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スタッドレスタイヤの選び方!性能とチェックすべきポイントを解説

最終更新日 2023年10月24日

こんにちは!タイヤワールド館ベストです。寒い日が続き、本格的な冬もすぐそこですね‥
さて、お客様の中には、スタッドレスタイヤを購入する際に、

「何に気をつけて比較し、選択すればよいのかわからない‥」

と口にされる方も多いです。自分に合ったタイヤの選び方として、多くの場合、この3つを中心に検討するのではないでしょうか。

  1. 住んでいる地域は、どの性能が最も重要なのか
  2. 快適性やロングライフ性能に対してどこまで求めるのか
  3. 金額との折り合いがつくかどうか

そこで今回は、各メーカーがポイントとして押し出している項目をリストアップしましたので、購入の際の参考にして頂ければと思います。

スタッドレスタイヤ購入時の7つのポイント

スタッドレスタイヤ購入時の7つのポイント

スタッドレスを購入する際に見るぺき性能は以下の7つです。

  1. 氷上性能
  2. 雪上性能
  3. ウェット性能
  4. ドライ性能
  5. 静粛性能
  6. 快適性能
  7. ロングライフ性能
項目 性能 内容
走行性能 氷上性能 アイスバーンなどの、凍った路面での性能
雪上性能 雪の上での性能
ウェット性能 解けた雪道や雨といった、濡れた路面での性能
ドライ性能 雪が降っていない乾燥路での性能
快適/コスト 静粛性能 タイヤのトレッドパターンに起因するノイズ等、騒音に関する性能
快適性能 ふらつき防止などの乗り心地に関する性能
ロングライフ性能 タイヤの寿命に関する性能

上の4つは、いわゆる「走行性能」走る時の性能です。これらは発進性能、ブレーキ性能、コーナリングの性能をチェックしてください。

下の3つは快適さやコスト面の性能です。スタッドレスタイヤはタイヤがやわらかいため、ロードノイズが大きいと言われるので、静寂性を重視される方も多い印象です。

それではそれぞれ詳しくみていきましょう。

ポイント1.氷上性能

ポイント1.氷上性能

氷上性能は、アイスバーンなどの、凍った路面での性能を指します。スタッドレスタイヤで求められる、一番の性能はこれではないでしょうか。

タイヤが氷上で止まる仕組みは、まずは氷の表面にある水分を取り除き、氷面に密着して止める、というものが一般的です。
この除水にブリヂストン、ヨコハマタイヤ、トーヨータイヤは「吸水」、ダンロップは「撥水」を取り入れています。
密着方法としては、サイプ(タイヤ表面にある細かい溝の事)のパターンやゴムに特殊材料を混ぜるなどして、密着性能を向上させています。
トーヨータイヤでは鬼クルミの殻を混合し氷上を引搔いて止め、ダンロップでは液状ファルネセンゴムでブレーキ性能を上げています。

ポイント2.雪上性能

ポイント2.雪上性能

雪上性能は、雪の上での性能を指します。

雪上ではタイヤを横切る太くて深いサイプが効きます。豪雪地帯に居住の方はこの性能が特に重要です。

ポイント3.ウェット性能

ポイント3.ウェット性能

ウェット性能は、解けた雪道や雨といった、濡れた路面での性能を指します。

冬と言っても、雨は降るし、雪が積もってもすぐ溶けて濡れた路面が多い‥という地域にお住みの方は、この性能をチェックしてください。

雪が降らないからといって、夏タイヤのままでは冬はゴムが硬化して大変危険です。一般的に、7度以下ならスタッドレスの方が良いと言われているので、お住まいの地域の冬場の気温に合わせて準備してください。

スタッドレスまではいらないかな、という方には「オールシーズンタイヤ」もおすすめです。

普段は普通のノーマルタイヤのように使えて、路面が凍結さえしていなければ雪道も走れるオールシーズンタイヤは、年に数回しか雪が降らない地域にぴったりのタイヤです。

詳しくは以下の記事もご覧ください。

ポイント4.ドライ性能

ポイント4.ドライ性能

ドライ性能は、雪が降っていない乾燥路での性能を指します。

スタッドレスタイヤは、冬でも硬化しにくい、柔らかいゴムを採用しています。
したがって、どうしても夏タイヤに比べて剛性とグリップ性が劣ります。

各メーカーはブロックを支える構造や、タイヤのサイド部分に特殊な加工をして剛性を高めたりという工夫をしていますので、どのような方法が採られているのかチェックしてみましょう。

ここまでが、スタッドレスタイヤに求められる最低限の機能面のポイントでしたです。

ポイント5.静粛性能

ポイント5.静粛性能

静粛性能はタイヤのトレッドパターンに起因するノイズ等、騒音に関する性能を指します。

スタッドレスタイヤは、夏タイヤに比べてサイプ深く、ノイズが出やすくなってしまします。
“静かさ“も重視する方は静寂性もぜひチェックしてください。

ポイント6.快適性能

ポイント6.快適性能

快適性能は、ふらつき防止などの乗り心地に関する性能を指します。

タイヤのサイド形状を工夫したり、剛性を高めたりと、各メーカー工夫を凝らしています。特にハイト系のミニバンやSUVでは、専用のスタッドレスタイヤが販売されています。

ミニバン・SUV専用:トーヨータイヤ ウィンタートランパスTX

SUV専用:ダンロップ ウィンターマックスSJ8+

乗り心地を求める方は、この項目に言及しているタイヤの購入を検討してみるのがおすすめです。

ポイント7.ロングライフ性能

ポイント7.ロングライフ性能

ロングライフ性能はタイヤの寿命に関する性能を指します。

各メーカー、この項目についてはしのぎを削っています。1世代前と最新タイヤとでの各社のロングライフ性能に関する表記は以下の通りです。

ブリヂストン-VRX2
:従来比22%向上
ダンロップ-WINTERMAXX02
:4年つかえるロングライフ
トーヨータイヤ-OBSERVE GARIT GIZ
:転がり抵抗係数が夏タイヤTEO plusより優位
ヨコハマタイヤ-ice GUARD6
:約4年後でも高レベルを維持

ブリヂストン-VRX3
:摩耗ライフ17%向上
ダンロップ-ウィンターマックス3
:摩耗後氷上ブレーキ性能36%UP
トーヨータイヤ-オブザーブ・ギズツー
:「持続性密着ゲル」がアイス性能低下を抑制し永く効果を発揮
ヨコハマタイヤ-アイスガード7
:従来品と同様に約4年後も摩擦力の低下は少ない

まとめ

さて、ここまで購入の際のポイントを見てきましたが、購入前には必ずタイヤサイズのチェックが必要です。タイヤのサイズは、タイヤ本体の側面を見るor運転席のドア開けた内側に記載してあります。

タイヤ本体の側面を見る

運転席のドア開けた内側

タイヤサイズの確認方法はこちら

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これらのポイントを確認しながら、ご自分にぴったりのスタッドレスタイヤを探してみてくださいね。