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エコタイヤの紹介(ブリヂストン)第1回

皆さん、こんにちはタイヤワールド館ベストです。
今回はブリヂストンのエコタイヤを紹介していきます。
ブリヂストンのエコタイヤの主要な10種類を4回にわたってご紹介いたします。

「ブリヂストンの考える最高性能は、安全です。」

ブリヂストンは、タイヤの設計開発を高度化、効率化するタイヤ基盤技術「ドーナツ」を開発。
その技術の進化に加え、性能低下を抑える技術を統合し、「AQドーナツ/AQドーナツII」が誕生。
雨の日や、タイヤがすり減った時の、より安全で快適な運転のために、ドライバーの皆様の安全と安心を追求しています。

ブリヂストンのエコタイヤ構想は、【日本国内の乗用車向けの夏用市販タイヤを2014年には100%エコ対応商品にする】というものでした。
そこから低燃費タイヤへの転換は、「ECOPIA」が中心に位置付けられています。
ラベリング制度では、転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「a」(「AAA/a」)を達成し、カテゴリーでの勢いを加速させました。
そして低燃費タイヤは6シーズン目に入り、新たな変革への動きを見せています。ここにブリヂストンの動きは大きな影響を与えています。
動きとしては次の2点です。従来通りラベリング制度のグレーディングを追求する。
もう1つはラベリング制度のグレーディングを標準レベルに留めながらも本来のカテゴリーの性能を追求するタイヤです。
「REGNO」シリーズは、プレミアムブランドながらグレーディング追求はそこそこに、優先するのは極上の静粛性です。
ミニバン用「GRVⅡ」も専用タイヤとして極上の静粛性を追求したタイヤです。

 

【REGNO GR-XI (レグノ ジーアール・クロスアイ)】
タイヤカテゴリー プレミアムコンフォート低燃費タイヤ
転がり抵抗    A
ウエットグリップ b
おすすめ車種   セダン、コンパクト
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特徴
「REGNO GR-XI(レグノ ジーアール・クロスアイ)」は、従来品「REGNO GR-XT」の後継です。 「REGNO」ブランドは、最高の静粛性と快適性を提供するプレミアムブランドとして高い認知度を誇ります。 新製品移行でもこの静粛性・快適性・認知度は変わりません。 進化を高めたREGNOサイレントテクノロジーは、静粛性に優れた車内空間を追求するため、「路面ごと」の音の違いに着目し、 綿密な試験・分析・評価を繰り返すことで、走行時の路面ごとのノイズ抑制を実現し、快適空間を向上させました。 不快な音となるノイズには、「パターンノイズ」と「ロードノイズ」が存在します。 パターンノイズとは、タイヤのパターンデザインに起因する音で「ヒュー」や「シャー」の高周波音域のことです。 対してロードノイズとは、タイヤと路面が接地することにより発生する振動が、タイヤサイドを伝わり車内へ伝わる「ゴー」や「ガー」の低周波音域のことです。 これを低減する対策として、パターンノイズにはタイヤ溝の中で発生したノイズを低減する「サイレントACブロック」「バリアブルピッチ」「ダブルブランチ型消音器」を搭載しました。 ロードノイズには、路面からの振動を抑え車内へのノイズの伝わりを抑制する「3Dノイズカットデザイン」・「ノイズ吸収シートⅡ」などにより、従来品比較で大きな低減を果たしています。 静粛性の従来品「GR-XT」との比較では、荒れたアスファルトで5%、スムーズなアスファルトで15%も低減を実現しています。 更に静粛性を犠牲にすることなく、車両のふらつきを最小限に抑え乗り心地、運動性能向上も訴えます。「ULTIMAT EYE」の技術により実現しており、 「レグノサイドチューニング」も大きな貢献をしています。 優れた静粛性と快適性に対して、低燃費タイヤのレベル表示となるラベリング制度での転がり抵抗係数は「A」、ウェットブレーキ性能は「b」です。 転がり抵抗係数は従来品同等、ウェットブレーキ性能は7%の短縮をしています。 プレミアムブランドはグレーディングの追及はそこそこに抑えられるのが特徴です。 これにより最大の追求性能である、静粛性、快適性、そして運度性能を高レベルで実現しています。このバランスが最大のレグノシリーズの特徴です。

