
1996年 | グランドキャビンG-e(スーパーロング) | KD-KZH120G | 195/70R15 | 15×6 JJ 5 114.3 29 |
1999年 | デラックス(ロング)標準ルーフ | KH-KZH116G | 215/70R15 | 15×6 JJ 6 139.7 30 |
2004年 | スーパーカスタム セミミドルルーフ | KH-KZH100G | 205/70R15 | 15×6 JJ 5 114.3 29 |
同じ年式でも設定がちがうケースがあるので、現車で確認することをオススメします。
200系
200系ハイエースはタイヤのサイズもホイールのサイズも統一されていますが、現行のハイエースバンにはタイヤサイズが一部異なるタイプがあります。
タイヤサイズ | ホイールサイズ |
---|---|
195/80R15 | 15×6 J 6 139.7 35 |
185/75R15(ハイエースバン ジャストロー) | 15×6 J 6 139.7 35 |
現行モデル以前のタイプにはホイールサイズが同じではない可能性もあるので、注意が必要です。
ハイエースのインチアップ時のホイールサイズ
ハイエースのインチアップを行うときのホイールサイズを紹介します。ホイールサイズはあくまで目安です。細かい数値は同じ年式のモデルでも、1台1台異なります。
現車での確認はもちろん、悩んだときはプロに相談するようにしましょう。100系と200系、それぞれ解説します。
100系
100系ハイエースは、年式やモデルによってホイールサイズが異なります。ホイールを選ぶ際、穴数やP.C.Dを間違わないようにしましょう。
一例として、穴数6、P.C.D139.7 サイズを紹介します。
インチ数 | タイヤサイズ | ホイールサイズ |
---|---|---|
16インチ | 215/65/R16 | 16×6.5 J 6 139.7 30~38 |
17インチ | 215/60R17 | 17×6.5 J 6 139.7 30~38 |
18インチはセンターキャップがはみ出す可能性が高いのでオススメしません。
16、17インチでもホイールのデザインによっては内部の部品と干渉したり、フェンダーからはみ出したりする場合もあります。
サイズだけでなくホイールの形にも注意しましょう。
200系
200系ハイエースのインチアップ時のホイールサイズを紹介します。
インチ数 | タイヤサイズ | ホイールサイズ |
---|---|---|
16インチ | 215/65/R16 | 16×6.5 J 6 139.7 38 |
17インチ | 215/60R17 | 17×6.5 J 6 139.7 38 |
18インチ | 225/50R18 | 18×7 J 6 139.7 38 |
ハイエースにオススメ!サイズ別ホイールをご紹介
ハイエースはボディが平らで主張が少ないので、ホイール選びがかなり重要となります。大きなボディに負けない個性的なデザインを選べば、より愛着が湧くでしょう。
今回はインチ別に、ハイエースにおすすめのホイールをそれぞれ2つずつご紹介します。
15インチ:ハヤシレーシング ハヤシストリート タイプSTH
16インチ:MLJ エクストリームJ XJ04
16インチ:MID(マルカ) ナイトロパワー M26 CROSS FANG
17インチ:ギブソン カミュラ
17インチ:クリムゾン マーテルギアヴァンパイア
18インチ:ファブレス ヴァローネ MC-9
18インチ:ファブレス パンデミックLM-8モノブロック
15インチおすすめ1.KYOHO(共豊) PPX MIL8
KYOHO(共豊)PPX MIL8は、今じわじわとキているデイトナ系と呼ばれるホイールです。
伝統的なオフロードホイールであるサークルホール・スタイルに、デイトナレースなどで採用されているバセットホイールを融合させたデザインになっています。
黄色のリムラインが個性的なハイエースに仕上げてくれること間違いなしです。
15インチおすすめ2.ハヤシレーシング ハヤシストリート タイプSTH
ハヤシレーシングのハヤシストリートタイプSTHは、往年の伝説的なアルミホイール「ハヤシストリート」を手掛けるハヤシレーシングの200系ハイエース専用ホイールです。
無骨なホイールが多いハイエースにノスタルジックな雰囲気を持ったハヤシストリートを合わせる事で、他人とは違う雰囲気を演出することができます。
16インチおすすめ1.MLJ エクストリームJ XJ04
SUV系のホイールといえば、MLJ!と言っても過言ではないメーカーのホイールです。エクストリームJ XJ04は、
