最終更新日 2022年10月12日
タイヤを買い替えるタイミングって意外と難しいですよね。
あまり詳しくないと、店員さんに勧められるがまま、まだ使えるタイヤを交換してしまったり、それとは逆にタイヤの危険な状態に気付かずバーストしてしまってから交換したという人も多いのではないでしょうか。
タイヤの適切な交換時期や目安を知り、タイヤの寿命を見極め賢く安全なカーライフを過ごしましょう。
▲タイヤが教えてくれる危険信号
①スリップサイン
新品タイヤの溝は通常約8mmになっています。その残りの溝が1.6mmをきるとスリップサインが現れます。
タイヤはゴムで出来ているので走れば走るほどゴムが摩耗しすり減ります。
スリップサインが出てしまうとブレーキ性能やハンドリング性能の低下、燃費の悪化を招きます。
タイヤの側面に△のマークが付いているので、その△マークの位置から溝を覗き込み確認できます。
スリップサインは1箇所でも出てきたら交換することが必要となっています。
このサインが現れた時を、摩耗によるタイヤの使用限度として法律で規制されており、もちろん車検も通りません。
もしスリップサインが現れた場合は大変危険ですのですぐにタイヤの交換を検討してください。
②ひび割れ(クラック)
タイヤの側面をよく見ると小さいひび割れが発生していることがあります。
手でタイヤを押さえつけないと見えないものや、側面だけではなく溝の底に発生する細かなひび割れもあります。
タイヤは過酷な使用条件のうえ、太陽光や雨風にさらされます。
その為購入からある程度年数が経過するとタイヤの溝が十分に残っていたとしても経年劣化によるひび割れが出てきます。
タイヤの側面はゴムが薄い部分ですので、ひび割れが大きくなる前に交換する必要があります。
このひび割れが原因でバースト(破裂)する危険性があるので溝の残り具合に関係なく交換時期となります。
③ピンチカット
ピンチカットとは、タイヤ横側の一部にできる盛り上がったような変形のことをいいます。
縁石に強く乗り上げた際の衝撃や走行中に強い衝撃を受けたことなどが原因でタイヤ内部のカーカスコードが切れサイドウォールの一部が空気圧により盛り上がってくることです。
走行上はあまり変化もなくタイヤの空気も抜けないので気付かないことが多いのですが、この状態のまま走行を続けるとバースト(破裂)する可能性があり大変危険です。
修理は不可能なので、ピンチカットを見つけたら早急にタイヤ交換を行ってください。
④製造年の確認
一般的には3~4年が交換の目安とされています。
タイヤにはひび割れを防ぐための油分が入っています。
走行していない場合でも年数が経つと、それがどんどん抜けていくためタイヤは自然と劣化していきます。
タイヤの側面には各国共通で製造年週が刻印されています。
4桁から6桁の数字で、下2桁が製造年。その前の数字が製造年週です。
例えばタイヤに刻印されている数字が「1915」なら2015年19週目なので2015年の5月頃に製造されたタイヤということがわかります。
劣化したタイヤはひび割れなどが起こりやすくなっているので危険です。
タイヤ側面に刻印されている製造年週(セリアル)の点検を定期的に行ってタイヤからの危険信号を早めに察知しましょう。
▲タイヤが早く減る、早く劣化する主な原因
・急ブレーキ、急発進、急ハンドル
・高速走行
・不適正な空気圧
・直射日光の当たる場所に保管
・街乗り(ブレーキとアクセルの頻度が高くなるため)
・車の荷重が重い
・タイヤのローテーションをしていない
など様々な原因がありますが、上記の点に気をつけることでタイヤの減りや劣化がかなり抑えられると思います。
タイヤ交換は3~4年を目安にとよく聞きますが、あくまでもそれは目安です。
様々な要因でタイヤが減るスピードが変わること、タイヤはゴムでできているので劣化することを覚えておくことが重要です。
またタイヤから出る危険信号を見逃さないために定期的にタイヤの点検をすることもとても重要となってきます。
自分で簡単にできる点検方法ですので是非やってみてください。自分で点検が難しいという方はタイヤショップやガソリンスタンドで点検してもらうこともできますので利用してみてください。
このように自分のタイヤの状況を気に掛けるというひと手間で、タイヤ交換をする時期を見極め、賢く安全なカーライフを送りましょう。