 

【REGNO GRVⅡ (レグノ ジーアールブイ・ツー)】
タイヤカテゴリー プレミアムミニバン専用低燃費タイヤ
転がり抵抗    A
ウエットグリップ b
おすすめ車種   ミニバン
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特徴
「REGNO GRVⅡ(レグノ ジーアールブイ・ツー)」は、従来品「REGNO GRV」の後継となります。 「GRV」は低燃費タイヤの規定を満たしておらず、今回の進化によってようやく実現することになります。 「REGNO」は、最高の静粛性と快適性を提供するプレミアムブランドとして高い認知を誇ります。 新製品移行でもこの静粛性・快適性・認知度は変わりません。「REGNO」のプレミアムミニバン専用低燃費タイヤとなる「GRVⅡ」もその追求点は同じです。 ミニバンは車内空間が広く、特にリアタイヤの上に位置している3列目でのノイズが大きくなる傾向にあります。 「GRVⅡ」は進化を遂げたサイレントテクノロジーが、高い静粛性を実現し上質な車内空間を演出します。 新搭載として、タイヤ溝の中で発生したノイズを低減する「ダブルブランチ型消音器」、路面からの振動を抑え車内へのノイズの伝わりを抑制する「ノイズ吸収シートⅡ」、 そしてショルダー部にクッション効果を持たせる「3Dノイズカットデザイン」などを採用。従来品比較で、騒音エネルギーを前席で11%、後席で19%低減を実現しています。 ミニバン特有のふらつき対策として「レグノミニバン用サイドチューニング」を採用しています。OUT側に際し高い剛性を確保し、静粛性を犠牲にすることなくふらつきを抑制します。 INには剛性を高める「ラウンドスロット」が定員乗車でもふらつきに貢献します。 これらはコーナリング時だけではなく横風、路面のうねり等の外乱入力時にも、ふらつきの発生を最小限に抑え、上質な走りと優雅な乗り心地を可能とします。 定員乗車時のふらつきでも「ECOPIA EX20RV」と同程度です。 低燃費タイヤの実現では、独自技術「ULTIMAT EYE」により、トレッドパタンのブロック剛性と排水性を最適化しており、低燃費性能とウェット性能を両立しています。 従来よりも転がり抵抗は18%、ウェットブレーキも14%短縮しています。ラベリング制度での転がり抵抗係数は「A」、ウェットブレーキ性能は「b」です。 プレミアムブランドはグレーディングの追及はそこそこに抑え、最大の追求性能である静粛性、快適性、そして運動性能を高レベルで実現しています。 レグノシリーズは優先的性能追求がラベリング制度のグレーディングではないという事です。 ただ現在のタイヤ普及では、低燃費タイヤであることが第一条件となってきつつあります。ですのでまずラベリング制度のグレーディングを獲得し、 そのうえで、最高のパフォーマンスを実現するのが最大のレグノシリーズの特徴であり、これからのプレミアムタイヤに求められる性能になると思います。

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エコタイヤ(低燃費タイヤ)とは

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皆さん、こんにちはタイヤワールド館ベストです。
今日は最近よく耳にする「エコタイヤ(低燃費タイヤ)」とは何なのかを説明いたします。
エコタイヤとは環境に優しいタイヤの総称です。低燃費に優れていることが1番の特徴です。その効果は燃料費を抑えることができ、更には走行時のCO2排出量を削減し、環境に優しいタイヤといわれます。
エコタイヤの発想はミシュランの「グリーンタイヤ」が発端では、とも言われています。1992年に初めて実用化されたタイヤは、「転がり抵抗が低減」されているのが特徴でした。
シリカと呼ばれる特殊な素材をコンパウンドに配合し、転がり抵抗低減への効果を実証したのです。タイヤにとっての大きな転換点となりました。
それまでは転がり抵抗の低減を図ろうとすると、グリップや磨耗性能が犠牲になると考えられていましたが、この技術でミシュランはエコタイヤを実現したのです。
大きな影響を受けた国産タイヤメーカーは、新たな技術でタイヤを開発し、