質実剛健さと上品さを兼ね備えたエッジが際立つ極太クロススポークが、タフでリアルなビードロックデザインとなっています。
カラー展開も豊富で、ボディカラーに合わせてホイールを選択できます。
16インチおすすめ2.MID(マルカ) ナイトロパワー M26 CROSS FANG
MID(マルカ)のナイトロパワー M26 CROSS FANGは、リムにガッチリとつかみかかるようなナイトロパワー全開なデザインです。オールテレンタイヤのようなゴツゴツしたタフな造形で、タイヤに負けない迫力を演出します。
アメリカンでワイルドな見た目が好みの方におすすめです。
17インチおすすめ1.ギブソン カミュラ
ギブソンは、ハイエースの魅力を最大限に発揮するカスタムパーツメーカーです。カスタムエアロパーツは自社工場で製作生産し、国産にこだわった個性的な商品ラインナップが人気です。
ギブソンカミュラは、シンプルな7本スポークですが、カラーは6種類から選択できます。
当店装着事例
タイヤはホワイトレターがシンプルなホイールを引き立たせてピッタリかと思います。
17インチおすすめ2.クリムゾン マーテルギア(MG)ヴァンパイア
クリムゾンのマーテルギア(MG)ヴァンパイアは、6スポークのディープデザインホイールです。がっちりとリムを支えるスポークは、ワイルドかつ洗練されたバランスで無骨ハイエースに仕上げることができます。
2インチアップは一気におしゃれ感が上がり、ホワイトレタータイヤが効いていて迫力も出ます。
18インチおすすめ1.ファブレス ヴァローネ MC-9
当店装着事例
ファブレスのMC-9は、ハイエースオーナーに絶大な支持を得ている人気ホイールです。太い9本のスポークが特徴で、マットブラックがシンプルながらも力強い足元を演出してくれます。
18インチおすすめ2.ファブレス パンデミックLM-8モノブロック
ファブレスのパンデミックLM-8モノブロックはコンケーブしたデザインがホイールをより大きく見せてくれます。
スポークの太さがよりお車の重厚感を生み素敵な仕上がりになりました。
200系ハイエースに乗用車用タイヤはNG
200系のハイエースは、乗用車用タイヤでは車検に通りません。
「LT(ライトトラック)タイヤ」とよばれる小型トラック用のタイヤを選ぶ必要があります。
ハイエースは車体が大きく、重さもあります。また、荷物をたくさん積み込むことを想定された車でもあるため、負荷に耐えられる能力のあるタイヤが必要です。
現行ハイエースの純正タイヤは「195/80R15 107/105S LT」、もしくは「185/75R15 106/104S LT」と表記されています。
安全に走行するためにも、負荷能力の高い LTタイヤを装着してください。
ただし、100系ハイエースのワゴンタイプの中には、乗用車用タイヤを装着していても車検に通る場合があります。
現車や車検証を確認し、車に合ったタイヤを選ぶようにしましょう。
ハイエースのインチアップ時の注意点
ハイエースのインチアップを行うときの注意点を4つ解説します。
● タイヤの種類
● インセット
● 空気圧
タイヤやホイールのサイズ以外にも、気をつけるべきポイントがあります。車検時はもちろん、安心してカーライフを楽しむためにも、しっかりと理解しておきましょう。
1つずつ解説します。
ホイールの表記
インチアップをするときは、ホイールのサイズだけでなく表記にも注意が必要です。
現行のハイエースの場合だと、ワゴンには「JWL」、バンとコミューターには「JWL-T」の表記があるものを選びましょう。
表にまとめると、以下のようになります。
規格の名称 | 異なる点 | ハイエースのタイプ |
---|---|---|
JWL | 乗用車用軽合金製ホイールに適用される安全基準 | ワゴン |
JWL-T | トラック・バス用軽合金ホイールに適用される安全基準 | バン/コミューター |
トラックやバスの場合、乗用車に比べて車両重量が重かったり、使用する環境が厳しいものだったりします。ホイールにも大きな負担がかかるため、乗用車とは異なる基準が設けられています。
ホイールは一定の基準をクリアし、十分な強度が保たれているものを装着しなければいけません。車に合ったホイールを装着しないと車検には通らないので、ホイールの表記にも注意しましょう。
適合試験は各ホイールメーカーが行い、合格したものに表示されます。
タイヤの種類
タイヤの種類にも注意が必要です。上記でも説明した通り、200系のハイエースには乗用車タイプではなく、小型トラック用の「LT(ライトトラック)タイヤ」を選ぶようにしましょう。
重さのある車体を支えたり、多くの荷物や人を乗せたりする負荷に耐えられる強さがあるタイヤを装着してください。
また、ロードインデックスの確認も重要です。ロードインデックスとは、1本のタイヤが支えられる重さのことです。たとえば、現行のハイエースだと、純正タイヤには以下のような表記があります。
乗用車用のタイヤにはない「107/105」の表記。「107」は単輪で使用したときの数値で、「105」は複輪で使用したときの数値を表しています。
複輪とは、大型のトラックやバスなどで、同じ場所に2本のタイヤが装着されているタイプのものです。重さを支えるのにタイヤが1本では足りない場合に使用されます。
ハイエースは単輪なので、ロードインデックスは「107」です。安全に走行するためにも、数値が低いものを選ばないように注意してください。
インセット
インチアップを行うときは、ホイールインセットの確認も重要です。
インセットとは、ホイールを真横から見たときの中心位置から、ホイールを車体に取り付ける面までの距離を表した数値のことです。
たとえば、ホイールサイズが「15×6 J 6 139.7 35」の場合、最後の「35」がインセットの数値になります。つまり、ホイールの中心位置から車体に取り付ける面までの距離が35mm外側にある、という意味です。
ホイールのサイズを変更すると、インセットの数値も変わります。
もし、インセットの数値を下げすぎると、ホイールがフェンダーからはみ出してしまう恐れがあります。車検に通らない可能性があるだけでなく、はみ出した部分がぶつかって事故につながるなど非常に危険です。
また、車体側にある部品への干渉にも注意が必要です。ホイールが大きくなると、その分車体とホイールのすき間もせまくなります。
内側には、ブレーキやサスペンションといった走行に直接かかわる部品が多くあります。ホイールに当たってしまうと、走行に支障が出る可能性が高いです。
インチアップ時のホイールサイズはあくまで目安です。同じ年式の同じモデルでも必ず個体差はあるため、数値はその車によって変わります。
1本ずつ数値を測定し、仮ではけるホイールで試すのが望ましいでしょう。悩んだ場合は、プロに相談することをオススメします。
空気圧
インチアップ時は、タイヤの空気圧を高めに設定する必要があります。
インチアップを行うと、ホイールが大きくなる分タイヤの面積(黒いゴムの部分)が少なくなります。すると必然的にタイヤの空気量が少なくなり、指定空気圧のままだと車の重さを支えられません。
空気圧が低いまま走行してしまうと、以下のような不具合が発生する可能性があります。
● タイヤの寿命が短くなる
● 偏摩耗を起こす
● 操舵性が不安定になる
● バーストが起こりやすくなる
安全に走行するためにも、必ず空気圧を適正に保つようにしましょう。
一例として、現行ハイエースワゴンの純正タイヤの空気圧は、以下の通りです。
タイヤサイズ | 駆動方式 | 空気圧 kPa |
---|---|---|
195/80R15 | FR | 前輪 325 後輪 300 |
上記のタイヤを16インチにアップした場合は、以下のようになります。
タイヤサイズ | 空気圧 kPa |
---|---|
215/65/R16 | 前輪 370 後輪 350 |
空気圧は高ければいい、というものでもないので、不安であればタイヤを交換するとき、プロに相談することをオススメします。
インチアップ時の空気圧については、こちらの記事も参考にしてみてください。
ハイエースのインチアップは車検に通る?
正しい方法で行い、注意点に気をつけていれば車検に通ります。不安な場合は販売店などプロに相談すると良いでしょう。
ハイエースは19、20インチまでインチアップが可能ですが、対応できるタイヤがなく車検には通りません。車に合わないタイヤを装着すると、思わぬトラブルを引き起こす可能性もあります。
日常で使用するのなら、16〜17インチがオススメです。安全性や利便性も考えながら、ドレスアップを楽しみましょう。
ハイエースのホイールのことならタイヤワールド館ベストへ!
ハイエースは長く愛されている車種で、年式やモデルも豊富です。100系、200系はもちろん、駆動方式によってもサイズは変わります。インチアップをする際は、必ず現車で確認をするようにしましょう。
タイヤワールド館ベストでは、ハイエースのインチアップにぴったりのホイールとタイヤを取り揃えております。
サイズがわからなかったり、どれを選べばいいのかわからなかったりする場合は、ぜひお気軽にご相談くださいね。