エコタイヤを超えた「超エコタイヤ」とも呼ばれる発想を展開することになります。
ただ2006年ころには普及が進む一方で、エコ性能の主張がメーカーによってバラバラ、効果の後ろ盾も弱いなど、肝心のユーザーには戸惑いも。
自社商品の優秀性を打ち出すのは当然ながら、結果としては市場での混乱を拡大させる懸念が生じていたのです。これにより進化が加速していたエコタイヤは、新たな局面を迎えることになります。
2010年には低燃費タイヤが出現し、タイヤの「転がり抵抗」と「ウェットグリップ」の規定をグレーディングにより表示し、客観的なタイヤ性能を示すこととなります。

 

グレーディングとは?

グレーディングとは、市販用乗用車の夏タイヤが対象となり、転がり抵抗係数が「A」以上、ウェットグリップ性能が「a」「b」「c」「d」の範囲内にあるタイヤであることが条件として示されています。
これにより転がり抵抗係数とウェットグリップ性能がラベル表示から確認でき、低燃費タイヤの性能を容易に判断できることとなったのです。
転がり抵抗係数は「AAA」「AA」「A」「B」「C」のランクがあり「AAA」が最も性能が良いものになります。

 

転がり抵抗とは?

タイヤは主要素材にゴムを使っています。自動車がタイヤのグリップを利用して、走る、曲がる、止まるといった基本的な動作ができるのは、ゴムと路面で起こる摩擦を活かしているからです。
しかし、この摩擦は走行抵抗のひとつである転がり抵抗となり、抵抗係数が高くなると燃費は悪化してしまいます。
転がり抵抗が低いということは、よく転がるタイヤであることを意味します。転がり抵抗の高いタイヤと比べると、同じ燃料の量でもより遠くまで走ることが可能になります。
低燃費になれば、そのぶん自動車が使用する燃料の量を減らすことができます。燃料の量を減らせるということは、限られた資源である石油の消費削減につながります。
また、エンジンの燃焼行程で発生するC02(二酸化炭素)の量も削減できます。低燃費タイヤ(エコタイヤ)は、環境負荷の低減に貢献するのです。
一般的に転がり抵抗の低減を追求すると、タイヤのグリップ力は低下します。2つの性能は相反関係にあります。
しかし、最新の技術を組み込んだ低燃費タイヤ(エコタイヤ)は、その相反する課題を克服するために様々な工夫を実施。燃費性能を向上させながら、同時に高いグリップを確保するようにアレンジしています。

 

エコタイヤを使う上で注意すべきことは?

低燃費タイヤ(エコタイヤ)に本来の性能を発揮させるため、空気圧は1カ月に1度は点検しましょう。
空気圧は走行していなくても、徐々に下がってしまいます。これはタイヤの分子構造より空気の分子のほうが細かいからです。低燃費タイヤ(エコタイヤ)は適正な空気圧で使用することが大切です。
本来の性能をフルに発揮させ、環境にもお財布にも優しく、しかも安全な走行を維持するために、定期的な空気圧の点検を励行してください。

 

エコタイヤ(低燃費タイヤ)まとめ

エコタイヤ(低燃費タイヤ)はスタンダードタイヤに比べると価格がちょっと割高になりますが、燃費が良くなる分ガソリン代の出費が抑えられるため、走行距離にもよりますが、最初の投資が少し高くても使用年数で考えるとお得だと思います。タイヤの性能としてもスタンダードタイヤより良いタイヤとなり、地球に、車に、そしてお財布に優しいタイヤだと思いますので、これからタイヤのご購入を考えているお客様はぜひエコタイヤをお履きになる事をおすすめします。
エコタイヤにはさらに専用タイヤのシリーズがあるものもございますので、そちらをお選びいただくと、より一層、快適なカーライフができると思います。